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posted by fanblog

2017年11月09日

最近『目のない人』をよく見かけるようになった。たぶん俺はいつか失明する。仕方ない。








最近『目のない人』をよく見かけるようになった。普通の盲目者ではない。眼のある位置に、やたら大きく、黒い空洞がある人だ。

街角の、何気ないところに立っていて、少し離れた場所から俺をじっと見つめている。俺からは、たいてい見えづらい距離にいるんだけど、目の空洞はなぜか良く分かる。

たぶん俺はいつか失明するのだろうけど、仕方ない。俺の家は、ぶっちゃけた話呪われているのだ。話しづらいことだけども。

俺の父は幼少期、とある小さな山村で暮らしていた。






だが、祖父の兄のTという男が、隣人を殺したことで、一族ごと村八分にあい、逃げ出すように引っ越した。引越し先が、いま俺の住んでるこの家なんだけど。

殺人犯のTなんだけど、祖父が言うにはこれがどうしようもない男だったらしい。

酒を飲んでは、見境なく女に手をだしていたそうだ。放っておくと、人妻であろうが幼女であろうが襲う男だったので、まわりにいる良識ある誰か、大抵は祖父だったのだが、Tを止めなければならなかった。

しかし、そうするとTは激怒し、暴れだしていた。止めようとした人間に、ひどい暴行を加えていたそうだ。

Tは体がとにかく大きく、ケンカの強い人間だったため、一度激怒すると誰も止めることはできなかった。

隣家の家長のKが殺されたのは、Tを止めようとしたのが原因らしい。奥さんをTに襲われそうになり、たえかねてTを殴ってしまった。

これがTの逆鱗に触れた。

Kを殴り倒してのしかかり、ひたすら殴り続けた。Kの家族は、Tの怖さに震えるばかりで、何もできなかったそうだ。

Kは、動かなくなっても殴り続けられた。顔は、文字通り潰れ、およそ二倍の大きさまで膨れ上がる。

顔中に紫色のアザが出来、もはや誰の顔だか判別できないほど変形させられたそうであった。

Tは最後に、何を思ったか、ピクリとも動かないKの顔から、両眼球をえぐりだした。そのまま、目玉を酒瓶に入れ、どこかに持っていってしまったそうだ。

その目玉は、帰る途中で酒瓶ごと、川に投げ捨てた、とTは言った。そのまま目玉は行方知れずとなった。

俺の祖父一家は、お詫びの意味もこめ目玉を探したが、結局見つからずじまいだった。

この一件のために、俺の一家はいわば目玉の呪いというものを受けたそうだ。






Tは、俺が生まれた頃に、ひどい病気にかかった。目玉が、両方腐り落ちてしまったそうだ。原因は不明である。Tはそのまま病死した。

その頃、祖父も目の病気にかかり右目を失明した。ほどなくして左目の光も失ってしまった。

父は、現在進行形で目の悪い病気にかかっている。治る見込みはなく、視力がどんどん弱まり失明していくだけらしい。

俺は、まだ目の病気をもっていない。が、最初に言った目のない人は良く見かける。

いまだ危害を加えられたり、近くに寄ってこられたりはしていないが、彼を見かけるたびに背筋が凍る。

弟も、目のない人を見かけたことがあるという。父も、俺と同じ年のころ良く見かけたそうだ。

目のない人=Kなのかは、俺には良く分からない。けどなんとなく実感している。これが呪いって奴なんだな、と。









タグ:呪い
posted by T.O.P..Class at 23:14| 怖い話

友達に心霊系の面白いサイトを教えてもらった。後日変なアドレスからメールが来て知らない番号から電話がかかってきた。その内容が不気味すぎる…










心霊動画保管庫

俺は現在auの携帯を使っているんだが、どうにもわけの分からないことが起きすぎる。

事の初めは俺が携帯でサイトを見てたときに始まってたと思うので、そこから話しを始める。少し長くなってしまうので少々お茶を飲みながら聞いてほしい。

まず、俺の知り合いで携帯の不思議なサイトに詳しいやつがいたんだ。まぁ、そいつをかりにYとする。






無料着信音楽ならここで、画像検索はここでっていうアングラサイト関連にあたるのかな?そんなのを知りつくした奴がYなんだけど、前々から俺宛にYが

「ここのサイト面白いよ」

ってメールを何件か送ってたんだ。

付き合いって事もあったけど、アドレスがいろいろと興味そそるものが多くて、いくらかサイトを見て回った。(送信してきたYはブラクラは踏まないから安心との事)

