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2019年04月22日

杉山城の時代

西俣総生 角川書店

埼玉の奥の方にある謎の城杉山城、中世城郭の教科書などと言われるような完成度の高い縄張りを持ちながらに、何の記録もない(唯一の記録が非常に微妙な椙山の陣という言葉)という謎の城。
この城は縄張りの構造から北条氏のものといわれていたのが、発掘調査だと北条時代のものがでてこないので上杉氏のものとされたこと。

著者は記録に残っている城が使用されていた期間と実際の発掘調査の結果に矛盾があることや、同時期の北条氏の城郭、および杉山城は純軍事的な城としてその時代を考慮するとやはり北条氏のものではないかとしている。

また縄張り研究が進まない理由についても言及されている、縄張り研究は考古学的な分野でありながら考古学は文献がない時代の研究とされていた時代が長いのが原因という。そして縄張り研究は進まず少人数の割と素人よりの集団によってかろうじて進められていた時代があったのが原因とか。

※ちなみに私としては縄張り研究が進まない理由としてもう一つ仮説があったりしますが、歴史っているのは文化史とか政治史とかいろいろジャンルがわかれているのですが、城郭研究っていうジャンル自体がどの分野に位置付けるかがはっきりしないんですよ、「その地域の城郭」なら「郷土史」ですし、「城郭そのもの」「城郭の利用」は「軍事史」、さらに「城郭の保有者」であれば「政治史」につながってくる、「城郭の発掘」は「考古学」、なんで専門が生まれなかったせいかと、要は「何史」「何学」かの定義が曖昧。

宇都宮城物語

福田三男 下野新聞社

宇都宮城というよりは、宇都宮城とその城主とその周辺の住民の物語。
中世宇都宮氏→宇都宮藩の知識人や伝説や農民などの話→幕末の天狗党や戊辰戦争との関りという流れ。
多くが江戸時代の宇都宮藩の話。

神奈川県の歴史

県史14 川出書房

神奈川県の通史。正直そこまで面白いことは書かれていなかったのですが、神奈川県がなぜバラバラなのか(所謂神奈川県民ではなく横浜市民問題)というと、江戸時代に多数の旗本領などに分割されており、結果一体性が育たなかった適菜事が書かれている。

浅間山大噴火

歴史文化ライブラリー166

渡辺尚志 吉川弘文館

浅間山の天明の大噴火によって被災した地域の被害およびその復興の記録。

当時の寄付に対する考え方(大金持ちのちょっとした寄付より小金持ちの寄付の方が世間的には評価された)。年貢の軽減が行われずに嘆願が行われ軽減は行われたが責任者は処罰みたいな問題や、幕府と藩領による復興政策の違い、さらに噴火のせいで沸いた温泉を引いて村の復興を行う計画(源泉が数年で枯れて失敗した)等が書かれる。

関東の城址を歩く

西野博道 さきたま出版会

タイトル通り、そのまんま、関東の城址を歩く内容。
割と写真付きですが、モノクロ。
概ね(その系統の人にとっては)有名な比較的行きやすい、整備された城が中心、ただし例外あり。

内容的にかなりエッセイよりかつ文章をかなり書きなれている感じなので作者は作家?って思ったら高校講師兼歴史群像ライターでした、なんとなく納得。(高校講師の中には講師がてらこういった仕事をしている人はそこそこいたりする)。

書かれている内容はエッセイ、旅行記、考察、痛切が入り混じる感じ。

2019年04月04日

各国世界史17 ギリシア史

桜井万里子編 川出出版社

各国世界史シリーズの1つであるギリシア史。

ビザンツ〜オスマン時代はともかく古代と近現代は比較的よく聞く話な上に、このシリーズの都合上各時代に50ページくらいしか裂けないためにあまり知られていないテーマはなく、比較的教科書的。そういう意味でおさらい用。
ビザンツ〜オスマン時代の千数百年は特にその国内でのギリシャ地域だけに限定することで、双方の通史以外のテーマが提供されている、特にビザンツ前期のスラヴ人の南下に伴うギリシャ社会の崩壊とスラヴ人のギリシャ化に伴うギリシャ世界の復活は、ギリシャ人の生き残りがペロポネソス半島の先っちょの避難所モネンバシア(あえて言えば江ノ島みたいな地形、写真だけ見ると)に避難したり、テッサロニキだけが大都市として機能を維持していたりしたことが書かれている。またその時代にポリスからカストロン(城砦)に呼び名が変わる等、いくつかの点で中世前期のギリシャの社会が書かれている。

