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2017年02月06日

【スケッチブック 〜full color's〜】アニメ 感想&あらすじ 日常の中にある小さな幸福をスケッチする少女たちの物語



スケッチブック 〜full color's〜
2007年10月放送
全13話
監督:平池芳正
原作:小箱とたん
脚本:佐藤竜雄、宮崎真一、伊藤美智子、水野健太郎
梶原空の声:花澤香菜
麻生夏海の声:中世明日香

あらすじ


無口でちょっと人見知りな女子高生の梶原空は、散歩と猫とスケッチブックが好きな女の子。出かけるときはいつもスケッチブックを持参して、気になったモノを発見してはスケッチする。

ソラが高校で入部した美術部には、ちょっと変わった個性的な部員たちばかり。みんなと絵を描いて過ごすなかで、今まで見たことのなかった素敵と出会い、いろいろな経験を重ねていく。

何気ない日常、すぐそこにある風景、そのひとつひとつが大切な思い出となり、少女はスケッチブックに描き出していく。

登場人物

・梶原 空(かじわら そら)
主人公。高校1年生。腰まで届く黒髪ロングストレートが特徴の女の子。寡黙でちょっと人見知りなため、ほとんどしゃべることはありません。好きなものは散歩と猫とスケッチブック。出かけるときはいつでもスケッチできるように常にスケッチブックを持参しています。性格はマイペースで天然なところもあり、感性がとても豊か。「青」という名前の弟がいます。

・麻生 夏海(あそう なつみ)
空と同じ美術部員。高校1年生。赤毛のセミロングをサイド2つでまとめた髪型をした博多弁の女の子。マペット作りが趣味で、多くの人形を持っています。明朗快活な性格をしているため、ソラたちを世話したり引っ張っていく役回り。「クロ」という犬のペットがいます。

・鳥飼 葉月(とりかい はづき)
空と同じ美術部員。高校1年生。髪を黄色のショートヘアにしているしっかり者の女の子。愛書は「鳥ちゃん」。貧乏性のため節約上手であり、100円ショップがお気に入り。空ほどではないけど口数は多い方ではなく、特に1対1での会話は苦手。レアチーズケーキと紅茶が好物。

・空閑 木陰(くが こかげ)
空たちの先輩美術部員。高校2年生。愛称は「空閑っち」。基本的には無表情。見た目と醸し出す雰囲気に反して、心霊現象が苦手という意外な一面を持ってます。うにといくらが好物。「ユタンポ」というネコを飼っています。

・春日野 日和(かすがの ひより)
美術部顧問の先生。茶髪をショートボブにしている女性。明るく快活な性格をしていますが、たまに一人で暴走することもあります。指導に関してはたまに口を挟む程度。ニワトリの「ピーちゃん」をペットにして可愛がっていますが、好物は鶏の炭火焼。

・ミケ
近所にいる雌の三毛猫。目つきが悪い。同じ野良ネコのハーさんたちとつるんでいます。たまに梶原家でエサを恵んでもらっていますが、賞味期限切れの食材が多い。ネコ社会を描いたエピソードでは主役的立ち位置。

感想・見所

高校の美術部に入部した無口でマイペースな少女を中心に、愉快で個性的な部員たちと共に美術部で繰り広げられる日常と、ちょっっぴり感動する出来事を描いた物語。
ほんわか日常系アニメ。原作は著者:小箱とたんさんによる現在も連載中の4コマ漫画。また、4コマだけではなく通常のコマ割りを中心とした『スケッチブック出張版』も発行されています。
製作には『ARIA』を手掛けたスタッフが主に携わっており、掲載誌も同じ『月刊コミックブレイド』であることから、「陸ARIA」と呼称されることもあります。

