2019年06月29日
一方的な父のASD特性。
僕が市内のマンションに一人暮らしで
親との繋がりがまだ途絶えていなかった頃、
父からいきなり
「食糧を届ける、あと30分くらいで着く
不在なら玄関に置いていく」
という連絡が割と多く入っていた。
ちょうど外出する直前であってもお構いなし。
とはいえ、せっかく来てくれるのに
不在にするわけにもいかず、
外出の予定を少し遅らせたり
場合によっては先方に遅れることをお詫びしたり
という事態になっていた。
そして到着後、
「早く冷蔵庫に入れなさい
これでひとまずしばらくは生きられるだろ」
と言いながら次々に荷物を運び入れる。
せっかくだからお茶でも出そうとすると、
「いいからいいから、
帰ってアンタの下2人にも食わせなきゃいけないから」
と、僕の話も聞かずに去ってしまう。
食糧をくれたこと自体はとてもありがたいのに
何だか一方的で、こちらの都合や話、そして気持ちを
聞こうとしないスタンスに、もやもやを隠せなかった。
もらった食糧を冷蔵庫に詰めている最中、
父はずっとしゃべり続ける。
病気で入退院を繰り返していること
祖父母と同じ病気だから、これは家系だということ
そのせいでお酒と煙草を断たないといけなくなったこと
だから楽しみがない、生きている意味がない
というようなことを大声で。
これをマンションの通路でも同じように、
外に出て母と共に車に乗り込むまで続ける。
特に通路では音が響いて、下手をすると
「うるさい」とクレームになりかねないと
僕は相当ヒヤヒヤしていた。
声のボリュームを落としたり、話すのを控えたり
できないのかなぁと、正直あまり好ましくなかったが、
場に関係なく自分の話したいことをひたすら話すのは
もしかしたら僕の家系が持つ発達障害の
遺伝的な特性なのでは、とも思った。
僕は逆に、その場でパッと言葉が出ない、
場にふさわしい言葉かどうかを一旦考える力はあるので
場に関係なく思ったことを言う特性は
受け継いでいないようだが、
自閉症とLD(学習障害)で障害年金1級を受給している
6歳下の弟がまさに父と同じことをする。
自分の好きなロボットアニメのことを
祖父の葬儀の場でも話し続けていた。
発達障害は遺伝する可能性が高いと
今の時点では言われているようなので、
ただの素人目から見る限り、
父と弟の言動は遺伝により受け継がれた
ASD(自閉症スペクトラム、旧アスペルガー症候群)
の特性にかなり当てはまる。
もう1つ、人にものをあげる際に
相手の都合を考えないところ。
繰り返すが、食糧を届けてくれたこと自体は
とても助かったし感謝している。
だから邪険にするつもりはない。
が、これをしている父の心の中に、
たぶん僕はいなかった。
いついつ食糧を届けに行こうと思うが
予定はどうだ、というやり取りは一度もなく、
連絡はいつも到着間際だった。
余裕あるとはいえない生活をしている
→なら食糧をあげるのが良いはずだ
→よし、思いついたから今行こう
→届けた!喜ぶはずだ、自分なら嬉しいから
相手が不在だったら、予定があったら、
望んでいなかったら、という点は
恐らく考えてなかったんじゃないかな…と思う。
これもASDの独特なコミュニケーションの特性に
かなりマッチする。
自分の言いたい事を長々と演説する父については
これまでも分析してきたが、
自分の無力感や人生への不満、不安感と同じくらい、
発達障害の特性が強く出た結果かも知れないことに
気付き始めている。
だけど、気付いたから仕方ない、自分も違う形で
受け継いでいるかも知れないから気を付けよう、
と片付けられない自分がいる。
単に「ありがたいな、嬉しいな」と思えなくて、
「一方的だな、愛情じゃないのかな」と
ここまで書いてきたような疑いを持つ自分もいる。
歪んだ、深読みばかりして物事を捉える僕、
自分がしたい事を一方的にするばかりの父、
この疑心暗鬼な関係をどう捉え
何を学び取るのかは、これからの僕次第だ。
親との繋がりがまだ途絶えていなかった頃、
父からいきなり
「食糧を届ける、あと30分くらいで着く
不在なら玄関に置いていく」
という連絡が割と多く入っていた。
ちょうど外出する直前であってもお構いなし。
とはいえ、せっかく来てくれるのに
不在にするわけにもいかず、
外出の予定を少し遅らせたり
場合によっては先方に遅れることをお詫びしたり