逆にローマ時代はせいぜい内乱の被害を受けたとかそんくらいでかなり少ない、そっちはローマ史読んでねということ。

なんやかんや分厚いので読むのに3日くらいかかりました。

血みどろの西洋史 狂気の1000年

池上英洋 河出書房新社

中世ヨーロッパの魔女狩りの拷問の各種や、ひどい有様だった医学の様子、低すぎる衛生状態、収入の問題からくる男の晩婚化と女の早婚化と結婚できない男、それらにかかわる宗教関係の話。

過去の事でもあり、いくつかの点では現代の事でもあるような気がするテーマでしたね。

バルカン ヨーロッパの火薬庫の歴史



特にこの本はオスマン帝国衰退後の部分ではなく、オスマン帝国のバルカン支配の社会からナショナリズムの勃興と独立までの流れの部分に割と多くのボリュームを裂いており、オスマン帝国の支配があくまで宗教に基づくもので民族は二の次、さらにイスラムへの改宗もオスマン帝国の財政問題(イスラム法の関係上キリスト教からは多くの税金がとれるため、改宗されるとかえって困る)むしろ推奨されていなかったこと、キリスト教徒イスラム教徒(とユダヤ教)がかなりごちゃごちゃになっており、自分の宗教以外の行事に参加する住民が存在したこと等も書かれている。

そのため各民族に民族を聞いても自分の宗教をこたえるだけで西洋人を悩ませたということも書かれている。

その民族というより宗教で成り立っち多バルカン社会が、それがオスマン帝国の衰退による増税に次ぐ増税(海路メインになり陸路ベースのオスマン帝国はそれだけで税収が下がった)バルカンの農民の生活の窮乏からくる農民の反乱に、民族主義が加わり、さらに列強の思惑が重なり現在のバルカンの形が出来ていったという流れを描いている。

ヨーロッパ近代史

君塚直隆 筑摩書房

そのまま、ルネサンスに始まり第一次世界大戦に終わるヨーロッパ近代史。
それを8つのテーマとそれを象徴する8人の人間によって綴る形。
大雑把に
1ルネサンス(ダヴィンチ)2宗教改革(ルター)3近代科学(ガリレオ)4市民革命の始まり(ロック)5啓蒙主義(ヴォルテール)6革命(ゲーテ)7進化(ダーウィン)8ヨーロッパ時代の終焉(レーニン)
こんな内容。

ルネサンスより始まったヨーロッパ近代は化学と宗教の相克によって彩られ、神から人の時代へと移行するまでの流れを7章かけて、ダヴィンチやガリレオによる科学の発展や、ダーウィンの進化論、フランス革命などを経て、第一次世界大戦で総力戦になり貴族同士の戦争は終焉(貴族たちは今までの慣習通り我先にと戦争に参加した結果第一次世界大戦で大量の戦死者を出して一気に衰退したとのこと)それにレーニンがそれまでのヨーロッパを貫いてきた(貴族による)秘密外交を否定、近代を貫いてきたものが消滅したという形で〆ている。

あんまり近代史は得意ではないのですが、貴族の多くが第一次世界大戦で戦死してしまって結果影響力が一気に落ち込んだって話は初耳だったりします。
あとは割とどこかで聞いた話ではあります。

2019年04月01日

物語 チェコの歴史

薩摩秀登 中央公論社

10章に分けられたチェコの歴史。

ほとんど記録のないモラヴィア王国に始まり、モラヴィアがキリスト教を受け入れてヨーロッパ世界に入り込むも、その後現れたマジャール人に滅ぼされ、そのモラヴィアの一部がチェコとして姿を表し始めるまで。
からチェコにルクセンブルク家がやってきて神聖ローマ帝国の一大都市として拡張されるもあっさりルクセンブルク家は断然、その後はハプスブルク家がその後を引き継ぐ。
教会の腐敗を批判し異端とされたフスとフス戦争、その後の宗教改革の流れの中でチェコはカトリックの路線に戻りフス派は消滅、しかしナショナリズムの高まりからフスの英雄化が後世に起こることになる。

宗教改革の奔流の中大学での論争が激しくなるも、カトリック側が勝利を収める、がその後プロテスタント側の拠点であった大学の処遇を巡りカトリック側が対立、強硬派のイエズス会側と穏健派既存修道院派にわかれた挙げ句、スウェーデン軍がプラハに迫る中、大学は争っている場合ではないと結束、皇帝も戦争が終わり余裕が出来て再び大学は動き出す。

そんな感じで10のエピソードからなるチェコの歴史。
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