2016年03月22日
大型ザック:macpac Cascade 65
最近は、あまり見かけなくなりましたが、macpacのお話です。モデルは、Cascade 65という縦走を前提にした大型ザックでニュージーランド生まれのブランドです。特徴は、一言で言うと「質実剛健」です。AZTECという生地を使っていて最近のナイロン系の生地に慣れている人が見ると、昔の布のテントのような素材に見えます。それもそのはずで、AZTECは、荒っぽく言うと、コットン+ポリエステルにワックスを混ぜて防水性能を確保している材料なのです。だから水に濡れると素材にしみ込むのですが、コットンが膨張して生地の隙間を埋め、ワックスとのペアで水の侵入を防ぐという理屈のようです。実際にレインカバーなしで使って見ると、防水性能に問題はありません。しかし、生地が保湿するので重量が重くなるのが気になりました。ですから、防水性能にこだわるよりむしろ岩とか鋭利なものにぶつけても破損の心配のいらない抜群の耐久性とか信頼性に焦点を当てた方が正解であると思います。荒っぽく使ってもトラブルの発生がありません。一方で、大型ザックの生命線である「背負い心地」についても非常に優秀です。背負子のようなフレーム構造を持ち、重量をフレームが支える構造をとっています。ザック重量は、実測3.0kg(size3)あり最近のザックと比べると優に500g以上(軽量モデルと比べると1.0kg程度)重いのですが、背面長を始め、しっかりしたアジャストを施すと、不思議とその重さを感じさせないザックです。以下細部の説明になりますが、フレーム構造を理解しやすいようにイラストを追加しました。
二気室構造です。AZTECは、ゴワゴワ感がある反面、外部からの衝撃に対し絶対的な信頼性があります。パッキング時に荷物をぐいぐい押し込んでも気になりません。
Liberator Harnessという独自の調整機能を使っています(写真左)。背面長を調整できます。またフレームはアルミパイプが外周を取り囲み、アルミプレート2本で荷重を支える構造をとっています。Liberator Harnessのバンドはアルミプレートの下端で折り返し、ショルダーバンドへと繋がっています。
イラストで見ると分かり易いです。AがUの字のアルミパイプで外周を周り、サイドで固定されます。Bが2本のアルミプレートで上端でパイプと連結し、下端まで伸びて荷重を支えます。Cは背面長調整用のハーネス(Liberator Harness)で途中で二股に分かれ、アルミプレートを介してショルダーバンドにつながります。Dの部分は、内部に樹脂が貼られていて背中への当たりを均等化しています。Eのヒップベルトもアルミプレートに荷重が伝わるように配置されています。
アルミパイプとプレートの連結部(写真左)。U字アルミパイプのサイドでの終点部です。
自遊人Jackがmacpac Cascade 65を使う時は、テントを軽量なモデルに差し替えて、その分、酒と食材にこだわるときが多いですね。食器などもグイグイ押し込んでも気にせず歩けます。非常に存在感があり味わいのあるザックだと思いますね。一味違う山歩きが楽しめます。
イラストで見ると分かり易いです。AがUの字のアルミパイプで外周を周り、サイドで固定されます。Bが2本のアルミプレートで上端でパイプと連結し、下端まで伸びて荷重を支えます。Cは背面長調整用のハーネス(Liberator Harness)で途中で二股に分かれ、アルミプレートを介してショルダーバンドにつながります。Dの部分は、内部に樹脂が貼られていて背中への当たりを均等化しています。Eのヒップベルトもアルミプレートに荷重が伝わるように配置されています。
自遊人Jackがmacpac Cascade 65を使う時は、テントを軽量なモデルに差し替えて、その分、酒と食材にこだわるときが多いですね。食器などもグイグイ押し込んでも気にせず歩けます。非常に存在感があり味わいのあるザックだと思いますね。一味違う山歩きが楽しめます。
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