2009年01月10日
新型インフルエンザの検出はできるか?
そもそも、新型インフルエンザとは?
いま、騒がれている鳥インフルエンザなど動物由来のインフルエンザが、ヒトに感染しやすく変異したもの(亜型)を言う。
では、亜型を決めているものはというと、ヘマグルチニン(赤血球凝集素、HA)やノイラミニダーゼ(NA)である。すなわち、HとNをもったA型が変異しやすいということで、動物由来のA型の変異したもの(亜型)が、新型インフルエンザとして騒がれるのである。
亜型は、このHとNで、H1N1(ソ連型)、H2N2(アジア型)およびH3N2(香港型)などと、HとNの組み合わせで決められている(Hは1〜15、Nは1〜9)。地域名は、その主な発祥地を指す。
病院検査室レベルで使用されている簡易キットのインフルエンザ抗原検出試薬の原理は、インフルエンザウイルスの核蛋白に特異性の高いモノクローナル抗体を利用した免疫クロマトグラフィー法によるものだ。核蛋白そのものはウイルスに特有なもの。なわけで、亜型とは関係なく、鳥インフルエンザも検出可能となるわけだ。(理論上)しかし、当然、A型、B型はわかっても、簡易キットでは亜型まではわからないんだよね。
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