大体みて回ったが、怖い画像系が4割。裏ポ〇ノ系が3割。あと外国のよく分からないやつが3割って感じだった。

その中で俺はひとつこれは面白いと思ったものがあって、Yに詳しく聞いてみることにした。俺が目に付けたのは心霊動画保管庫ってよくある掲示板だった。

ここは結構カウンター数は少ない割にはやばいのがたくさん置いてある所だ。Yいわく、

「あぁ、これ!俺の一番お気に入りのサイトだよ!」

と言っていた。

それを聞いてうれしくなった俺は日がな一日中、心霊動画をあさってて、それから一週間くらいはそれに夢中だった。

一週間後、Yから

「ここのページもうそろそろ閉鎖するらしいよ?寂しいよな」

ってメールが来た。俺は悲しさが隠し切れなかった。

んでもって、俺が取った行動。なんとか閉鎖だけはしないでほしかったので、そのページにある誰も書き込まない掲示板にていねいな文で

「毎日楽しみにしています…(略)…どうかやめないで下さい。お願いします」

と書き込んでいた。

掲示板では何も返事はなかったんだけど、それから2日後に変なアドレスからメールが来た。メールの内容は他の携帯でちゃんと取っているので内容は分かる。確か

「アgヒooo゙゛イイ」

って内容。アドレスは何も登録してないはずなのに

「曰花」

って書いてあった。携帯のバグかなと思ってYにも相談してみたが

「意味不明だな…なんか凄いなお前」

と逆に尊敬されてしまった。

まぁ故障かなんかだろうってことで、証明写真をカメラで撮って、明日中にはauショップに行こうというくらいの気持ちだった。

まぁ、変なことって言っても文字化けが出ただけなので、俺は普通にその日Yと夜中メールしてた。

その夜が一番怖かった。夜中Yとたわいのない話をしていたんだが、急にYのメールがおかしくなってきた。

というのは、メールの件名が

「別別別別別別…」

ってなっていた。ちなみ本文は何も書いてない。わけの分からない件名に急に鳥肌した俺は。

「おいwどうしたんだよwYってこんなキャラだっけ?」

といった感じのメールを送信した。
…30分しても返信がこない。

急に返信が来なくなるのはいつものことだから俺はかまわないのだが、今回の終わり方は最悪。明日には会ってどうしたんだよと聞いてみようかと考えていた。

明日も朝から早いので、携帯に充電コードさして寝ようと思った。

電源コードをさした瞬間画面がプッツンと切れてあせった。本気でやばいのかと思って、俺はもう一回充電器のコードを抜いて刺しなおした。

どの携帯でも同じで、最初「パワーオン」みたいなの出るんだけど、その時の俺の携帯は違った。

画面の照明は付いてるんだけど、画面真っ暗。3秒間くらいたったのかな?

突然画面に女の人の真顔の動画が出てきてあせったんだよ。その女の人の真顔の動画って言うのが目とか口がなくてそこだけ黒く透けてんの。

ガチビビリな俺は、携帯のバッテリーを急いで抜いて切った。

そん時は寝られるわけもなく朝まで起きてた。

次の日、Yは学校にきていた。俺はさっそく昨日の件について話した。意味不明がってあげくの果てに俺のことを尊敬してきた。

少し安心して、通学の帰りにauショップに行こうと思ったんだが、また登録していない番号から…今度は電話だった。

俺は何もしゃべらずにとりあえず録音だけ押して出た。そのまま、5分くらいして勝手に切れたので急いでauショップまでいった。

いろいろと事情を、auショップの人に話したんだけど、文字化けしただけじゃん何言ってるのコイツ?状態。

いったん間をおいて

「とりあえず、修理に出してみましょうか?」

とauショップの人が切り出してきた。はそのまま流されそうになったが、急に電話の事を思い出し

「あ、ちょっと待ってください」

と大きな声を出してしまった。あの時は他のお客さんの目もあって恥ずかしかったな…

とりあえず、まずはスピーカーにつないで聞いてみることに。

聞こえてきた内容は鮮明で、よくあるパソコンの電子音なんだけど、結構人の声としても認識できるほどの優れた感じで

「ゆうくんはどうしたの?ゆうくはどうしたの?どーしたの〜?ど〜…」

ここで切れた。絶句する俺と店員。店員は凄いあせった顔して

「すいませんが、これはあなたの友人かなにかですか?」

俺はとっさに、あせってまた大声を出してしまった。

「こんな友達いませんよ!?いまの明らかに機械音だったじゃないですか!」

「でも、こんなことで修理っていうのもおかしな話で…」

「とりあえず、お願いします!ウイルスかなにかだったらホッとするんです!それだけでいいですから」

「…。」

店員は少し黙り

「ではこちらで預からせてもらいますので、修理する間の機種を持ってきますね」

といって代わりの携帯の手続きをした。

その後、落ち着いて俺は家に帰り、メールでYとテスト〜届いた〜?っかんじでメールを送信した。

あいつは今日絶対返信するとまで言っていたので3分くらい携帯の前で待っていた…

…届いた!!!

ちゃんとメールの内容も

「届いたぜ〜」

って帰ってきた。凄くほっとしてまたそれを俺は返信した。人間状況が変わるとここまで安心すだなぁとも思っていた。

だがその後、とんでもないYのメールが俺の携帯に来た。

内容はこうだ。

「おい、お前の下の名前〇〇だよな…あの掲示板に〇〇様へ、別別別…って書いてあるぞ?」

なんかもう俺は泣きそうだった。それからすぐまたあの番号から電話がかかって来た…

すかさず俺は録音ボタンを押して聞かないようにした。次の日にそれを聞いたときおれは聞かなきゃよかったなぁと思った。

機械音声で

「決まりだからぁー決まりだからぁー」

無意味に怖かった。なんで、俺なんだよ…

もう精神的にも耐えられなかった俺は、次の日Yにしっかりその内容を見せてもらった。本当にあった…

もう耐えられない…

今思うとあの動画を見てしまったから俺なのかと思ったりもする。

今度はお払いに行こうと思っている。なんだか今日はパソコンに立ち向かっているのが怖いのでこれで終わりにする。

聞いてくれてありがとう。









タグ:メール
posted by T.O.P..Class at 23:05| 怖い話

「青いクルマは事故りやすい」はホントだった!?その根拠は…








 青いクルマは事故を起こしやすい――。そんな都市伝説のようなものを、ご存知だろうか?

 実はあながち、根拠のない話ではないらしい。赤のような暖色系は近くに見え、青などの寒色系は遠くに見えるというヒトの目の仕組みが原因にあるといわれている。つまり、道路を走行中、前方が青い車だと、遠くにいるように見えるため、車間距離を詰めすぎて、追突事故につながるというのである。

 そこから「事故率が高い“青い車”は、自動車保険の掛け金が割高」という風説も流れているようだが、そういう事実はない。






青色を好むドライバーは、沈着冷静で安定志向

 心理学では、青色を好む人は沈着冷静、安定志向で、円満な人間関係に関心が強いという。赤色を好む人が、情熱的、社交的で、アクティブに人生をエネルギッシュに謳歌しているイメージとは対照的だ。

 心理学的には、むしろ沈着冷静な青い車のオーナーのほうが、事故を起こしにくいともいえるのだが……。

 ちなみに、色彩を中心とした通信サイト「色カラー」が2014年に調査した男女別の「好きな色ランキング」によると、男性は1位が青、2位に赤、次いで緑。一方、女性は1位がピンク、2位が青、3位は水色。

 青系は男性で1位、女性で2位、3位を占める。青は男女ともに好まれる色なのだ。それでは、売れゆきのいいクルマも絶えず青色が多いか、というとそうでもない。

景気が左右するクルマの色

 クルマの色は、景気に左右されることがよく知られている。好景気なときには、比較的色味のある車種が売れる。車道もカラフルな印象になるわけだ。

 ところが景気が悪くなると、白・黒・グレー(シルバーを含む)などの無彩色が好まれ、車道も地味な色合いになる。

 リーマンショック、東日本大震災と立て続けに災難に見舞われた2012年は、まさに無彩色のクルマの販売が好調だったという。そういえば、道路が白・黒・グレーのトーンで占められていたかもしれない。

 なぜ、景気の悪化によって地味なカラーが好まれるのか? 「浮かれたり派手なことをしたりすべき時ではない」と、自粛する心理が働くからだという説がある。しかし、気持ちが沈みがちなときだからこそ、あえて明るい色を選ぶ人もいるのではないだろうか。

 そこで、最も説得力があるのは、「下取りでは無彩色のほうが高く買い取ってくれる」というもの。景気・不景気によってクルマの販売台数は変化するものの、白と黒はいつも1、2位を争って人気が高い。将来の買い替えを考えれば、高く売れる色のクルマのほうが得だ。

 景気がよければ、「好きな色」を選ぶ人も、不景気だと「無難な白か黒」と無彩色を選択する場合が増えるのは当然だろう。


これから増えるかもしれない青色のクルマの事故

「青いクルマは事故に遭いやすい」という根拠を諸説述べてきたが、将来、この都市伝説が現実になる可能性が、なきにしもあらず。

 2015年の「交通白書」によると、交通事故死亡者数の半数以上は65歳以上の高齢者であり、その半数は歩行者だ。

 高齢になると、目のレンズである水晶体が黄色がかってくるため、黄色が見えにくくなる。さらに、青や緑は黒っぽく見えるようになるため、夜間など青いクルマが識別しづらくなることもあるのだ。

 もちろん、この論理でいけば、青だけでなく黄やグリーンの車の事故も増加することになる。ただ確かなことは、視覚の衰えた人が増えることで、視認性の低い色のクルマ、服装などは、これまで以上に事故に遭うリスクが高くなるといえる。







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「死後、新たな時間が始まる」








「死後、新たな時間が始まる」
科学者ロバート・ランザが断言!
死後の世界はあらゆる時空間を“楽しむ場所”だった!


 我々は死後どうなるのだろうか? 肉体が朽ち果て、魂は天国(あるいは地獄)へと向かうのだろうか? 太古より人類が考えて続けてきた死の問題に科学者の口から意外な解答が飛び出した。




■時間も空間も幻想

 英紙「Express」(8月22日付)によると、アステラス製薬で科学最高責任者(CSO)を務めるロバート・ランザ博士は、我々は死後、“新たな時間”に突入すると語っているという。一体どういうことだろうか?

 まずランザ博士は、「空間から全てを取り去ったら何が残るだろうか」と問いかける。何もない虚無が広がるようなイメージを持つが、ランザ博士の答えは“無”だ。そして同時に時間も存在しなくなるという。時間や空間は、たとえ人間が誰一人存在しなくとも絶対的に存在するかのように思われるが、ランザ博士は、それらは客観的に存在する対象物ではなく、脳が世界を統合するためのツールに過ぎないと語る。


 おそらく20世紀で最も時間と空間について深く理解していた物理学者、アルバート・アインシュタインも、時間や空間、そして時間に依存した因果律というものは、物理学的なツールであり、客観的に存在するものだとは捉えていなかったと言われている。そのことは、アインシュタインが亡くなった親友ミケール・ベッソに送った言葉からも伺える。

「彼はこの奇妙な世界から私より少しだけ先に旅立ちました。しかし、そのことは大した問題ではありません。我々のような物理学者は、現在・過去・未来というのが単なるしつこい幻想だと知っているからです」






■死後、新たな時間が始まる

 アインシュタインが生涯をかけて戦かった量子力学においては、そもそも世界というものは観察者抜きには成立しないことが徐々に明らかになっていった。このことから、ランザ博士は、世界や時空間、客観的な世界を前提としたニュートン力学に伴う全ての概念は我々の死とともに消え去るが、「驚くべきことではない」と語る。