という事態になっていた。
そして到着後、
「早く冷蔵庫に入れなさい
これでひとまずしばらくは生きられるだろ」
と言いながら次々に荷物を運び入れる。
せっかくだからお茶でも出そうとすると、
「いいからいいから、
帰ってアンタの下2人にも食わせなきゃいけないから」
と、僕の話も聞かずに去ってしまう。
食糧をくれたこと自体はとてもありがたいのに
何だか一方的で、こちらの都合や話、そして気持ちを
聞こうとしないスタンスに、もやもやを隠せなかった。
もらった食糧を冷蔵庫に詰めている最中、
父はずっとしゃべり続ける。
病気で入退院を繰り返していること
祖父母と同じ病気だから、これは家系だということ
そのせいでお酒と煙草を断たないといけなくなったこと
だから楽しみがない、生きている意味がない
というようなことを大声で。
これをマンションの通路でも同じように、
外に出て母と共に車に乗り込むまで続ける。
特に通路では音が響いて、下手をすると
「うるさい」とクレームになりかねないと
僕は相当ヒヤヒヤしていた。
”ひとり暮らしの娘のもとに料理を届け続ける母親”
母親は彼女に連絡もせずに、いきなりやってきます。
そして彼女が不在のときは、
合い鍵で部屋に入って料理を置いて帰ります。
中略
母親の話は決まって人の噂話や愚痴ばかりです。
それを一方的に聞かされる彼女は閉口せずにはいられません。
そのくせ、彼女に話したいことがあって話し始めても、
途中で話の腰を折られたり、彼女が言う端から
意見を否定されたりしてしまいます。
『母と娘の「しんどい関係」を見直す本』
第五章 ”「親から心理的に離れる」レッスン” より
声のボリュームを落としたり、話すのを控えたり
できないのかなぁと、正直あまり好ましくなかったが、
場に関係なく自分の話したいことをひたすら話すのは
もしかしたら僕の家系が持つ発達障害の
遺伝的な特性なのでは、とも思った。
僕は逆に、その場でパッと言葉が出ない、
場にふさわしい言葉かどうかを一旦考える力はあるので
場に関係なく思ったことを言う特性は
受け継いでいないようだが、
自閉症とLD(学習障害)で障害年金1級を受給している
6歳下の弟がまさに父と同じことをする。
自分の好きなロボットアニメのことを
祖父の葬儀の場でも話し続けていた。
発達障害は遺伝する可能性が高いと
今の時点では言われているようなので、
ただの素人目から見る限り、
父と弟の言動は遺伝により受け継がれた
ASD(自閉症スペクトラム、旧アスペルガー症候群)
の特性にかなり当てはまる。
もう1つ、人にものをあげる際に
相手の都合を考えないところ。
繰り返すが、食糧を届けてくれたこと自体は
とても助かったし感謝している。
だから邪険にするつもりはない。
が、これをしている父の心の中に、
たぶん僕はいなかった。
いついつ食糧を届けに行こうと思うが
予定はどうだ、というやり取りは一度もなく、
連絡はいつも到着間際だった。
余裕あるとはいえない生活をしている
→なら食糧をあげるのが良いはずだ
→よし、思いついたから今行こう
→届けた!喜ぶはずだ、自分なら嬉しいから
相手が不在だったら、予定があったら、
望んでいなかったら、という点は
恐らく考えてなかったんじゃないかな…と思う。
これもASDの独特なコミュニケーションの特性に
かなりマッチする。
自分の言いたい事を長々と演説する父については
これまでも分析してきたが、
自分の無力感や人生への不満、不安感と同じくらい、
発達障害の特性が強く出た結果かも知れないことに
気付き始めている。
だけど、気付いたから仕方ない、自分も違う形で
受け継いでいるかも知れないから気を付けよう、
と片付けられない自分がいる。
単に「ありがたいな、嬉しいな」と思えなくて、
「一方的だな、愛情じゃないのかな」と
ここまで書いてきたような疑いを持つ自分もいる。
歪んだ、深読みばかりして物事を捉える僕、
自分がしたい事を一方的にするばかりの父、
この疑心暗鬼な関係をどう捉え
何を学び取るのかは、これからの僕次第だ。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/8929431
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック