●ここでも消費税に悩まされる
1989年(平成元年) 4月1日に消費税が導入されました
最初は 3% です。
数字は今の 10% に比べれば小さいですが、それでも大騒ぎでした
だって、私のようなシステムエンジニアにとっては大変でした・・・システム改修に
⇒消費税額計算 だけではない
⇒請求書への記載 (請求システム改変、基幹系システムデータベース変更、請求明細書・請求書レイアウト変更)
⇒消費税納税 (納税額計算)
書いてみるとこれだけですが、それでも
システム部門の全精力を傾けて半年かかりました
消費税導入の8年後、1997年(平成9年) 4月1日に 5% に引き上げ
この時は、システム変更に4か月ぐらいで済みました・・・
消費税導入時の改変で、システムの変更箇所が特定できていましたから
そして、ぶっちゃけ数字を 3 から 5 に変えるだけでしたから
ただ、日付管理もしなければなりませんから、その分で時間がかかりました
そして、2014年4月1日に 8%
このシステム改修はもっと楽でした
直近では、2019年10月1日に 10%
この時は、なんで年度切り替わりでは無く、こんな中途半端な日にするんだ?って憤っていました
この時は、システム改修に少し時間をかけました
最初は、税率の変更なんてそんなに行われないだろうと思っていましたから
消費税創設当初、3%より引き上げることはないって自民党が言ってたような(笑)
なので、消費税率マスタを新設して、消費税率が変更されても
マスタ変更一発で全システムの対応が完了する・・・ようにしました
よって、現在は税率変更に対応するためには、慣れていない人でも 30秒で対応完了です
●原理的に合わない
さて、話を元に戻して、消費税が合わない、合うわけがない
それを合わせろとは・・・
担当するお客様のシステムは設計が素人(その会社のシステム担当の方がつくられたもの)
そして、考えが浅いんです
たぶん、ほとんどの中小企業で、同じような感じなのでしょう
少し、コンピューターに詳しい人が、独学で勉強して、システムを構築させられた・・・みたいな
(あっ! 言っときますけど、私も独学でプログラミングを学びました(笑))
なので、消費税導入時に、請求の為だけに消費税額を記録しようと
あろうことか、消費税を格納するフィールドを整数にしちゃってたんです
つまり、常時端数誤差が発生しているわけです
どういうことかというと
具体例で、皆さんがスーパーで買い物をするとしましょう
(スーパーでは恐らく小数点以下切捨てでしょうね。 でもこの場合は企業間取引なので四捨五入で考えてみますね)
@133円の商品を購入 本体¥133 税¥13
A274円の商品を購入 本体¥274 税¥27
でも、レシートは、本体合計¥407 税¥41
あれ?税額合計は ¥13+¥27=¥40 なのに、レシートでは¥41
合わない・・・なんで?って思う人はいないでしょう
でも、企業では会計上この1円の差が許されないんです
許してー(心の声)●どうすれば合うのか?
これをどうすれば合うのか?
そんなこと、あるわけないじゃないですか・・・現行の整数フィールドだけでは
どうしても合わせようとすると・・・
顧客システムには、修正消費税って言う奇々怪々なフィールドがありました
一体これは何だろう・・・・消費税計算を是正するためのものか?
でも、整数フィールドしか持たないシステムだから、端数誤差を抹消するために
誤差分を足したり引いたりする情報が必要なんだと、分かりました
ほんと、めんどくさいことをするよなー
●解決策はあるけど
私が1から作っていたら、誤差なんか生み出さないシステムをしっかり作ります
簡単な話です・・・設計からできるなら
でも、今では作り上げられてるシステム
それを作り替えるほどの労力を¥1の差の為に実行するなんて
費用対コストの面から考えてあり得ないでしょう
ほんと、データベース設計は、運用の裏の裏まで考えないと・・・
そこにプロとアマの差が出てくるんですよね
さて・・・アマの設計したシステムで差が出ない様に・・・
この難題を解決するには、さすがの私でも
だって、ザルで水をすくう方法を考えるのと似てますからね(笑)
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