明日死んでも後悔しない生き方をする

3年間、愛用してきた眼鏡の
右側フレームがついに折れてしまった。



ひとまずテーピングで補修。

新しい眼鏡を作りに行ってきたが、
僕は乱視がとても強く、レンズが特注になるので
あと1週間ほどこの状態でお世話になる。



この眼鏡を作った3年前は、
まさか2年で終わりが来るなんて
想像してなかったが、結婚をした。

そして、戸籍改名し父が付けた名前を捨てた。

→「戸籍”改名”、その先へ。」
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/143/0

確か当時も愛用の眼鏡が壊れ、
5千円で急遽作ったのが今の眼鏡。

僕の大きなライフイベントである結婚、離婚
そして改名と、時代の節目をずっと見てきた。

だから僕にとってはたかが眼鏡1本ではなく、
苦楽を共にしてきた思い入れのあるモノ。

あと1週間でお別れかと思うと寂しい。

”老人と木”

このケヤキ太郎はな…わしの命の恩人だ

大正十二年の大地震の時じゃ
家族全部死んだ中でわしだけがこのケヤキ太郎にしがみつき
この木は太い根っ子がガッシリ立ってわしを守ってくれたんじゃ

その後の戦争にも空襲にもケヤキ太郎はよう持ちこたえた
わしは年がたつにつれてこの木がかわゆうて……

長い長いこの木とのつき合いじゃった…
もうあと三日で別れがくるんじゃ…


『ブラック・ジャック』10巻 より

僕は1つのモノを長く使う傾向があり、
物持ちが良いとよく言われる。

今回の眼鏡は3年間の付き合いだったが、
大きな時代のうねりを文字通り一緒に見てくれた。

そして何より今年、母方の祖父が逝去し
僕なりのお別れをした時にも一緒にいてくれた。

→「母方祖父の逝去。」
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/199/0

「祖父と、2人きりの時間。」
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/200/0



僕は思い入れのあるモノをなかなか捨てられない。

ゴミ屋敷になるほどではないが、
僕なりのお別れの言葉かけと対話を終えてから
「ありがとう、お世話になりました」と言って捨てる。

来週は祖父の四十九日、
新しい眼鏡が出来上がるのはその後。

だからもう一度、この眼鏡と一緒に
祖父と話しに行けることが嬉しい。