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2016年10月03日

【七つの海のティコ】アニメ 感想&あらすじ 少女とシャチが大海原を駆け巡る海洋アドベンチャー


七つの海のティコ
1994年1月16日にフジテレビ系列で放送
監督:高木淳
原作:広尾明
脚本:松井亜弥、三井秀樹ほか
ナナミの声:林原めぐみ
スコットの声:池田秀一
アルフォンゾの声:緒方賢一

あらすじ・概要

シャチのティコと心を通わせることができる海が大好きな少女ナナミは、海洋学者である父スコットと、相棒のアルと共に海洋調査船ペペロンチーノ号に乗り世界中の海をまわっていた。伝説の生物「ヒカリクジラ」を探し出すため各地の海を巡る旅をしているナナミたちは、その調査のために訪れる先々で騒動に巻き込まれていく。ヒカリクジラを追いかけているのはナナミたちだけではなく、大企業GMCは調査しながらある物質に目をつけ捕獲目的で追いかけていた。財閥お嬢様のシェリルや執事のジャームズ、少年トーマスを仲間に加えながら、ナナミたちは冒険を続ける。

主要登場人物

・ナナミ・シンプソン
主人公。アメリカ合衆国出身の11歳の女の子。アメリカ人であるスコットと日本人の洋子との間に生まれたハーフ。名前の由来は「七つの海」からきてます。幼いころから一緒に育ったシャチのティコとは心を通わせており、笛と体の動作を使って一心同体になり海を元気よく泳ぎます。

・スコット・シンプソン
ナナミの父親。海洋学者。元々は海洋生物の研究室に在籍していたが、他の研究者たちと研究の方向性や考え方にズレがあったため研究室を飛び出します。口下手で人付き合いは少し苦手だけど、頼りになるお父さん。

・アルフォンゾ・アンドレッティ
スコットの相棒。シチリア島出身。船乗りとして多くの船を渡り歩いてきたことから船の操縦はお手の物で、その他機械全般に強いので船の整備なども担当しています。何かと儲け話に飛びつくけどことごとく失敗しています。

・シェリル・クリスティーナ・メルビル
大財閥メルビル家の一人娘。18歳の女子大生。好奇心旺盛で非日常の出来事に憧れを抱いており、持ち前の行動力で冒険を求めペペロンチーノ号へ乗り込みます。ナナミにとっては良きお姉さん的存在。

・トーマス・ルコント
アメリカ出身の10歳。内気な性格。機械操作が得意。両親は離婚しており母と一緒に暮らしていたが、内気な性格を治すため父の海洋調査に1年預けれていた。父はスコットの先輩にあたる人物。

感想

ナナミとシャチのティコが海洋学者の父親であるスコットやアル等仲間たちと共に、伝説の生物「ヒカリクジラ」を探すため世界中の海を旅する海洋冒険物語。90年代アニメ。世界名作劇場というアニメシリーズで放送されていた、原作なしのオリジナルアニメーションです。私が初めて観たのは放送開始されてから何年も後のことなんですけど、子供の頃にハマって何度見返したか覚えてないぐらい観賞しましたね。

世界名作劇場は全26作品制作されており、その中でもこの「七つの海のティコ」は最初で最後のオリジナル作品だったようで、さらに日本が登場するのもこの作品のみだそうです。
何作かは見たことあるんですけど、確かに他の作品に比べると世界名作劇場らしさは薄く、雰囲気も現代的でした。このシリーズは19世紀を舞台にしている作品が多いですからね。この辺りのことから賛否分かれていたようです。私は1つのアニメ作品として観たらとても面白く素晴らしい良作だと思ってます。
世界名作と銘打っていながら従来の児童文学を原作に置かないのはどうかと思いますけどね。否定的な意見があるのも理解できます。よくできてる作品なんですから別枠で放送すればよかったのに、とか安易な考えをしてますけどきっとそんな簡単な話じゃないですよね。

世界中を旅する冒険モノとしては文句なしで最高の作品だと思います。ワクワクする海を駆け巡る冒険、その行く先々で巻き起こるハラハラドキドキしてしまう騒動の数々、子供の心を掴んで離さない胸躍る面白さがあります。それに、大人になった今観ると矛盾点や幼稚な演出に気づきはしますけど、それでも涙がにじんでくる感動話や悲しい話もあるので、親子で観るにはうってつけの作品だと思います。
前半は数話かけたナナミたちの日常や海洋アドベンチャ的なエピソードを描いています、終盤からはヒカリクジラの姿が具体的になってきて、それに絡んだナナミたち一行と大企業GMCとの間で度々衝突が起こる話になってます。