 とはいえ、死とともに、もちろん“幻想”を生み出していた意識も消え去ると思われるが、その時、我々はどうなるのだろうか? ランザ博士によると、意識が消失することで、もはや時空ともいえないような全く新しい時間が始めるというのだ。そこでは、もちろん時間が過去から未来へ流れるようなことはなく、あらゆる時空間を自由に行き来できるようになるとのことだ。

 ギリシアの賢人ソクラテスは、死を恐れることは知らないことを知っているかのように振舞う愚かな態度であり、「楽しき希望を持って死に臨む」よう訴えていたが、どうやら、量子論的にも死は楽しそうな出来事のようだ。自由に時空を行き来するとは一体どんな“経験”なのだろうか? 今から楽しみで仕方がない。











タグ:死後
posted by T.O.P..Class at 11:40| 未来予想

2017年11月08日

あることがきっかけで幽霊が見えるようになった。誰か助けて








オカ板にいけば誰か詳しい人がアドバイスくれるかもしれないと思って書き込みさせてください。

中学一年生のころ、僕は小さな子供の世話が好きだったため、(将来の夢は保父でした。)母に勧められ母の職場に近い保育園でボランティアをやっていました。

そのボランティアが出来る場所は自分が住んでいる場所からは遠く、学校帰りに電車で行き、帰りは母の仕事が終わるのを待つという日々を過ごしていました。






そんな生活をしていた夏の夜にいつものように暇をゲームセンターで潰したあと帰る時間になったため母の職場まで向かいます。

母の職場は区役所の隣にある建物の二階でその近くに保育園がありました。その日は少し母の帰りが遅いシフトだったため夜9時はすぎていたかと思います。

靴をスリッパに履き替え二階に向かう途中、白いフリルがついたワンピースをきた女の子がビニールボール(?)を持って僕を見ています。

あまりに自然で、あまりに普通。そしてとても華奢で可愛らしい顔。どこからどう見ても普通の保育園に通っているような小さな子供でした。

僕はたずねました。

「お母さんでも待ってるの?」

その子は何も言いません。僕を見るだけです。僕はその子に近づいてもう一度たずねました。

「二階にお母さんかお父さんがいるのかな?」

その子は何も言わず急にボールを持ったまま二階に駆け出します。もちろん僕もその子を追って二階に。

二階までは踊り場を挟むだけでそんなに長くないし、上がったら左に向かえるだけで右に進める道はありません。

その子はいませんでした。

今考えると、中一で、しかも男の僕の走る速度に勝てるわけがないので追いつくはずなのですが、

そのときの僕は、母に小さな女の子がいたと報告すればいいだろうと思い、二階にあがった足でそのまま母の所に向かいました。

母に、

「小さな女の子がいたよ。」

と言うと母は

「何いってんの。この職場にいるのは私達(三人ぐらい)だし、この建物の中にいるのも私達だけよ?」

僕は小さな子供が好きなのでその言葉をきくと不安になり

「いや、いたよ。知らないならなおさらここの近所の子かもしれないし、夜も遅いから探そうよ。」

と提案しましたが、話を黙って聞いていた職場の女性の方が僕を止めに入ります。

「探さない方がいい。今日はもうその事は忘れなさい。」

と、全てを察したような口調で僕に伝えてきました。

詳しく話をきくと、職場がある建物は昔から寄せ付けてはいけないものを寄せ付けることがあり、ところどころにお札や変な置物があるのはそのせいだという。

その話をきくと僕は恐怖よりも妙に納得してしまった。

ちなみに僕は霊感というものはないほうだと思っていたのであまり信じる事が出来なかったが、その日は探さずにそのまま真っすぐ母と帰った。

が、その行動はもしかしたらダメだったのかもしれない。その日から彼女を毎日のように見る事になる。だけど彼女は何もしない。

驚くことはあるが彼女は僕をみて笑うか、手にもっているボールで一人遊びをしているだけだった。

そして恐怖心というものは少なからずはあったが、別にこのままでも気になるものではなかったが2年ぐらいたったある日、もの凄い怖い夢をみることになる。

その夢はいきなり目の前で家が燃えている夢だった。けど、自分の家じゃない知らない誰かの家。その家の中に彼女はいました。

泣き叫ぶ小さな女の子と女の子を抱える一人の女性の姿。次第に火は強まり女の子と女性の悲鳴が聞こえなくなるまでずっと僕はその光景を見続けていました。

熱さが自分に伝わり、死ぬということを夢の中でまじまじと強制で体験したような感覚でした。

僕は夢から覚めると恐怖と気持ち悪さにトイレで吐いてしまいました。

その日を境に女の子以外の見てはいけないものまで見えるようになります。交差点にいる人。姿が半分しか見えない人。起きたら布団の中に人がいたこともあります。

誰も相談できる人がいないし引かれるのが嫌で誰にもその相談はしませんでした。僕は次第に欝になり、病院にまで通うようになります。

母には病気だからそんな風に見えるのかもしれないと言われる始末。当たり前かもしれませんが…。

僕はそのまま20歳を越えました。仕事関係で引っ越しをすると女の子は見えませんが、極まれにいまだに見てはいけないものを見てしまいます。そして夢もたまに見てしまう…。

