2016年06月09日
登山靴:ビブラムソールの修正(2016年6月)
自遊人Jackは、テント泊前提の縦走に2種類の登山靴を使っています。どちらも気に入って履いていますが、山行を重ねるごとに不満点も若干は出てきます。今回は、そのビムラムソールの修正について考察してみます。
考察するのは、SCARPAのMIRAGE GTXというモデルです(写真左)。非常に良くできた靴で、重いザックを背負った北アルプスの縦走などに威力を発揮します。特にソールが硬くしっかりしているので、岩場をガシガシ進んでいける安心感があります。またアッパー部もしっかりしていて経年劣化が少なく型崩れもせずに使いこむことができます。写真右は、ソールの状態ですが、2シーズン半履いている割には磨耗が少なく良好のように見えます。しかしながら、不満はこのソールの仕様から来ている気がします。
不満@:路面からの衝撃吸収性が悪い(路面への当たりが硬い)
不満A:フラットな岩やウェット路面で滑りやすい
推測される理由は、ビムラムソールを構成するゴム硬度が高すぎることです。これは、衝撃吸収性を悪くしますし、ブロックの剛性も高くなるので路面に追従せずグリップも悪くなりそうです。良い点は、磨耗しなくて長持ちすることだけですね。何度かスリップダウンも経験しているので、今回このブムラムソールを修正してみることにしました。
写真左が、カッターを使い、各ブロックの間にスリットを入れた図になります。とにかくブロックが硬すぎるので、荷重がかかった時に変形できるイメージで改修しています。また各ブロックの角部は磨耗で角が取れてきていますので、これもシャープになるように改修しました。写真右の右側が改修前のソールで、左側が改修後のソールです(写真クリックで拡大表示します)。片側を修正するのに1時間半ほどの時間でした。一般的なカッターを使いV字にカットしていくだけなので作業そのものは簡単です。結果は履いてみないとわかりませんが、見た目の感覚では、効果が期待できると思います(笑)。
参考までに縦走用で使っているもう一つの登山靴です。LA SPORTIVAのKARAKORUM HCというモデルです。写真左は、昨年末にソールの張り替えを実施したものです。このモデルは、ソールにImpact Brake Systemという名前で各ブロックに高さと傾斜の差をつけて吸収性とグリップの良さを得ようとしているようです(写真右)。対磨耗性はSCARPA MIRAGEとはまるっきり逆の特性で、当方の使い勝手でいうと1シーズン以内に磨耗してしまいますが、衝撃吸収性やグリップは抜群です。メーカーのいうシステムの恩恵もあるのでしょうが、一番はゴムの材質差だと思います。ソールのゴム材の性能差を簡易的に判断するのに簡単な方法があります。靴を持ってソールを床に軽く叩きつけます。その時の音でゴムの吸収性がおおよそわかります。MIRAGEは「カーンカーン」と乾いたいい音で鳴りますが、KARAKORUMは「ドスンドスン」と衝撃が減衰されて響くような音はしません。
MIRAGEの修正後の性能チェックが楽しみです。
不満@:路面からの衝撃吸収性が悪い(路面への当たりが硬い)
不満A:フラットな岩やウェット路面で滑りやすい
推測される理由は、ビムラムソールを構成するゴム硬度が高すぎることです。これは、衝撃吸収性を悪くしますし、ブロックの剛性も高くなるので路面に追従せずグリップも悪くなりそうです。良い点は、磨耗しなくて長持ちすることだけですね。何度かスリップダウンも経験しているので、今回このブムラムソールを修正してみることにしました。
MIRAGEの修正後の性能チェックが楽しみです。
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