登場人物はみんな愉快でしたよ。ナナミは林原めぐみさんの演技もあって元気いっぱいでかわいかったですし、普段はお転婆なシェリルもナナミにはやさしいお姉さんの表情を見せ、時には頼りになる思い切りの良さもあって好きですね。執事のジェームズはいつも大変そうで気の毒に思うこともありますけどね。あと、メインではないですけど、シェリルにアタックしまくってくるゲイルも好きでした。

シャチであるティコのかわいさ、頼りになる勇猛さも印象深かったです。ティコかわいいですね。見た目も鳴き声も愛くるしいです。それに可愛いだけではなく、ナナミのピンチには颯爽と現れ敵に立ち向かう姿は勇猛であり頼りになるパートナーです。
初めて観たのが小さい子供の頃だったこともあって、ティコの背に乗ったり掴まったりしながら海を泳ぐ光景には憧れを抱いてましたね。
本来のシャチは獲物を弄ぶかのような光景から凶暴・残虐なイメージを持たれていますけど、あれは子供に狩りの仕方を教えている行動だそうです。他の哺乳類と仲良くすることもあるようですし、頭が良く人の出すサインを理解しているので水族館の人気者でもありますから、ナナミとの連携はあれをそのままというのは無理でも全くありえない光景ではなさそうです。もちろん海ではありえないでしょうけど。

子供のころのワクワクを思い出させてくれる素晴らしい作品でした。私には観させる子供はいませんけども(泣)、いたら一緒に楽しんで観たいですね。こういう純粋な冒険モノで子供向けって今はあんまりないですから、またこういう作品が作られるようになったらいいなと思ってます。
ワクワクあり、笑いあり、感動の涙もありの海洋アドベンチャーアニメ、よければ観賞してみてください。

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posted by ハネ吉 at 18:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

2016年09月26日

【SoltyRei(ソルティレイ)】アニメ 感想・あらすじ 機械の少女と家族を失った男のSFアクション作品


SoltyRei
2005年10月6日に放送
監督:平池芳正
原作:Shuzilow.HA/GONZO
脚本:木村暢ほか
ソルティの声:斎藤桃子
ロイの声:中田譲治
ローズの声:浅野真澄

あらすじ・概要

多くの人々を死に追いやることになってしまった未曾有の大災害「ブラストフォール」。その事件から12年後、妻を病で早くに亡くし、幼い娘をブラストフォールに奪われたロイ・レヴァントは、娘が生きていることを信じて賞金稼ぎをしながら今もその行方を探し続けていた。ある日、捕らえた賞金首の仲間の襲撃を受け窮地に陥っていたロイだったが、空から落ちてきた1人の少女により偶然救われる。全身機械で作られていた少女は記憶を失っており、ロイはしぶしぶ彼女の身を養女として引き受け、ソルティと名付けられた彼女と一緒に暮らすことに。その暮らしにソルティを気に入った義賊のローズも加わり、賑やかになっていく生活の中でソルティは人間らしさを手に入れ、ロイは閉ざしていた心を開いていく。だが、次第にソルティの秘密が明らかになっていき、ソルティたちは大きな渦に巻き込まれていく。

主要登場人物

・ソルティ・レヴァント
空から降ってきた全身機械の少女。悪意のない純真無垢な子です。見た目は可愛らしい少女だけど、驚異的な身体能力の持ち主。記憶を失っており、身元を明かすものがなかったため、ロイに養女として引き取られます。

・ロイ・レヴァント
賞金稼ぎ。40歳。娘のリタはブラストフォールにより行方不明。リタを探すために警察を退職し、賞金稼ぎとして「マーベリック・ハンターズオフィス」に所属。リタの件で心を閉ざしていたが、ソルティと暮らす中で彼にも変化が・・・。

・ローズ・アンダーソン
盗賊グループに属している少女。17歳。わがままでプライドが高く、思ったことはそのまま口に出す勝気な子。ソルティを仲間にするため勝手に住み込む迷惑な子でもあります。ブラストフォール以前の記憶を失っています。

・ミランダ・マーベリック
ロイが契約している「マーベリック・ハンターズオフィス」の女所長。ブラストフォールで夫を失っており、現在は娘のカーシャと2人暮らしをしています。元々は凄腕のハンター。

・カーシャ・マーベリック
ミランダの1人娘。9歳。小さい頃からおっかないハンターが周りにいたため、度胸が据わっており、あまり物怖じしません。あと、おませさんです。

感想

家族を失ったことで心を閉ざしてしまった男が、とあるきっかけで出会った機械の少女や家に住み着いちゃった盗賊の少女と暮らしていく中で、少しずつ失った心と家族を取り戻していく物語。父と娘の親子愛・家族愛がテーマとなっており、さらに爽快なアクションを楽しめる作品でもあります。どうジャンル付けしていいのか少し悩みますけど、SFアクション?って感じでしょうか。可愛いリゼンブルという全身機械の少女と、最近では滅多にいないハードボイルド系の渋いおじさんの2人が主人公の作品です。

1話完結ものではないですね。日常回のほのぼした話やコメディア色が強めの話であっても、この作品の世界観になにかしら繋がっていたと思います。序盤では主にソルティとロイの交流を描いた比較的明るさのあるほのぼのした日常を描いています。ところどころにシリアスやコメディを挟んでいてバランス的にもよく出来ていたと思います。中盤で少しだけ中弛みを感じましたが、後半になって化けましたね。正直前半の雰囲気で最後まで行ってくれても私的には満足いく作品になっていたと思いますけど、後半の怒涛の展開は目が放せない面白さがありました。後半は説明するとネタバレすぎるので内容は伏せますが、物語は大きく動き出してそれまで潜んでいたキャラも表に出てきて、多くの伏線も巧みとは言えないまでもしっかり回収してました。そして、なんといってもラストの感動は忘れられませんね。あることをしようとするソルティの姿にも、必死なロイの姿にも泣かされました。

メインを張っている3人の個性的なキャラ性と、家族となっていく人間関係の描写も感動できて良かったです。
ロイは視聴者からツンデレ親父、ツンデレヒロインなんて言われてるようです。当初はソルティやローズを邪険に扱っていたんですけど、どう接していいのか困ったりして、無愛想に振舞っていても内心はおろおろしてるんでしょうね。近寄りがたい雰囲気を醸し出していたロイが、ソルティと接していくうちにだんだん人間らしさを取り戻していき、実の家族のような関係になっていく様はよく描かれていてほっこりさせられたりもしました。そして感動を与えてくれた終盤のデレっぷりもあって、きっとおっさんに萌えてしまった人も少なくないでしょう。
このおっさんのデレはソルティの健気さあってのものですね。ロイとの間に溝が出来てしまったこともあったんですけど、料理を作ったり落ち込むロイを元気付けようとしたり、終始健気で献身的に振舞っていた彼女を嫌いになんてなれるわけないです。純粋な笑顔にひたむきな想い、そりゃデレるわ。
ローズに関しては最初出てきたときは、ただのモブ、よくてソルティの友人ぐらいにはなる子かなと思っていたんですけど、予想に反してメインに食い込んできました。お転婆な彼女が家に転がり込んできたことで、ロイの周辺はさらに賑やかになっていきましたね。

「家族」という言葉を意識させられます。ロイにしろソルティにしろローズにしろ、さらに言えばミランダとカーシャもですけど、主に出てくるのは1度家族を失ってしまった人達や最初から何もなかった子たちです。それぞれふれ合って日常を過ごし事件を乗り越えていくうちに絆を深めて、あの温かかった家族を奪われてしまった人はそれを取り戻し、その温かさを知らなかった子は一緒にいる中でその感覚を芽生えさせ、家族を築いていく話でしたね。皆その家族を失う痛みを知ってる人達であり、同時にそこにある愛がどれだけ大切なものだったのかも痛感しているので、家族を守るための必死がよく伝わってきました。

