小豆洗いの小手先大工猫日記

昔の人の定年年齢は５５歳であった。

１９８６年に高年齢者等の雇用安定法に関する法律の改正により、６０歳定年が企業の努力義務になったそう
だが、これとてもこの高齢化社会においては古き感がする。
既に６５歳定年になりつつある。
年金支給が５５歳から６０歳。亡くなった父は確かに５５歳で退職し年金を受給していた。
更に年金支給年齢が、６５歳からとなってきた現社会に於いては、そうなってあたり前であろう。

私は早期退職者募集に早々に応じ、５１歳で退職してしまった。このことは妻に多大な迷惑をかけることにな
り、今でも誠に申し訳なく思っている。
さて、能率給、歩合給、ヘッドハンティング、このあたりまでは、私が現役で働いていた時にも、まだ見られ
たことである。

しかし、最近の職場の状況は昔と、想像もできぬほど変化している。
年功序列、終身雇用はもはや過去の遺物になりつつある。
コロナ過によりあたり前のように出社していたのが、自宅で仕事。
通勤費も支払わないですむし、事務所を借りる必要もないと私の頭では考えられないことが実際起きている。

通信で済ませられるものは全てパソコンを通して済む社会になってしまった。
八百屋での買い物すらスマホで済ませる時代なのである。
八百屋の店先にぶら下がった小銭入れなどもはやどこを見てもない。

画にならない社会が来たのである。
無機質な世の中になってしまうのか。寂しいな。