本作は福岡を舞台にした作品です。なので、実際に存在する名所や街の風景を映像で再現しており、それらが随所で背景の中に写りこんでくるのもこのアニメの特徴。
空たちが通う高校のモデルになっている福岡県立太宰府高等学校や、四王寺山、志免鉄道記念公園、街や駅も結構忠実に再現されています。
そこまでやっていたにも関わらず、この作品が新アニメとして放送された当時は、まだ福岡のテレビでは放送されていなかったというのだから可笑しな話ですね。

話は基本的に1話完結型の構成になってます。物語自体は主人公の梶原空と美術部員たちがスケッチブックを持参して街中などを散策し、その過程で発見した興味引かれるモノをスケッチしていく・・・・だけの内容です。
ドキドキハラハラ展開があるわけでもなく、メッセージ性が強いわけでもなく、まして衝撃の展開へ向けた大きな伏線が貼られているわけでもありません。この作品に描かれているのは、あくまで美術部に所属する高校生男女の穏やかでゆったりとした日常風景です。
4コマ漫画の原作にはあまりストーリー性はない作品ではありますが、アニメでは一応高校生の成長もテーマになっているのと思います。特に最初は内気過ぎてほとんどしゃべることも出来なかった主人公・ソラの、全13話を通しての成長と変化は見所のひとつですね。原作タイトルには付いてない「〜full color's〜」もちゃんとした意味を持っていますが、その辺は伏せておきます。

上で述べているように一応ですけどストーリー性や「成長」というテーマもありますが、強く意識するほどでもなく、脚本自体それほど強烈に押し出しているようにも感じられませんでした。
本作はいわゆる「雰囲気アニメ」に分類されると思いますので、ゆったりとした日常の雰囲気と設定を堪能する作品ですね。同じスタッフさん方が制作した『ARIA』と似た雰囲気はありますが、「癒し・泣き」に特化した内容でそれを誘う演出にも凝っている『ARIA』に対し、『スケッチブック〜full color's〜』はただ淡々と穏やかな空と美術部員たちの日常を描いた「和み系」とでも言える雰囲気を感じました。『ARIA』よりも『たまゆら』に近い作品かもしれませんね。
少年少女の甘酸っぱい恋愛が絡むこともなく、ドキドキハラハラする事件が起こることも当然なく、人によってはただ退屈なだけのアニメなのかもしれませんが、力強さも深みもあるわけではないのに見入ってしまう魅力がこのアニメにはありましたね。

ただ、あまりにも淡々と進行し過ぎるとさすがに眠くなってしまいそうであることから、その分登場人物は1人1人クセの強い濃いキャラばかりが揃っています。こういう日常系アニメでは珍しくキャラ数はかなり多いんですが、しっかりキャラ分けされているので邪魔になる子はいませんでしたね。
口ではあまりしゃべらず心の声の方が多い主人公・梶原空を中心に、同級生の夏海と鳥ちゃんあたりが多く登場しますが、空閑っちと涼風コンビの印象が特に強烈だったように思えます。空閑っちの独特すぎるキャラ性、賑やかな涼風コンビのコント芸は面白かったです。
ネコ好きな私にとってはネコ回があってくれたのも嬉しいポイントですね。ミケを中心にこれまた個性強すぎな数多くのネコたちが登場し、熾烈にも珍妙にも見えるネコ社会の日常を見せてもらえます。顔や体のバランスがおかしい「クマさん」最高。

『ARIA』や『たまゆら』でも言えることですが、故郷を懐かしむ郷愁に似た感覚でたまにふと観たくなる作品ですね。よけいな深読みをしなくていいので、身構えることなく気を楽にして和やかな雰囲気に浸ることができます。
OPとEDも良いんですが、作中に流れるBGMがまた心地良い気分にさせてくれる素晴らしい曲調。一休みしたいとき、散歩やサイクリングしたいときに聞くと良いかもしれません。
強烈に訴えてくるわけではなくとも、見てると自然に何かが沁み込むように伝わってくる、そんな作品です。好き嫌いは分かれると思いますが、よければ観てください。




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posted by ハネ吉 at 18:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ
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とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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