最後まで観てよかったと思えた作品でした。中盤の一部で少し「う〜ん・・・」とさせられてしまいましたけど、それでも序盤・中盤を全体的に見れば良く出来てる方でした。そして終盤、特にラスト2話ぐらいかな、このおかげで私の中で本作は傑作になりましたね。それほど最終回は感動できて涙させられましたので。感動、笑い、爽快なアクション、見所が多く、家族愛を強く感じられる素晴らしい作品です。強くおすすめさせていただきます。

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posted by ハネ吉 at 18:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

2016年09月19日

【みなみけ】アニメ 感想&あらすじ 南さんちの何気ない日常を綴った作品


みなみけ
2007年10月7日、テレビ東京系列にて放送
監督:太田雅彦、細田直人、及川啓、川口敬一郎
原作:桜場コハル
脚本:あおしまたかし、鈴木雅詞、小鹿りえ、鴻野貴光ほか
南 春香の声:佐藤利奈
南 夏奈の声:井上麻里奈
南 千秋の声:茅原実里

あらすじ・概要

この物語は南家3姉妹の平凡な日常を淡々と描くものです。過度な期待はしないでください。

とあるマンションに姉妹だけで暮らす、しっかり者の長女・南春香、暴走するイタズラ娘の次女・南夏奈、クールな毒舌家の三女・南千秋の3姉妹がいる。それぞれ高校、中学、小学校に通い、勉強して友達と遊んで家に帰れば仲良く食卓を囲む。親とは一緒に暮らしていないけど、そんななんでもない毎日を楽しく過ごしている。これは、南家3姉妹が織り成す平凡でちょっと面白い日常を綴った物語。

登場人物

・南 春香
南家長女の高校2年生。真面目なしっかり者で家事一切を担い、妹たちの世話もする母親的存在。容姿端麗、成績優秀、身体能力抜群の一見非の打ち所のない完璧超人。本来はのんびりした性格のため、世話をする相手がいないと途端にだらけてしまします。あと天然。

・南 夏奈
南家次女の中学2年生。元気で明るい暴走娘。イタズラ好きで、おもしろいことのための行動力は抜群。反面家事は苦手のようで、特に料理は冒険しすぎてダメにするタイプ。南家のというよりこの作品全体でのトラブルメーカー。恋愛には鈍感。

・南 千秋
南家三女の小学5年生。年の割に大人びた聡明な女の子。クールでドライな性格で、多くのキャラが辛らつな毒舌の餌食になってます。夏奈のことをとにかくバカにしています。ただし、春香のことは尊敬しており、「ハルカ姉様」と慕っています。水泳が苦手。

・ふじおか
アラスカ出身のキングサーモンを捕っていた熊、という設定の藤岡にプレゼントされた千秋のぬいぐるみ。傍目にはぞんざいに扱われているようにしか見せないんですが、大切なぬいぐるみのようです。
感想

南家3姉妹と彼女たちの周りにいる友人とのなにげない毎日を描いたギャグありの日常系アニメ。原作は桜場コハルの漫画でそちらも楽しんで読ませてもらってます。漫画もとても好きなんですが、みなみけに関しては個人的にアニメの方が面白く感じたので、アニメの感想書かせてもらいます。この作品は既に「みなみけ」「〜おかわり」「〜おかえり」「〜ただいま」の4期まで放送されており、コミックにもOADが3本付いてました。

私としては1期と4期が最高に面白く、3期はキャラの作画に少々クセありで気にはなりますけど話はとても面白かったです。2期に関しては評価に少し困りました。話としてはつまらないとまでは言いませんけど、原作にはないオリジナルストーリーだったのでみなみけらしさがなく、みなみけとして評価するなら駄作だと思いましたね。なので3期を観たときは元の原作に忠実な作りに戻っていたので、タイトルの通りまさに「おかえり」って言いたくなりました。2期の話自体の質は普通かそれよりちょっと悪い程度で内容を酷評しようとは思いませんけど、必要のない余計な味付けだなとは思ってます。まあ、その余計のおかげで原作の良さを改めて実感させてはくれましたけど。その後3期を経ての4期は原作に忠実でキャラデザも可愛く、1期に負けず劣らず最高の出来だったので、私はとても楽しめました。

作品全体の内容としてはこれぞ日常系の代表格と言った感じで、なにげない姉妹のやりとりと学校での友人たちとの交流を描いており、ほのぼのした雰囲気とシュールなギャグでクスっと笑わせてくれる作品です。爆笑するようなギャグ漫画ではありません。他の日常系のような4、5人ぐらいの少人数で話を展開していくものではなく、小・中・高それぞれに交友関係があり、違う感覚を持った年代別のやりとりを見ることができます。

