2016年03月08日
大型ザック:Osprey Xenith75(ジーニス75)
山道具って一口に言っても、いろいろな種類があります。今回は、テント泊縦走でなくてはならない大型ザックについての情報です。ザックは直接身につける装備なので、各個人の身体的な寸法や、歩き方の特徴により大きく好みが分かれます。しかし一方で、基本的な考え方の部分では共通性のある部分がありますので、なるべく客観的に、なおかつメーカーの説明文にはない情報を選んでお伝えできればと思います。少し細かい内容になりますがご勘弁を。コメントの対象は、OspreyのXenith 75です。
Xenith 75の全体イメージです。デザインや外観的な特徴はあまりありませんが、何と言っても大型ザックの生命線である「背負い心地」の良さが特徴です。では、具体的にここで言う「背負い心地」とは何なのか? それは、ずばり「ザックの重量が背中を通し、体の前面に覆いかぶさるような感覚」です。当方が経験した多くの大型ザックは、搭載する重量が重くなるほど背中側に重心が移動し、結果として背中側(谷側)に引き込まれる感覚が発生します。これは当然ですが、「谷側には、落ちたくないよね!」の感覚そのものです。また、歩行する条件が悪くなればなるほど、この感覚は増大し、あまりありがたいことではないのです。そんな切り口から、このザックを説明していきたいと思います。
最初に結論を言うと、この部分がキモになっています。ザックのアッパーの部分ですが、金属のフレームが頭の当たる部分(人差指)から肩の部分にかけてゆるやかに湾曲(中指)しているのがわかると思います。後頭部の逃げを作りながら、肩の重量を、より体の前面に移動させる試みの部分です。またこのフレームは、左右連結されており、動的な左右の重量差をうまく背面に均一化しバランスさせるという効果を出していると考えます。これは、他社のフレームが縦方向の剛性を重視する傾向があるのに対し、動的な左右重量バランスを適正化させたい!という考え方からきているように思われます。
横から見ると、この部分が張り出して、ショルダーの上に覆い被さる格好になります。ショルダーのストラップを引けばより前面に荷重が移動しますが、引きすぎると後頭部がザックに当たるので、適正なショルダーのアジャストや、雨蓋内荷物のパッキングにて調整すると、さらに効果が出てきます。
このヒップベルトは、加熱することで内部のウレタン形状を変化させ、より個人の腰骨形状にフィットさせるという考え方で作られているようです。実際にショップでやってもらったところ、悪くないですね。しかしながら、Ospreyの中でも他のモデルより圧倒的に、Xenithのパッドの肉厚そのものが大きく厚い!というのが主原因だと思いますが。
背面長は、長くする方向で、若干の調整が可能です。当方、168cmでMサイズのノーマルのままで最適でした。最近(昔から)、背面長を積極的にアジャストできるモデルもありますが、背面長だけの調整でベストな背負い心地が得られるわけではないと思います。登山者の動的なアクションの中で、重量を安定的に体の前方へ配分する適正なフレームの構造が必要になると思われます。各パッドの形状や厚みは時間的な疲労軽減ファクターであって、背負い心地そのものを左右することにはならないと考えます。
最後の写真は、雨蓋の収納形態です。2個のチャックで2段重ねになっていて、重量や荷物の出っ張り形状を調整できます。前述したように雨蓋が後頭部にヒットしないように、うまく内容物のパッキングを調整しなくてはなりません。
最後に重量になりますが、Mサイズで実測2.50kgでした。最近時のザックの中では決して軽くはありませんが、重い装備を気にせず安定して背負えるということに関し、かなりバランスの良い信頼できるザックであると思いました。また冬季の装備にも対応しているので、季節を問わず安心して使える点もGoodですね。
***************************************************************
Zenith 75の最新情報(追加情報)はこちらです>>>
https://fanblogs.jp/jissenyamadougu/archive/2/0
***************************************************************
Xenith 75の全体イメージです。デザインや外観的な特徴はあまりありませんが、何と言っても大型ザックの生命線である「背負い心地」の良さが特徴です。では、具体的にここで言う「背負い心地」とは何なのか? それは、ずばり「ザックの重量が背中を通し、体の前面に覆いかぶさるような感覚」です。当方が経験した多くの大型ザックは、搭載する重量が重くなるほど背中側に重心が移動し、結果として背中側(谷側)に引き込まれる感覚が発生します。これは当然ですが、「谷側には、落ちたくないよね!」の感覚そのものです。また、歩行する条件が悪くなればなるほど、この感覚は増大し、あまりありがたいことではないのです。そんな切り口から、このザックを説明していきたいと思います。
最初に結論を言うと、この部分がキモになっています。ザックのアッパーの部分ですが、金属のフレームが頭の当たる部分(人差指)から肩の部分にかけてゆるやかに湾曲(中指)しているのがわかると思います。後頭部の逃げを作りながら、肩の重量を、より体の前面に移動させる試みの部分です。またこのフレームは、左右連結されており、動的な左右の重量差をうまく背面に均一化しバランスさせるという効果を出していると考えます。これは、他社のフレームが縦方向の剛性を重視する傾向があるのに対し、動的な左右重量バランスを適正化させたい!という考え方からきているように思われます。
横から見ると、この部分が張り出して、ショルダーの上に覆い被さる格好になります。ショルダーのストラップを引けばより前面に荷重が移動しますが、引きすぎると後頭部がザックに当たるので、適正なショルダーのアジャストや、雨蓋内荷物のパッキングにて調整すると、さらに効果が出てきます。
このヒップベルトは、加熱することで内部のウレタン形状を変化させ、より個人の腰骨形状にフィットさせるという考え方で作られているようです。実際にショップでやってもらったところ、悪くないですね。しかしながら、Ospreyの中でも他のモデルより圧倒的に、Xenithのパッドの肉厚そのものが大きく厚い!というのが主原因だと思いますが。
背面長は、長くする方向で、若干の調整が可能です。当方、168cmでMサイズのノーマルのままで最適でした。最近(昔から)、背面長を積極的にアジャストできるモデルもありますが、背面長だけの調整でベストな背負い心地が得られるわけではないと思います。登山者の動的なアクションの中で、重量を安定的に体の前方へ配分する適正なフレームの構造が必要になると思われます。各パッドの形状や厚みは時間的な疲労軽減ファクターであって、背負い心地そのものを左右することにはならないと考えます。
最後の写真は、雨蓋の収納形態です。2個のチャックで2段重ねになっていて、重量や荷物の出っ張り形状を調整できます。前述したように雨蓋が後頭部にヒットしないように、うまく内容物のパッキングを調整しなくてはなりません。
最後に重量になりますが、Mサイズで実測2.50kgでした。最近時のザックの中では決して軽くはありませんが、重い装備を気にせず安定して背負えるということに関し、かなりバランスの良い信頼できるザックであると思いました。また冬季の装備にも対応しているので、季節を問わず安心して使える点もGoodですね。
***************************************************************
Zenith 75の最新情報(追加情報)はこちらです>>>
https://fanblogs.jp/jissenyamadougu/archive/2/0
***************************************************************
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/4821749
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック