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2020年10月25日

水に流す 2 トイレ  

人は何か相手に対し過ちを犯した時、「水に流して」と、依頼懇願する。

水に流す、つまり川に流すということになるのである。
川の持つ浄化作用を拡大解釈すれば、川はゴミから死体迄処理してくれるのだから、過ちも川に流してもいい
だろうと、勝手な人間のおごりであろう。

川は過ちは別にして、それこそ何でも流してくれる。人の糞尿もそのうちの一つである。
今の人は【カワヤ】なんて単語を知っている人は余りいないであろうが、便所を厠(かわや)という言うが、
川屋の名残であろう。

古代、人は水田耕作を始めると、水辺で生活するようになり、用便は不衛生だから川に便所をつくったので
あろう。
登呂遺跡など見学しても、便所らしき設備が見られないのが、その裏付けにでもなるのではなかろうか。

テレビドラマで上級武士や御公家さんの用便を木箱で受け、それを土に埋めて処理したりもしたであろうが、
川に捨てる方が簡単で清潔であったのである。

昔読んだ本に、平安時代の宮殿生活では、貴族たちは長方形の箱に砂を敷いた上に用便をしておき、鴨川に
捨てに行ったと記されていた。
また、香をたくのが盛んになったのは、この木箱を置いていたために、部屋が臭くなっていたからであろう。
(ちと、横道にそれるが食堂でご飯に赤シソのゆかりがかけられ良い香りを放っているのは、古いご飯が匂う
からそれを消すためにかけているから、そんな店は余り利用しない方がいいと、昔上司が言っていた。ある
意味共通している。)

わざわざ川に捨てに行くより、川の上で用を足したほうがより清潔で簡単である為、川屋を作ったのである。
川に杭を打ち込み井桁に組み、簡単な囲い程度で覆い、そこで用便をするのであった。

余談だが、下で魚がそれを食し、さらに今度はその魚を捕まえ人間が食べるという食物連鎖である。


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