何と言っても個性溢れるキャラが魅力的でした。通常の日常系作品のメイングループが南家、もう一つの南家、小学校、中学校、高校と少なくとも5つある形なので登場人物は多いです。似た性格の子はいるにはいますけど見た目と年代による感覚の差があるので覚えやすいと思います。
どのやりとりも甲乙つけられないぐらい好きなんですけど、しいてあげるなら私は3姉妹と高校の話が特に好きです。一番好きなキャラが春香っていう単純な理由もあるんですけどね。普段はしっかり物の完璧超人だけど天然で抜けてるところもあって、世話をする相手がいないとどこまでも怠けて油断から隙も多くなってしまうんですけど、その抜けてるところがいつもとは違う魅力を放ってます。怒らせてはいけないタイプなんですけど、特に夏奈が原因を作って鬼も逃げそうな春香さん降臨し、たまに千秋も巻き込まれてますね。普段穏やかで優しい人が怒ると怖いですよね。
アニメになって特に輝いていたのは間違いなく春香と同じ高校に通う保坂先輩でしょう。声優さんの演技もあって、多くの登場人物の中でもとりわけ異質な存在になってます。春香さんに一方的な恋慕を抱いて接点をつくるための努力と行動力は半端ないんですけど、一向に春香個人とのやりとりは叶わないのに全くめげない強靭なメンタル。ここに問題児速水先輩も加わるともう収拾つかなくなることもあって、それがホント愉快で面白いです。

いじられ役いじり役、ボケ役ツッコミ役は各年代に1人は確実に配置されてますけどその性格がまちまちなのも面白いです。バカなボケがいれば変態のボケ、爽やかなボケもおり、騒がしいツッコミをする子がいれば関わりたくないけど向こうから来るからしぶしぶツッコまされてる子もいます。作品全体での騒動のキーパーソンは間違いなく夏奈です。

何気ない日常っていう謳い文句に間違いない作品ですけど、キャラのノリが非常に良かったことで退屈せずに楽しんで観続けられました。個性あるキャラが多く登場するので、誰かしら気に入る子を見つけられるんじゃないかと思います。というより、ストーリーらしいものはないのでキャラを好きになれなかった人はたぶん楽しめないでしょうね。私は気に入った子上げたらキリがないので困りますけど。出だしの「過度な期待はしないでください。」の通りワクワクドキドキはできませんけど、安定の面白さとほのぼのさはあるので比較的人を選ばず多くの人に楽しめる作りになっていると思います。私の中では日常系の中で確実に五指には入るお気に入りアニメになりました。

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posted by ハネ吉 at 18:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

2016年09月12日

【スクラップド・プリンセス】アニメ 感想&あらすじ 家族の絆と愛を描いたファンタジー作品



スクラップド・プリンセス
2003年4月8日、WOWOWにて放送
監督:増井壮一
原作:榊一郎
脚本:土屋理敬、名田寛、吉田玲子、大和田暁
パシフィカの声:折笠富美子
シャノンの声:三木眞一郎
ラクウェルの声:大原さやか

あらすじ・概要

『その者、生まれ出てより十と六の歳月を経た運命の日、世界を滅ぼす者なり。世界の秩序を打ち砕き、混沌をもたらす猛毒なり。』
<聖グレンデルの托宣>により生まれながらにして世界の脅威とされ葬られるはずだった王女は、王妃の手引きによって秘密裏に保護され、カスール家の娘として生きていくことに。「廃棄王女」という忌み名だけが世間に広がり、時間と共にその存在は人々の中から薄れていった。
それから15年の月日が流れ、すくすくと育ったパシフィカと名付けられた少女は、義兄シャノンと義姉ラクウェルと共に平和な日常を過ごしていた。しかし、王女が生きていたことを知られてしまったことで運命の歯車は動き出し、廃棄王女の命を狙う暗殺者の魔手から逃れるため、パシフィカはシャノン達と故郷の村を出て旅に出るのだった。

