2016年10月03日
【七つの海のティコ】アニメ 感想&あらすじ 少女とシャチが大海原を駆け巡る海洋アドベンチャー
七つの海のティコ
1994年1月16日にフジテレビ系列で放送
監督:高木淳
原作:広尾明
脚本:松井亜弥、三井秀樹ほか
ナナミの声:林原めぐみ
スコットの声:池田秀一
アルフォンゾの声:緒方賢一
あらすじ・概要
シャチのティコと心を通わせることができる海が大好きな少女ナナミは、海洋学者である父スコットと、相棒のアルと共に海洋調査船ペペロンチーノ号に乗り世界中の海をまわっていた。伝説の生物「ヒカリクジラ」を探し出すため各地の海を巡る旅をしているナナミたちは、その調査のために訪れる先々で騒動に巻き込まれていく。ヒカリクジラを追いかけているのはナナミたちだけではなく、大企業GMCは調査しながらある物質に目をつけ捕獲目的で追いかけていた。財閥お嬢様のシェリルや執事のジャームズ、少年トーマスを仲間に加えながら、ナナミたちは冒険を続ける。
主要登場人物
・ナナミ・シンプソン
主人公。アメリカ合衆国出身の11歳の女の子。アメリカ人であるスコットと日本人の洋子との間に生まれたハーフ。名前の由来は「七つの海」からきてます。幼いころから一緒に育ったシャチのティコとは心を通わせており、笛と体の動作を使って一心同体になり海を元気よく泳ぎます。
・スコット・シンプソン
ナナミの父親。海洋学者。元々は海洋生物の研究室に在籍していたが、他の研究者たちと研究の方向性や考え方にズレがあったため研究室を飛び出します。口下手で人付き合いは少し苦手だけど、頼りになるお父さん。
・アルフォンゾ・アンドレッティ
スコットの相棒。シチリア島出身。船乗りとして多くの船を渡り歩いてきたことから船の操縦はお手の物で、その他機械全般に強いので船の整備なども担当しています。何かと儲け話に飛びつくけどことごとく失敗しています。
・シェリル・クリスティーナ・メルビル
大財閥メルビル家の一人娘。18歳の女子大生。好奇心旺盛で非日常の出来事に憧れを抱いており、持ち前の行動力で冒険を求めペペロンチーノ号へ乗り込みます。ナナミにとっては良きお姉さん的存在。
・トーマス・ルコント
アメリカ出身の10歳。内気な性格。機械操作が得意。両親は離婚しており母と一緒に暮らしていたが、内気な性格を治すため父の海洋調査に1年預けれていた。父はスコットの先輩にあたる人物。
感想
ナナミとシャチのティコが海洋学者の父親であるスコットやアル等仲間たちと共に、伝説の生物「ヒカリクジラ」を探すため世界中の海を旅する海洋冒険物語。90年代アニメ。世界名作劇場というアニメシリーズで放送されていた、原作なしのオリジナルアニメーションです。私が初めて観たのは放送開始されてから何年も後のことなんですけど、子供の頃にハマって何度見返したか覚えてないぐらい観賞しましたね。
世界名作劇場は全26作品制作されており、その中でもこの「七つの海のティコ」は最初で最後のオリジナル作品だったようで、さらに日本が登場するのもこの作品のみだそうです。
何作かは見たことあるんですけど、確かに他の作品に比べると世界名作劇場らしさは薄く、雰囲気も現代的でした。このシリーズは19世紀を舞台にしている作品が多いですからね。この辺りのことから賛否分かれていたようです。私は1つのアニメ作品として観たらとても面白く素晴らしい良作だと思ってます。
世界名作と銘打っていながら従来の児童文学を原作に置かないのはどうかと思いますけどね。否定的な意見があるのも理解できます。よくできてる作品なんですから別枠で放送すればよかったのに、とか安易な考えをしてますけどきっとそんな簡単な話じゃないですよね。
世界中を旅する冒険モノとしては文句なしで最高の作品だと思います。ワクワクする海を駆け巡る冒険、その行く先々で巻き起こるハラハラドキドキしてしまう騒動の数々、子供の心を掴んで離さない胸躍る面白さがあります。それに、大人になった今観ると矛盾点や幼稚な演出に気づきはしますけど、それでも涙がにじんでくる感動話や悲しい話もあるので、親子で観るにはうってつけの作品だと思います。
前半は数話かけたナナミたちの日常や海洋アドベンチャ的なエピソードを描いています、終盤からはヒカリクジラの姿が具体的になってきて、それに絡んだナナミたち一行と大企業GMCとの間で度々衝突が起こる話になってます。
登場人物はみんな愉快でしたよ。ナナミは林原めぐみさんの演技もあって元気いっぱいでかわいかったですし、普段はお転婆なシェリルもナナミにはやさしいお姉さんの表情を見せ、時には頼りになる思い切りの良さもあって好きですね。執事のジェームズはいつも大変そうで気の毒に思うこともありますけどね。あと、メインではないですけど、シェリルにアタックしまくってくるゲイルも好きでした。
シャチであるティコのかわいさ、頼りになる勇猛さも印象深かったです。ティコかわいいですね。見た目も鳴き声も愛くるしいです。それに可愛いだけではなく、ナナミのピンチには颯爽と現れ敵に立ち向かう姿は勇猛であり頼りになるパートナーです。
初めて観たのが小さい子供の頃だったこともあって、ティコの背に乗ったり掴まったりしながら海を泳ぐ光景には憧れを抱いてましたね。
本来のシャチは獲物を弄ぶかのような光景から凶暴・残虐なイメージを持たれていますけど、あれは子供に狩りの仕方を教えている行動だそうです。他の哺乳類と仲良くすることもあるようですし、頭が良く人の出すサインを理解しているので水族館の人気者でもありますから、ナナミとの連携はあれをそのままというのは無理でも全くありえない光景ではなさそうです。もちろん海ではありえないでしょうけど。
子供のころのワクワクを思い出させてくれる素晴らしい作品でした。私には観させる子供はいませんけども(泣)、いたら一緒に楽しんで観たいですね。こういう純粋な冒険モノで子供向けって今はあんまりないですから、またこういう作品が作られるようになったらいいなと思ってます。
ワクワクあり、笑いあり、感動の涙もありの海洋アドベンチャーアニメ、よければ観賞してみてください。
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