2019年07月02日
ハメられるのでは、という認知の歪み。
就労移行支援事業所で、
公共スペースに置いてある小銭の入った瓶が
無くなるという事件が起きた。
この件で、疑うわけではないにしろ、
全員のロッカーと、手荷物の中身確認が行われた。
誰がやったというのはともかく、
事業所としては当然の対応だ。
僕はもちろん、犯人どころか
その小銭入れの瓶に近づいてすらいないので
ロッカーや手荷物を調べることに対して
本来なら何を心配する必要もないはず。
なのにこの時、僕の頭に真っ先に浮かんだのは
誰かが僕をハメるために、知らない内に
僕の荷物の中へ瓶を入れていないかという
被害者意識にも似た疑念だった。
こんな考えが真っ先に浮かぶほどに
僕のものの見方は疑い深くて歪んでいるのかと
自己嫌悪に陥ってしまった。
が、この思いには
中学と高校バスケ部時代にあった
2つの事件が根底にあることにも気付いた。
中学1年の夏、
ミニバス少年団時代にいじめられた先輩が
学区外と思いきやほとんどと再会し、
継続してからかわれるのを
少しやんちゃな同級生たちが見逃さなかった頃。
→「父との関係。(2) -中学校-」
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/13/0
そのやんちゃな同級生の1人が練習前に、
唐突にこう言ってきた。
「●●の奴、理琉のこと好きだってよ」
間接的とはいえ、突然のことに驚いたが、
そういうことに興味を持ち始める年頃の少年を
多少なりとも浮かれさせるには充分だった。
この同級生たち数人が、そんな僕を見ながら
嘲るような目つきで見つめていることに
当時は気付かなかった。
ほどなくして「んなわけねーだろ!」という嘲笑が
僕をいじめる1学年上の先輩と、首謀者の同級生たち、
そしてこの件に関わりのなかった部員や
女子バスケ部にまで広まり、
男女バスケ部全体でしばらくの間ネタになった。
高校3年生の夏、
地区大会を勝ち抜き、都道府県大会へ進む
最後のインターハイ予選、出発の朝のこと。
3年生はこの大会が終わったら引退、
最後だから全員でスポーツ刈りにしようと
みんなで話し合い決めたものの、
いざ当日、バス前に集合した3年生は
僕以外に誰も散髪しておらず、ハメられ嘲笑された。
→「父との関係。(4) -高校3年-」
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/21/0
高校3年のスポーツ刈り事件については
10年以上経ってようやく母だけに告白したが、
中学生時のエピソードは未だに誰にも言っていない。
というより、誰かに話したら広められて
学校で面識のない人や他の学年から
嘲笑されるのが怖くて言えなかった。
明らかに人を信用できていないことは自覚しているが、
それ以上に僕は自分自身を一番信用できていない。
小銭入れの瓶の窃盗なんて間違くなくやっていない、
だから手荷物を調べられても大丈夫。
そうやって自分を疑いなく信じていれば、
何が起きても動じず潔白を主張し続けられるはずだ。
なのに、この根本的な自信が揺らいだことで、
僕は他人以上にどれだけ自分を信頼できていないかが
明らかになってしまった。
今回の一件、もし本当に盗まれたとしたら
悪いのは盗んだ者であり、誰も悪くない。
にも関わらず、
あの場で自身の潔白を”自然に”信じられない僕は
この事件が解決するまでは居づらさを感じ続けるだろうか。
最近ようやく自分を許せるようになったと思ったが、
こういうシリアスな現場ではまだ、
変われていない素の自分が出てしまう。
過去を引きずるも自分、抜け出すも自分。
公共スペースに置いてある小銭の入った瓶が
無くなるという事件が起きた。
この件で、疑うわけではないにしろ、
全員のロッカーと、手荷物の中身確認が行われた。
誰がやったというのはともかく、
事業所としては当然の対応だ。
僕はもちろん、犯人どころか
その小銭入れの瓶に近づいてすらいないので
ロッカーや手荷物を調べることに対して
本来なら何を心配する必要もないはず。
なのにこの時、僕の頭に真っ先に浮かんだのは
誰かが僕をハメるために、知らない内に
僕の荷物の中へ瓶を入れていないかという
被害者意識にも似た疑念だった。
こんな考えが真っ先に浮かぶほどに
僕のものの見方は疑い深くて歪んでいるのかと
自己嫌悪に陥ってしまった。
が、この思いには
中学と高校バスケ部時代にあった
2つの事件が根底にあることにも気付いた。
中学1年の夏、
ミニバス少年団時代にいじめられた先輩が
学区外と思いきやほとんどと再会し、
継続してからかわれるのを
少しやんちゃな同級生たちが見逃さなかった頃。
→「父との関係。(2) -中学校-」
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/13/0
そのやんちゃな同級生の1人が練習前に、
唐突にこう言ってきた。
「●●の奴、理琉のこと好きだってよ」
間接的とはいえ、突然のことに驚いたが、
そういうことに興味を持ち始める年頃の少年を
多少なりとも浮かれさせるには充分だった。
この同級生たち数人が、そんな僕を見ながら
嘲るような目つきで見つめていることに
当時は気付かなかった。
ほどなくして「んなわけねーだろ!」という嘲笑が
僕をいじめる1学年上の先輩と、首謀者の同級生たち、
そしてこの件に関わりのなかった部員や
女子バスケ部にまで広まり、
男女バスケ部全体でしばらくの間ネタになった。
”登校拒否すらできない子どもたち”
学校とくに中学校というのは、
文字どおり危険なところなのである。
中略
ミーティングのあとにもいじめは続いたが、
登下校の途中にすれちがいざまにキックを入れたり、
殴ったりというものになって、
群がっての儀式的な虐待はさすがになくなった。
見物層のいじめっ子たちが、
自身が加害者と認定される危険を感じて、
”場”を離れはじめたわけだ。さすがに賢いものである。
こういう連中が育って、日本の大衆の中堅となる。
『「家族」という名の孤独』
第七章 ”なけなしのプライド” より
高校3年生の夏、
地区大会を勝ち抜き、都道府県大会へ進む
最後のインターハイ予選、出発の朝のこと。
3年生はこの大会が終わったら引退、
最後だから全員でスポーツ刈りにしようと
みんなで話し合い決めたものの、
いざ当日、バス前に集合した3年生は
僕以外に誰も散髪しておらず、ハメられ嘲笑された。
→「父との関係。(4) -高校3年-」
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/21/0
高校3年のスポーツ刈り事件については
10年以上経ってようやく母だけに告白したが、
中学生時のエピソードは未だに誰にも言っていない。
というより、誰かに話したら広められて
学校で面識のない人や他の学年から
嘲笑されるのが怖くて言えなかった。
明らかに人を信用できていないことは自覚しているが、
それ以上に僕は自分自身を一番信用できていない。
小銭入れの瓶の窃盗なんて間違くなくやっていない、
だから手荷物を調べられても大丈夫。
そうやって自分を疑いなく信じていれば、
何が起きても動じず潔白を主張し続けられるはずだ。
なのに、この根本的な自信が揺らいだことで、
僕は他人以上にどれだけ自分を信頼できていないかが
明らかになってしまった。
今回の一件、もし本当に盗まれたとしたら
悪いのは盗んだ者であり、誰も悪くない。
にも関わらず、
あの場で自身の潔白を”自然に”信じられない僕は
この事件が解決するまでは居づらさを感じ続けるだろうか。
最近ようやく自分を許せるようになったと思ったが、
こういうシリアスな現場ではまだ、
変われていない素の自分が出てしまう。
過去を引きずるも自分、抜け出すも自分。
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