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2019年12月05日

余計な一言で…涙が怒りに変わる。

昼休み、昼寝から醒めると
1通のショートメールが入っていた。

「区役所から連絡が来たので、今区役所に居る。
帰りに食糧を持って寄る。」

…父からだ…。



生活保護の受給を開始した後、
僕の知らない口座を実家が持っていて
そこにけっこうなお金があることが発覚した。

そのお金の動向によっては
生活保護が一旦廃止になるかというごたごたで、
僕の運命を親に握られているような感覚が消えず、
落ち着かない1ヵ月を過ごしてきた。

→「やっと手に入れた平穏な日々に、急展開。
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/362/0

今回、どうして区役所に直接乗り込んだかについては
一切書かれていなかったが、間違いなくこの件だろう。



メールに気づいたのは昼休みの終わり際で、
どちらにしても夕方まで仕事だったので、

いきなり自宅に乗り込まれて
強制的に顔を合わせることは避けられた。

※父はいつも相手の都合を考えず一方的、
 差し入れはありがたいものの、
 来る連絡はいつも直前。

→「一方的な父のASD特性。
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/221/0



ついに、関わらなければいけない時が来た。

鼓動が乱れ、背中に寒気が走る。

みるみるうちに平常心が奪われていく。



帰りの地下鉄で、形式的なお礼の返信と、
平日何時までは仕事で不在ですと書いた。

1年半ぶりの連絡。

するとすぐに、こんな返信が来た。

「仕事があってよかった、食べて栄養つけてください」



…ずるいじゃないか…。

どうしてこんな時だけ「優しく見守る親」面するのさ…。

僕が今まで、親に認められたい、受け入れられたい、
居候扱いしないで家族と認めてほしい、
僕の何がそんなに気に入らないのさなんて、

一人で悩んで泣いてきたのがバカみたいじゃん。

僕の独り相撲みたいでさ…。

車両の連結部近く、隅っこの席で涙をこらえた。

この気持ちで今日が終わるはずだった。



玄関の前に段ボールが2つ置いてあった。

食糧を置いていくと書いてあった通り、
たくさん差し入れてくれたんだろう。

しかし、1段目の段ボールに貼ってあった書置きを見て、
さっき地下鉄で「もう許してもよくない?」と、
不覚にも心が揺れ動いたことを後悔した。

「食糧を置いていきます。
『まずは素直に』食べてください。」



『まずは素直に』



どうしてこういう、余計な一言を、
嫌味ったらしい言葉をわざわざ付け加えるんだろう…。

まるで、自分たちが困ったり、
区役所まで行くことになったのは
お前の態度が頑ななせいだ、お前が悪いと
責められているような気持ちになった。

わざわざ来てやったのに不在で、
自分の思い通りにならないのが不満な息子に
いつもの長い説教演説をぶつけられなかったのが悔しい。

食糧という恩義と、罪悪感を感じさせるように仕向けてやろう、
「言ってやったぞ」と、チクっと棘を刺してやろう。

本人が無意識に書いたのかはわからないが、
僕は父の「言ってやりたい」魂胆を見透かしてしまった。



子どもを苦しめる親は無自覚。

そもそも原因は子ども側にあると思っていて、
自分たちは子どものためにやっているだけだ。

だから、彼らがいずれ変わることを期待しても
落胆と傷が増えるだけだから捨てよう。

そんな理論はアダルトチルドレン関連の本を
何冊も読むたびに出てきたこと。

僕自身、かすかな期待を裏切られて
何度も心の傷を増やしていったんだから、
もう諦めて然るべきでしょ?

もう懲りてるはずでしょ?

なのに、どうして地下鉄で一瞬でも、
捨てたはずの期待に期待して涙なんか流したのさ?



不用意に敷居を跨がせた結果、
僕が発狂して転がり回っても
構わず僕への文句を延々と言い続ける人だよ。

→「父の「学費返せ」発言の真相は。
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/136/0

離婚の傷心から、目の前で泣き崩れても
「またそうやって取り乱す」で片付ける人だよ。

→「「またそうやって取り乱す。」
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/235/0

「お前のためにしてやった」姿勢を崩すことなんて
もう期待しちゃいけないと痛感してるはずでしょ?

彼らが変わることはない、これを受け入れないと
余計に傷つくだけだよ、だから捨てようよ。

僕がもっと合理性に溢れた人間だったなら、
これができたかも知れない…。



「優しい親」であるかのような甘い内容の返信に、
一瞬でも期待した自分がバカだった。

今まで何度も、不用意な期待からおびき寄せられて、
そのたびに心に切り傷を増やしてきたのに。

僕には学習能力がないのか。

1つ言えるのは、相手が親じゃなかったら
引っ掛かりも期待も最初からしてないってこと。

もっと警戒してたってこと。

親という存在は本当に大きな枷。
他人だったらどんなに楽だろう。



彼らは、どうして僕と連絡が取れないのか、
呼びかけに応じず疎遠にされているかに気づいていない。

会うたびに傷ついてきた長年の実績から、
僕に警戒されていることにおそらく気づいていない。

気づくような人たちなら『まずは素直に』などと
一言多いチクっとした台詞は控えるはず。

たかが言葉の端々かも知れないけど、
「してやっている」「言ってやりたい」はバレる。

魂胆や本心は透けて見えてしまう。

さすがにもう懲りてほしい自分に向けてもう一度、
彼らは、変わらない。


posted by 理琉(ワタル) at 02:14 | TrackBack(0) | 家族

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自閉傾向の強い広汎性発達障害。鬱病から再起後、低収入セミリタイア生活をしながら好きなスポーツと創作活動に没頭中。バスケ・草野球・ブログ/小説執筆・MMD動画制作・Vroidstudioオリキャラデザインに熱中。左利き。 →YouTubeチャンネル
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