実家にいる母の電話越しにボールをつく音が聞こえることもあります。

一生僕はこの不安と付き合うことになるのでしょうか…。今は実家に帰るのが怖くて仕方ありません。

ばっと思いつく限り書いたので文章がおかしかったもうしわけありません。

ちなみにお祓いはいったのですが効果はありませんでした。









タグ:悪霊
posted by T.O.P..Class at 20:57| 怖い話

奇妙なメールがきたんだが











私が特別変なものを見た、とか聞いたってことでもないんだが、なんか未だに後味のよくない体験だったもんで、話させてもらいます。

一年くらい前の話なんだけど、当時私には付き合っている人がいた。便宜上、仮にYとしとく。

その前日から、連休だった事もあって私はYのマンションで二人きりの宅飲みをし、バカ騒ぎをしながらそのまま泊まりこんだ。

そして私が朝、目を覚ますと隣で寝ていたはずのYがなぜかいない。ふと机の上を見ると、チラシの裏に急いで書いたような書き置きがあった。





細かい内容は覚えていないが、どうも休み明けまでにまとめなきゃならない書類を忘れたので会社に取りに戻る。

それから、適当にある物を食べていい事と、昼までには戻るってな感じの事が書かれていた。

時計を見ると、ちょうど昼。外は曇りなのか雨なのか、窓から入る光は鈍く暗かった事を妙に記憶してる。

そのときの私は少し空腹ではあったが、書き置きの文面どおりならそろそろ帰ってくる頃だろう。Yが帰ってきてから一緒に食事をとろうと思い、私はYを待った。

テレビを見ながらダレていると、携帯に着信が。Yからのメールだった。

も う す ぐ だ よ
ま っ て て

いつもはちょっと長ったらしくて絵文字を多用したメールをよこすYだが、そのときの内容は完全にこれだけだった。

よっぽど急いでいたのか、あるいは電車の中にいて、携帯を出しているのに引け目を感じてたった数文字だけでメールを送信したのかもしれない。

小心者のYならありえるな、などと思いながら少し笑った。

一通目から10分ほどたった時、二通目の着信があった。

き た よ

ホントそれだけだった。

そういやYは長くて絵文字いっぱいの文章だけでなく、小難しい漢字が好きで、ひらがなばっかのメールってのも珍しかった。

それに、急いでるにしたって自分ちに帰るのに「来る」って表現になんかズレたモノを感じた。

ちょっと違和感があったんだよ。一通目もそうだったけど、ムダな字間があったし。

それに、もう着いてるならメールなんか寄越さず早く上がってくればいいだろ?まぁそんなの些細なことだったし、私は軽く"じゃあ待ってるから"的な返信をしてYを待った。

そしたら三通目だよ。

ご め ん
あ け て

私は鍵でも忘れて上まで入れなくなったのかと思った。

言い忘れたが、Yのマンションは1階の玄関にロックがかかるシステムになっていて、自宅の鍵で開けるか、インターホンで住人に開けてもらわないと入れない。

少し抜けたところのあるYは忘れ物などしょっちゅうだ。でも、それならばインターホンで私を呼び、開けてくれと言えばいいのに、なぜ…。

徐々に大きくなる違和感。玄関口に立っているのは、もしかしてYではないのかもしれないと感じ始めていた。

せめて、一階でインターホンさえ押してくれれば顔を確認できるのに。オートロックのシステムには防犯のため、インターホンにカメラが付いている。

そしてそれは、これまた防犯のためか、呼び出されないと部屋からでは起動できなかった。

私は念のため、「鍵忘れたの?」と返信を試みた。もしホントにYだったならずいぶん意地の悪い返事だなと思いはしたが、不安だったんだ。

ご め ん
あ け て

四通目。ダメだ、これはもう変な人かもしれない。でも受信されてきた登録名はYの名だ。Yのイタズラ説も頭をよぎりはしたが、どう考えてもYらしくない。

頭がぐるぐるした。変質者なら開けてはならないが、このマンションの他の住人が帰ってくるなりして入り口を開けてしまえば入られてしまう。

どうすればいい?警察に通報?でも何事もなかったらただ恥かきなだけだし、住人であるYにも悪い。

2、3分か、それとももっとたっていただろうか。返事も行動も出来ず迷っている私の耳に、インターホンの音が届いた。部屋の入り口からだった。1階からではなく。

チャイムの音が違うからすぐにわかるのだ。

来た。誰かが。出なくてはならない。私は硬直していた。五通目のメールは着ていない。

鍵が開く音がした。扉が開く。玄関からまっすぐの廊下から部屋のドアはよく見えた。

Yだった。

どうして開けてくれなかったの?訊かれた言葉に閉口している私に、Yは少し怒っているようだった。

インターホン鳴らしたのに。…どうしたの?変なテレビでも見た?

よっぽど私は蒼白な顔でもしていたんだろう。Yは私の顔をのぞき込んで笑った。

そのあと、案の定食事を食べていなかったYと一緒に遅い朝食をとったが、あまり喉を通らなかった。私は妙なメールについてYに訊いたが、Yは知らないと言う。

私は少し不機嫌になり、証拠だと言わんばかりにメールを見せようと携帯を開いた。不思議なことにメールはいくら探しても見つからなかった。

Yは、脅かすつもりならもっとマシな話しにしろと笑ったが、私にとっては冗談じゃなかった。

そしてYは、そういえば一階に見かけない女がいたっけ。とぼそりと言った。

あれきり、私はYのマンションには何となく近づけなくなり、Yとも少しずつ疎遠になって、今では会っていません。








タグ:メール
posted by T.O.P..Class at 20:48| 怖い話

【長編】どういう仕組みかわからないが押したら鳴く人形








俺が小学生の時の話。

家の近所にお寺があって、よく遊びに行っていた。そこには70歳くらいの住職がいて、境内やら敷地やらに入っても、怒らず自由に遊ばせてくれた。

たまにお菓子なんかも出してくれて、俺は近所に住むタカシと放課後はよくそこで過ごしていた。

その寺は近所に多くの檀家をもっていて町内の寄り合いやら、新年会なんかもそこで行っていた。住職は物腰の柔らかい温和な老人という感じで、町の人たちからの信頼も厚かった。






