2017年08月24日
「赤い洗面器の男」
「赤い洗面器の男」とは、映画監督として有名な三谷幸喜が脚本を務めるテレビドラマなどにおいて、度々持ち出されることがある、決して結末まで語られることがないという謎の小話のことである。
その小話の内容とは、「ある日、道を歩いていると向こうから頭に赤い洗面器をのせた男性が歩いてきて…」というものである。
その初出は、1994年6月22日に放送されたフジテレビの刑事ドラマ「古畑任三郎」の第11話「さよなら、DJ」内における、女優・桃井かおりのセリフだとされている。
この小話は、様々な三谷作品の中で度々登場しており、これまでに数多くの登場人物によって語られているが、最後の結末部分を語ろうとすると必ず何らかの邪魔が入ってしまうため、その結末は未だに一切不明のままとなっている。
「赤い洗面器の男」とは?
「赤い洗面器の男」とは、映画監督として有名な三谷幸喜が脚本を務めるテレビドラマなどにおいて、度々持ち出されることがある、決して結末まで語られることがないという謎の小話のことである。この小話は、三谷によって創作されたものだと考えられている。
その小話の内容とは、「ある日、道を歩いていると向こうから頭に赤い洗面器をのせた男性が歩いてきて…」というものである。しかし、この小話の内容については、その作品ごとによって内容が微妙に異なっている。
その初出は、1994年6月22日に放送されたフジテレビの刑事ドラマ「古畑任三郎」の第11話「さよなら、DJ」内における、女優・桃井かおりのセリフだとされている。この放送回において、桃井が演じるラジオ番組の司会者を務める女性が、自身の番組のオープニング部分とエンディング部分でこの小話を語っているものの、結末に差し掛かったところで番組は終わってしまう。
この小話は「古畑任三郎」をはじめ、「ラヂオの時間」、「王様のレストラン」、「竜馬におまかせ!」など、様々な三谷作品の中で度々登場しており、これまでに数多くの登場人物によって語られているが、最後の結末部分を語ろうとすると必ず何らかの邪魔が入ってしまうため、その結末は未だに語られたことはなく、全ては謎に包まれている。また2004年1月3日に放送された、特別番組「古畑任三郎 すべて閣下の仕業」のDVDに付属している特典映像では、三谷がこの小話について語っているが、その結末部分について解説しようとした途端、急にノイズが入り、画面が砂嵐になるように編集されている。
「赤い洗面器の男」の内容
この「赤い洗面器の男」という小話の内容とは、下記の通りである。
ある晴れた日の午後、道を歩いていると向こうから頭に赤い洗面器をのせた、一人の男性が歩いてきた。
その洗面器の中にはたっぷりと水が入っているらしく、男性は水を一滴もこぼさないようにゆっくりと慎重に歩いていた。
そこで私は勇気を振り絞り、その男性に思い切ってこのように尋ねてみた。
「ちょっと、すみません。あなたはどうして、赤い洗面器を頭の上にのせて歩いているのですか?」
すると、その男性は足を止め、このように答えた。
「それはね、君の…」
「赤い洗面器の男」の結末に関する憶測
この「赤い洗面器の男」という小話の結末に関しては様々な憶測が飛び交っているが、現在では、単純に「オチがないということが、この小話のオチなのではないか」というものがもっとも有力だとされている。また「洗面器が『落ちない』ことと、『オチがない』ことを掛けているのではないか」というダジャレが含まれているという意見も挙げられている。
しかし、三谷幸喜は過去に「オチは用意されている」と発言しており、また「イスラエルのジョークがもとになっている」ということも明かしている。この小話について、仮に何らかのオチが用意されているとした場合、三谷作品の中に登場する、この小話の結末を知っている人物は、その結末について「面白くて笑えるオチ」だと話しているため、少なくとも怖い話ではないものと考えられる。
また刑事ドラマ「古畑任三郎」では、俳優・田村正和が演じる古畑が、その結末をとても気にしており、様々な人物に対して結末を教えて欲しいと頼み込んでいる。今後も、この謎の小話は三谷作品の中に登場するものと見られている。
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