2月11日腕時計と題し投稿したおり、スウォッチを幾つも持っていると書いた記憶があるが、その時に
電池について書かなかった事がある。
水銀の値が高騰し電池交換もままならなかった話を、時計店の店主に話したら「確かにそういう時もありまし
たが、最近は水銀の毒性が問題になり水銀に代わる物で代用しています」とのことで、初耳であった。
古代日本では、水銀の価値は金や銀よりも高価であり水銀を制する者は、政権を制するとさえ言われるほどの
貴重品であったらしい。
しかし、この水銀の恐ろしい毒性に気付くのはまだまだ後世のことであった。
秦の始皇帝は不老長寿の薬を求め部下に捜索探求を命じていたらしく、水銀入りの薬や食物を摂取し逆に命を
落としたといわれている。人口に膾炙されてきている。
わが国では奈良の大仏造立の際、作業者の間で原因不明の病が流行り多くの死者が出たが、当時の金メッキの
塗布時、作業者は水銀の蒸気を吸引したことによる水銀中毒と今日考えられている。
近くは1960年代熊本県水俣市で、工場排水による水銀の垂れ流しによる公害病が有名である。
余りにも悲惨な障碍者をだし水俣病として、時のマスコミを騒がし国や企業の責任が追及されたのである。
どんなに保証されたにしても、水俣病にかかった患者を見る限り地獄そのものであった。
金をどんなにうず高く積まれても、とてもじゃないが承諾しきれない悔しさが、当事者にはあったろう。
又、南米やアフリカにおける金の採掘における水銀の環境汚染が地球規模で悪化しているが、素手で水銀に
触れている姿が20年以上前にテレビで見たことがあるが、彼等は水銀の恐ろしさを知らなかったであろう。
彼らはすでに悲惨な死に方で死んでいったことであろう。
時計の電池交換から様々なことを改めて考えさせられた。
やはり、人間金なんかより健康が一番大事である。
今更ながら思い知るのであった。
2021年03月11日
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