主要登場人物

・パシフィカ・カスール
カスール家の次女で廃棄王女と呼ばれる少女。過酷な運命を背負わされているものの、明るく表情が豊かで人を思いやれる優しい子です。かなりのお兄ちゃん子で、シャノンに対しては憎まれ口をたたきながら甘えています。卵料理が大好物。

・シャノン・カスール
カスール家の長男。ラクウェルの双子の弟(姉主張)。面倒くさがりではあるんですが、文句を言いながら一番働いてます。剣の達人で愛用している武器は大刀。妹を何よりも大切に想っていて、彼女の危機にはその身も省みず敵に立ち向かいます。

・ラクウェル・カスール
カスール家の長女。シャノンの双子の姉(姉主張)。天然のおっとりさん。優れた魔法の才能は母譲りで、魔法オタク。どんなことにも魔法を使いたがる困ったところがあります。普段はニコニコして穏やかですが、妹のためなら非情な行為も厭いません。

・ゼフィリス
パシフィカ達の前に現れる謎の少女。その正体はドラグーンと呼ばれる竜の姿をした兵器。普段は少女の姿をしています。当初は無口で表情もなく機械のようでしたが、シャノンと共にいる内に感情を取り戻していきます。


感想

託宣により世界の災いとされてしまった「廃棄王女」と呼ばれる少女が、義理の兄姉に守られながら旅をし、王国の刺客や神の御使いと崇められているピースメーカーたちと戦う逃亡の日々を描いた物語。
原作は通称「すてプリ」と呼ばれている榊一郎さんのファンタジー小説で、シリーズ累計100万部を超えているベストセラー作品です。小説の方は最近読み始めたのでまだ途中なんですが、アニメでは描かれてなかった話もあるので面白いです。WOWOWの無料放送時間(だったかな?)に流れていて、子供の頃夕方リアルタイムで夢中になって見ていた記憶があります。

世界観が素晴らしく、遥か昔に創世戦争で神と悪魔が戦い、神が勝利し現在では「マウゼル教」として崇められてる世界。
国があり統治する王様もいるんですが、実際世界の調整を行っているのは神と呼ばれる人とは異なる存在であり、その姿はマウゼル教の極々一部の人間しか認識していません。
詳しく説明するとネタバレすぎるので言いませんが、ファンタジーではあるんですけどSF要素も混じってます。中世ヨーロッパ風の建築物が並び、剣と魔法の文明と機械文明が混在しているファンタジーな世界観を形成しています。

主人公は「廃棄王女」として命を狙われているパシフィカという少女。彼女は剣も魔法も使えないので基本守られているだけで戦闘にはほぼ関与しません。無力感に覆われ剣や魔法の修練をするわけでもないので、最初シャノンが主人公だと思ってました。でも、彼女の強さは腕っ節とは別のところにあり、家族が捕まったときは一切の迷いなく自らの腕を差し出そうとしていたところは名シーンだと思います。それに、自分が世界を滅ぼすのではと悩むことは当然あっても、それでもパシフィカは歪むことなく優しいお転婆娘でい続けてくれました。あれだけ憎しみを向けられ続けたら普通逃げ出すか憎しみを返しそうなものですが、彼女は自分に出来る彼女なりの戦いをしていましたね。鬱陶しいところも魅力だったりすると思います。
シャノンとラクウェルも良いキャラしてます。子供の頃に観てたときはシャノンの強さとかっこよさに憧れ、ラクウェルの美しさと天然入ったお姉さんの魅力に心を撃ち抜かれてました。シャノンは普段眠たそうな覇気のない顔をしているのに、いざ戦うときはキリッとした顔になって刀を振るう姿は本当にカッコイイです。ラクウェルは「あらあらうふふ」といった感じのお姉さんだけど予想通り怒らせてはいけないタイプの人でもありましたね。今でも私にとっては憧れのお姉さんです。

このカスール3姉兄妹の家族愛が一番の魅力でしょうね。世界を滅ぼすと言われる妹を守ることに多少の迷いはあっても躊躇は一切ないシャノンとラクウェル。そして、戦う力はなくても2人を助けるためなら自らを差し出すパシフィカ。「家族愛」はこの作品のテーマにもなっていたと思うので終始その様子が描かれていて、人によってはくどいかもしれないですけど良く描かれていたと思います。もし本当に世界を滅ぼす存在だった場合、「そのときはお兄ちゃんの手で私を殺して」というパシフィカと、その覚悟を持つシャノンからは悲しくも深い愛情を感じました。
「選択」もテーマになっていたと思います。流されるだけではなく、決められていることを漠然と受け入れるだけでもなく、自ら考え自ら責任を持って選択することの大切さを伝えていました。ラストでの展開が特にそれを物語った演出で、それ以外えもメインキャラだけでなくサブキャラも含め、終始誰かが何かしらの選択に迫られていました。

