2016年11月25日
【当て馬】宮城県長沼ボート場 | 選定方法が姑息すぎる件について
2020年東京五輪のボート場ですが、結局当初の予定どおり「海の森水上競技場」に決まりそうです。
最初から無理と判っていながら、五輪招致委員会を牽制するため、仮設案を出させるために、「宮城県の長沼ボート場」を当て馬として利用されました。
このようなことは、比較案のダメ案の一つとして、良く利用される常套手段です。今回はこの手法を小池都知事が露骨に使ったことに、私は憤りを感じています。見方によっては、宮城県民を馬鹿にしています。
出典:東京五輪・パラリンピック公式HP
・1.はじめに
・2.宮城県長沼ボート場の不採用の理由
・3.(もう一つ疑問点)村井宮城県知事と小池都知事の会談
不採用の理由は、「東京から遠い」という理由ではなく、「単純にカネが変わらない」ということのようです。
私は当初から長沼でやることに違和感がありました。なぜあの田舎で五輪をするのか、使い古しの仮設住宅をニコイチにして、選手村の一部とするとか、無謀な案が出ていたことに違和感を感じました。
以下にカネの話しをまとめます。
【カヌー・ボート会場】
@海の森水上競技場
(恒久整備案:328億円)
◎(仮設整備案:298億円)
A長沼ボート場
(150億円〜200億円)+(海の森の工事中止の違約金100億)=(250〜300億円)
という訳で、違約金を支払った場合、@の仮設案とAの長沼案の価格差は僅差であることから、@の仮設案が有力になったということです。
ここで私が不思議だなと思うことは、@の海の森の工事中止の場合の違約金100億円は当初から分かっていたことだと思います。発注者(この場合は東京都)と請負者(工事業者)とは書面にて契約書を交わしていますので、この契約書に違約金に関することも記載されているはずです。
にも関わらず、世論には公表せずに、建設コストを下げるために「宮城県の長沼ボート場」を当て馬にしたという訳です。この方法は公共事業を実施する際の常套手段として利用されることが多いのですが、他県の施設を当て馬にすることは余り好ましくないです。私も宮城県民ですので、この方法には腹が立ちます。
また、宮城県をコケにした「日本ボート連盟」、「アスリート」の発言も許せませんね。登米市の方々が可哀想です。
知事同士で情報交換をするのは大いに結構なことです。長沼ボート場の話しが出る前、9月13日両知事で会談を行っています。これを「不透明」と批判する方もいます。私もその一人です。
もともとダメ案前提で話しをして、500万もかけて仮設住宅をリフォーム。それを東京からはるばる宮城県の登米市まで向かい、視察していました。
何か宮城県に利点がある条件をバーターとして取り付けたのでしょうか?村井知事の任期は来年の11月20日までです。復興事業も余り進んでいません。次の知事選挙のためのアピールのためでしょうか?今回の件で、不信感を生じた方は私だけはないと思います。自らの保身、アピールのために行った行動であれば、私は少し悲しいです。正式に不採用が決まったら、説明責任を果たしてください。
私個人の見解では、東京五輪は開催できないと思います。その前に、首都直下地震、南海トラフ巨大地震のいずれかが起きて、五輪どころではなくなるのではないかと危惧しています。
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