2016年03月16日
トレッキングポールのトラブル考
自遊人Jackは、過去に幾多のトレッキングポールを「ヘシ折って」きました。参入メーカーも多く、使用する材質やロックの方法など近年相当に進化してきています。しかしながら限界性能としては、カーボンは折れるし、アルミ(7000系)は曲がります(無理に直すと折れる)。またロック方法の種類によっては、凍結時に作業性が極端に悪かったり、泥水が入ると動かなくなるものもあります。そんなこともあり、トラブルが発生しても機能を失わないトレッキングポールという観点で考えてみました。また現物を改造し、検証もしています。以下、細い内容になりますがレポートです。
考察の対象は、ALL TERRAIN POLEというメーカーのDURA CARBO Fというモデルです。何年か前にICI石井スポーツ新宿西口店で買いました。おそらく独自仕入れ品(中国製?)なのかもしれません。当方は、このポールをヘシ折るたびに再購入し結局3回買い直しました。部品の互換性が効くので部品取りや改造をしながら現在も使い続けています。
1段目(グリップの部分)と2段目がカーボンです。3段目(カップの部分)はアルミになっています。ロックは、レバーロックでアジャスターがあるので締め付け強度を自由に調整できます。格納すると全長は600mm、重量は2本で420gです。過去のトラブルでは、2段目のカーボンが折れました(太い1段目は折れません)。ただし、折れても残った部分を1段目に差し込めば再使用可能です。これは、レバーロックのなせる技であります。スクリュー式のロックでは、シャフトの先端部にロック機構があるので、折れた瞬間で終了となります。また3段目(カップ部分)は、曲がりが発生します。しかしカーボンより格段の信頼性があり機能を失うことはありませんので、3段目がアルミなのは正解です。このように信頼性、使い勝手は良好なポールでありますが、小型、中型ザックに取り付けた時、全長が長く藪漕ぎや倒木のすり抜けで先端がひっかかり相当なストレスを感じます。なんとか格納長を短くできないのか?という願いから改造トライを実行しました。
まず全バラします。グリップと樹脂の固定部分は接着剤で付けてありますが、簡単な作業で分解できます。1段目のカーボンを5cmカットします。2段目は3.5cmカット。3段目は、カットの必要はありません。ゼリー状の瞬間接着剤を使って再組みします。これで格納時の全長が550mm、重量が2本で400gとなり、格納時の全長としては折りたたみ式のポールを除けば最短の全長となりそうです。全長5cmの短縮は偉大です。ザックにコンパクトに収納できるようになります。
ちなみに当方は、夏用と冬季用のカップ(バスケット)の3段目の部分だけを使い分け、差し替えて持っていきます。先端のキャップは、どうしても使用中になくしますが、サスワイヤーでワイヤーロックが一番紛失の可能性が低い気がします。
こちらは参考情報です。折りたたみ式ポールは、格納時の全長が短く、ザック内にも気楽に収納できるので、過去に折りたたみ式ポールを何モデルか使用しました。しかしすべて惨敗に終わりました。シャフトをつなぐケブラーコードが突然切れた時はショックでした。本体が全部バラけるので岩場での回収に時間をとりました。また写真右のロックピンの脇が折れたこともありました。これも機能不全になり再使用できませんでした。道具っていうのはホント見極めが難しいですね。じっくり使ってみないとわからないものです。
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