2002年02月16日
患者の方がわかってる
血糖の採血を終わった患者さんが、
「先生から、”尿酸も検査してみますから”と言われましたが。」
カルテを見た看護婦
「あっ、ほんとだ!ごめんね、もう一回。」
われわれ医療人にとって患者さんは、”その他大勢のなかのひとり”になりがちなんだけど、患者さんが接する医療人はその人にとっては、”オンリーワン”なはずだ。
こういう採血ミス・検査漏れをなくす意味でも、検査技師が患者さんに検査の説明をしてあげるというシステムができればいいと思う。
そのためにも、検査のための採血は看護婦ではなくて検査技師がやるべきだ。
そうなれば、もっともっと検査技師の数が必要になるから検査技師の就職難も解消されるだろうし、なによりも医療サービスの向上につながるのでは。
根本的に、医療(検査)は、医者のためにやるのではなくて、患者さんのためにやるんだという意識が出てこないと。
チーム医療なんて言われるようにはなってきたけど、それは医者のためのチームではないはずだから。
コメントを頂きました。
そうですね。そうすればもっと看護婦が有効に医療サービスで生かせれると思います。もったいないですよ。技師さんも。触れ合いが無いからちょっと無愛想になってる 気もするし。(ももさん)
管理者様のご意見は正論であり、立派だとは思うのですが、実際問題そう事はたやす く進むのでしょうか?私は疑問です。うちの病院の場合(約600床)、外来採血が 一日で少なくとも400人以上あります。それを今は約4,5人の看護婦が採血して いるのですが、確かに数ヶ月に2,3回は採血ミスが発生しています。だからといっ て検査技師が採血をしたからといって採血ミスが0になるとは私は考えられません。 というのは、管理者様のおっしゃるように、検査技師が一人一人の患者様に検査の説 明をしていければいいのでしょうが、実際に採血している現場は次から次へと患者様 が押し寄せてくるためはっきりいってそんな暇はありません。一人の方の採血に時間 がかかっていると、待ち時間が長いとクレームをつけてくる方もいます。はっきりいっ て流れ作業の中、もし検査技師である私が採血をしたからといって採血ミス・検査漏 れを100% なくすことができるか?と言われれば、全く自信がありません。そこで、うちの検査 部では採血&採血室で処置をする看護婦さんを検査部の所属ということにして検査に ついて教育していこう!ということになりつつあります。 その方が仕事の流れはいいと思います。看護婦さんなら、採血はもちろんのこと検査技師ができない点滴等の処置ができる訳ですから、臨機応変がきくからです。(2級臨床病理技術士(臨床化学)さん)
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