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2017年01月10日

高騰を続ける乳牛相場

昨年末のホクレン十勝市場の初妊牛の
結果を見てびっくりしました。
平均で1頭99万だなんて…。
急激な高騰ですね。

昨年1年間で20万は上がってしまった感じがします。
最近はクラスター事業の関係で大規模農場が
どんどん作られていって、その農場に牛を入れるために
引き合いが強まっているという話も聞きますので、
今後も牛の価格が下がる見込みは薄いのかもしれません。

初妊牛を販売する余裕のある方にとっては
ありがたい相場だと思いますが、初妊牛を
市場で買ってきている方は要注意ですね。


そもそも99万で買った牛の代金を回収するには
最低何年飼えばいいのか…。
とてもざっくりですが試算してみました。

まず、牛の値段を100万とします。
そして2ヶ月後に分娩するとして、そこまでの
費用がだいたい1日1,500円×60日=90,000円。


そして分娩後に入ってくるお金としては、
子牛の販売代金がF1として25万。
分娩間隔が430日として、子牛による1年間の
収入は25万×365日÷430日でおよそ21万。
生乳が年間8,600kg搾れたとし乳価95円で
乳代収入8,600kg×95円=817,000円

一方で費用としては、だいたい1頭年間で70万と
いうところだと思います。

そう考えると、牛1頭で稼げるのは年間33万程度。
一方で最初にかかったお金が109万ですから、
まるまる3年搾ってもまだ元が取れない、と
いうことになりそうです。

ただ、廃用にする時に20万で売れたとしたら、
だいたい3産搾れば(子牛を3回取れたとしたら)
利益が出るかな?と試算できそうです。

ただし順調にいったらという仮定ですから、
死産流産や病気といった事態があると
3産搾ってもまだ元手を回収できないことに
なります。


現在初妊牛を外部導入している方は、
自家育成を考えるか、事故を減らして
牛を長持ちさせるかしていかないと
すぐに経営が持たなくなるでしょう。

本州の酪農家に自家育成を、というのは
厳しいでしょうが、北海道ならなんとか…。
外部預託をフルに活用しても1頭30万から40万
くらいで初妊牛が作れるでしょうから、
自家育成を積極的に考えるべきだと
思います。

しかし、最近は預託牧場も一杯で
預けられないという所もあるようですし、
そうなると一筋縄ではいかないですね。


当面牛不足は解消できる見込みはないので、
牛をいかに健康に長く飼うか、ということが
これまで以上に重要になってくるはずです。

個人的には放牧を推奨したいです。
やはり運動が一番ですね。
posted by とば吉 at 22:16 | TrackBack(0) | 酪農

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