狗鷲ステーション／楽天イーグルス応援ブログ

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　そもそも、新型インフルエンザとは？ いま、騒がれている鳥インフルエンザなど動物由来のインフルエンザが、ヒトに感染しやすく変異したもの（亜型）を言う。 では、亜型を決めているものはというと、ヘマグルチニン（赤血球凝集素、HA）やノイラミニダーゼ（NA）である。すなわち、HとNをもったA型が変異しやすいということで、動物由来のA型の変異したもの（亜型）が、新型インフルエンザとして騒がれるのである。 亜型は、このHとNで、H1N1（ソ連型）、H2N2（アジア型）およびH3N2（香港型）などと、HとNの組み合わせで決められている（Hは１〜15、Nは1〜9）。地域名は、その主な発祥地を指す。 病院検査室レベルで使用されている簡易キットのインフルエンザ抗原検出試薬の原理は、インフルエンザウイルスの核蛋白に特異性の高いモノクローナル抗体を利用した免疫クロマトグラフィー法によるものだ。核蛋白そのものはウイルスに特有なもの。なわけで、亜型とは関係なく、鳥インフルエンザも検出可能となるわけだ。（理論上）しかし、当然、A型、B型はわかっても、簡易キットでは亜型まではわからないんだよね。

　昨日は当番。インフルエンザだけで４０件ぐらい出たから、けっこうせわしなかったよ。AもBも同じぐらい陽性が出たな。検査試薬ポクテムも２箱空けたぞ。熱が出るのはだいたい夕方ごろからだから、夜の検査のほうが多かったような。夜中のインフルエンザは検査しないでタミフル出すべえってことに申し合わせしたと聞いていたのだが・・・。 　お彼岸のお墓参りは今日行ってきた。天気はよかったが風が強いので、線香はつけなかったよ。なんか黄海で火災があったようだし。日陰にはまだ雪が残っていたから、びっくり。

イムノクロマト法のインフルエンザ迅速キット。1回の検査で、Ａ型、Ｂ型を同時に検出できる。他社製品と比較すると、抽出試料が７滴と多めなことと、判定時間が２０分後であることぐらいか。 抽出試薬に含まれているアジ化ナトリウムだが、毒物だと思っていたら、法的にはそうでないことになっている。大量の水道水を流して廃棄するのは、そのままだと、鉛や銅などの金属と反応し爆発性の化合物を生成してしまうからである。

昨日は当番。夜９時半過ぎの呼び出しで、インフルエンザの検査依頼。２,３分後にAの方に陽性ラインがくっきりと出てきた。患者は今年４月生まれの赤ちゃん。当院では今シーズン初の陽性者。 ところが、藤沢病院ではすでに４人も陽性者が出ていると言う。いずれも、一関の学校に通学している高校生。どうやら、修学旅行に行って感染してきたらしい。 日本全国に目を向けると、今現在インフルエンザの流行で注意報まで出ているのは山形県だ。インフルエンザは、桜前線と同じく南方から流行するものだが、今年は違うみたいである（まあ、あらゆる交通機関の発達で人の移動もあるからな）。 もっとも、陽性者が出たとしても、その医療機関が保健所に届出をしなければわからないのだが。 さて、台湾では、今冬初のSARS感染者が出た。これが、SARSの研究者だというからお粗末と言うべきか。なんにしても、病院自体、いろんな病気の感染源となりうるわけだから自分も注意せねばね。

インフルエンザで今日も数人入院。他院にかかったのだが、インフルエンザだったという診断書が欲しいという患者が来た。 既に治っているのだが、検査でインフルエンザの証明書をしてもらいたいとの事。 インフルエンザの迅速診断キットは抗原検出試薬だから、治った患者では陰性になってしまうはずで結果はやはり陰性。 インフルエンザだった事を証明するには、２〜４週間の間隔をおいた採血のペア血清で抗体価を証明するしかない。