特徴といえば予告ですね。1話は普通の予告だったんですけど回を重ねるごとにセリフが増えていき、中盤からはすっごい早口になってます。どんどん増えるセリフ量を短い尺の中にしっかり収めていく大原さやかさんの予告は必見です。

子供の頃にハマったこともあって今でも大好きな作品で、たまに見返してもいます。あのOP「Little Wing」が流れた途端にすてプリの世界へ引き込まれてしまい、EDの「大地のla-li-la」には癒してもらえるので今でもよく聞いてます。
メインの3人だけでなくサブキャラも魅力ある人達ばかりで、特にゼフィリスなんかは身悶える可愛さがありますね。敵側にも魅力を感じられるところもこのアニメを気に入っている理由のひとつです。スィンには泣かされました・・・。
ストーリーの構成も素晴らしい。テーマの家族愛につていは深く揺るぎない愛を感じられ、物語の謎も解き明かされた後半では変化が乏しくなってきますが、良いタイミングで視聴者を引き付ける演出を加えてくるので飽きることなく観続けることができました。
3姉兄妹の深い絆と愛を感じられるアニメ。自信を持っておすすめできますので、よければご覧になってみてください。

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2016年09月05日

【十二国記】アニメ 感想&あらすじ 壮大な舞台で個々の葛藤と成長を描くファンタジー作品



十二国記
2002年4月9日、NHKにて放送
監督:小林常夫
原作:小野不由美
脚色:會川昇、藤間晴夜
中嶋陽子の声:久川綾
景麒の声:子安武人
楽俊の声:鈴村健一

あらすじ・概要

日本で生まれ育った普通の女子高生・中嶋陽子。ある日突然、ケイキと名乗る金の髪をした異国風の青年が教室に現れ、陽子の前で跪くと忠誠の言葉を口にし強引に盟約を結ばれる。戸惑う陽子であったが、さらに巨大な鳥の姿をした謎の生物の襲撃を受け学校は滅茶苦茶に。からくも退けることに成功した陽子は、一緒にいたクラスメイトの杉本と幼馴染の浅野と一緒に異世界に連れていかれてしまった。ケイキたちとはぐれてしまった陽子はなんとか村を見つけることができたのだが、村人に「海客」と呼ばれ捕らわれ役人に引き渡されてしまう。そこで杉本と再会することができ、そして自分の容姿が変わっていたことに気づく。ここがどこなのか、なぜ襲われるのか、分からないことばかりの世界で陽子の厳しい戦いが始まる。

登場人物

・中嶋陽子
髪が少し赤いこと以外は平凡な女子高生。目立つことを嫌い、あまり主張せず、人の顔色を伺うようなところがあります。日本では大人しい優等生でしたが、十二国では剣を振るい逞しく成長していきます。

・景麒
慶国の麒麟。多くの獣を従え、陽子を襲う敵から守ろうとします。慈悲深く慈愛に満ちてはいるんですが、生真面目がすぎるので融通が利きません。

・杉本優香
ファンタジーが好きな陽子のクラスメイト。彼氏の浅野と共に自ら望んで異世界に渡ります。そして十二国こそが自分の居場所だと思い込んでしまいます。

・楽俊
ネズミの半獣。温厚でお人好しな性格。巧国で行き倒れていた陽子を救い、この世界について教えながら雁国への旅に同行します。後に陽子の親友になります。

・尚隆
雁国の国主、延王。蓬莱(現在の日本)の出身。奔放な性格で自身の麒麟・六太や臣下を困らせることもあるが、治世500年を超える十二国でも屈指の名君。
感想

普通の女子高生だった陽子が本来生まれるはずだった世界へ王となるために連れていかれ、数々の敵の妨害を乗り越え玉座へつき、己の目指すべき国の姿を関わってきた多くの人や苦難の中から見出していく話。原作は小野不由美さんが著者の異世界ファンタジー小説です。一応小説の方もシリーズ全て読んでます。本作は「月の影 影の海」「風の海 迷宮の岸」「風の万里 黎明の空」「東の海神 西の滄海」の4作をアニメ化したものです。

まず引き込まれたのは壮大な世界観です。神のいる天界と人や仙が暮らす十二国と蓬山があり、妖魔があちこちに存在する地球上にはない世界です。ただ、両世界を行き来する手段や繋がる現象はあります。世界は12の国に分かれており、それぞれの国にいる王とそれを補佐し守護する麒麟と呼ばれる神獣によって治められています。王や一部の官吏は仙籍に入ることにより不老となります。あくまで不老であって首や胴を断たれれば絶命してしまうので不死身ではありません。他国への軍事的な介入は一部例外を除き天によって禁止されており、それを破ると「覿面の罪」により王と麒麟は崩御し国氏も変えられるため、国家間の紛争は発生しません。国家間での戦争がないのは良い反面、その国の王の助力嘆願がない限りどんな状態でも助けに行けないという厳しさもありますね。突っ込みどころはそれなりにあったんですけど、独特な設定をストーリーに上手く絡めて面白く活かされていたと思います。

ストーリーに関しては個人的に陽子が玉座につき目指すべき国を模索する「風の万里 黎明の空」が特に好きですね。「月の影 影の海」のときよりは逞しく成長してはいたんですけど、当初はまだ分からないことも多く自信が持てず、王としての仕事も官吏頼りになって民に目を向けることができずにいました。このままではいけないと思った陽子が市井に降りて様々な人々と関わって多くのことから学び、己で知ること感じることから成長していく姿はとても良かったと思います。この話でこれから先、陽子と深く関係を築いていく人達が多く登場します。主に陽子と祥瓊と大木鈴の3人娘の話ですね。
「風の海 迷宮の岸」では戴極国の黒麒麟・泰麒と禁軍左軍将軍・驍宗の話です。声を担当した釘宮さんの声と泰麒の無邪気さが相まってとてつもなく愛くるしいキャラになってました。それゆえに原作でのこの先に待つ苦難を思うとより一層辛くなります。
「東の海神 西の滄海」では延王尚隆が日本で六太と出会い王になるまでの話と、尚隆が登極してから20年後の話が描かれてます。ここはもう少し丁寧にもっと話数増やして作ってほしかったです。
特に陽子の話しでは胸が熱く昂ぶる面白さがあったんですが、難点もありました。世界観の壮大さをアニメストーリーでは活かしきることができていなかったのは少し残念。出てきた国は半分くらいだったかな?もったいなさすぎです。こじんまりさせるならもういっそ陽子主人公の話だけでよかったのでは?とさえ思ってます。ただそうなると、個人的に陽子と並んで好きな六太の話がなくなってしまうのは嫌だなとめんどくさいことを言ってみたり。元々原作は話によって主人公や時間軸が変わる作品なので、大変なのは分かるんですけどね。予算も足りなかったんですかね?とはいえ、それぞれのキャラの葛藤を抱きながら成長していく過程は丁寧に描かれていたので、飽きることなく見続けられましたけど。

丁寧な作画とこの世界をより壮大なものに引き立てている音楽は素晴らしかったです。OPの迫力ある曲調で既に惹き付けられてしまいますし、他の中国風の楽曲もどれも最高です。この十二国の世界を反映させたかのような曲の数々、これは文句なしで絶賛できます。
作画も非常に優れていて、美しい風景、迫力ある戦闘で魅せてくれました。キャラデザは少し特徴的でしてけど、私は好きでしたね。

人の葛藤を抱き苦悩しながらも成長していく過程を見事に描いた作品でした。最近では滅多にお目にかかれない全45話という長編作品でしたが、浅野って必要?など若干つっこみどころはあるものの、全体的には飽きることなく楽しめました。難点があってもこの作品の世界観とストーリーの魅力は損なわれるものではありませんでしたし、自信を持っておすすめできます。まあ私がおすすめするまでもなく有名な作品ですけどね。
できるならば「黄昏の岸 暁の天」も映像で見たいものです。



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posted by ハネ吉 at 18:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ
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とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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