ある日、俺とタカシがいつものように寺で遊んでいると住職が、おもしろいものを見せてあげよう、と言ってある人形を出してきた。

その人形は15cmくらいの小さめの人形だった。濃い赤の和服を着て、白い顔と長い髪、細くてつぶらな瞳が印象的だった。

市松人形とは少し違って全体的に細身な出で立ちだった。また、かなり古い人形みたいで最初は鮮やかな赤だったと思われる和服の色は黒ずんでいて、ところどころ破れていた。

髪もぼさぼさで、色の落ちた髪の毛は白髪のようにも見えた。そのためか顔の表情は生気がなく、少女の人形というよりは老女の人形と言った方が正しいような見た目だった。

住職はその人形を俺とタカシの前に出し、人形の頭をつかむと指を立てて少し強めに押した。すると、

「…ぁ…ぃぎ…ぃぃ」

人形が鳴いたのだ。

「すげー。音出した。」

俺とタカシは驚いた。

住職は俺とタカシの驚いた様子をみて少しニヤニヤすると、黙ったまま今度は人形の首に親指を立て、喉をグッと押した。

「…ぅぅ…ぎぃぃ」

また人形が鳴いた。さっきとは少し違う鳴き方だ。

「おお。また鳴いた!住職これどうなってんの?」

俺はきいた。

「さぁのお。ワシも詳しい仕組みはわからん。じゃがおもしろいじゃろ?お前らもやってみるか?」

住職はそう言うと俺とタカシに人形をさしだした。

俺は住職のやったように人形の頭をつかんで軽く握ってみた。しかし人形は音をださない。タカシも同じようにしたが人形はなにも反応しなかった。

「あれ?音ならないよ。住職どうやるの?」

タカシが聞いた。

「ひひひ。ちょいとコツがあるんじゃよ。ただ少なくてももっと強く押さなきゃの。」

住職は笑いながら言った。

そう言いながら住職は人形を逆さに持ち替えた。そして今度は人形のヒザを固定し、ヒザから下を普通とは逆に曲げた。

人形の足の関節はミシミシいっていたが住職は気にしない様子だった。

「…ぎゃぃぃ…ぅぅ…」

人形がまた鳴いた。住職はそれをみて満足そうに笑った。

「別に人形をいたわらなくてもいいんじゃよ。むしろ壊すくらいの気持ちの方がいい声で鳴いてくれるんじゃ。」

住職は言った。

その後、俺とタカシは人形を鳴かせることに成功した。

確かに、ためらわずに強く押したり、曲げたりすると鳴くのである。別に鳴くポイントがあるわけじゃなく体のいろんな部分を押し曲げしても鳴く。

鳴き方も一定ではなく、いろんなバリエーションがあって、本当にどういう仕組みなのか不思議だった。

ただその人形はどのバリエーションで鳴く時もとても苦しそうに鳴いた。

また古い人形のせいか顔にもシミがあったり、ところどころ色落ちしていたため表情が暗く見える。だから鳴く時は苦悶の表情を浮かべているように見えた。

最初はおもしろがっていた俺も、だんだん気味悪く感じるようになった。

「ねぇ、あきたよー。タカシもう行こうよ。」

俺はタカシに言った。

「もうちょっと。もうちょっと。」

タカシはまだ飽きていない様子だ。住職と一緒にあの手この手で人形を鳴かせて笑っていた。

俺はその日、先に帰った。

その日以降も今まで通り、俺とタカシは寺によく遊びに行っていた。ただあの日以来、あの人形のことが気になるようになった。

住職は普段は人形を古い木箱の中にしまっていた。さすがに町内の大人たちに、人形で遊んでいる姿を見られるとまずいと思っていたのだろう。

だだ、たまに俺とタカシのいる前だけ、人形を木箱から取り出して見せつけるかのように鳴かせるのだ。

「実は毎晩これをやるのが日課でな。ひひひ。」

住職はある時こう言っていた。俺は、毎晩部屋で一人、人形と戯れている老人の姿を想像して、すこしゾッとした。

また、俺には不思議に思っていることがあった。あれだけ人形に執着している住職だったが、人形のあつかいはひどくぞんざいだったのだ。

鳴かせる時に乱暴にあつかうのはもちろん、手入れは全くしていない様子だった。人形は常にボロボロな状態だった。

ある暑い夏の日なんかは、人形を炎天下の中、直射日光のあたる縁側に置いていた。

「こうしておくと、夜いっそういい声で鳴くんじゃっよ。」

住職はニヤニヤして言っていた。

そんな風に人形と関わる住職を知ってからは、俺にとって住職は、温厚で知識豊富な町の賢者というよりはただの気味の悪い老人になっていた。

次第に寺からも足が遠のき、めったに寺の敷地には近づかないようになっていった。ただタカシはあれからもちょくちょく寺に遊びに行っていたみたいだったが。

1年くらいたったある日、住職は死んだ。病死と聞いたが詳しくは知らない。

住職の死後、寺は住職の甥が引き継ぐことになった。その際、寺の大そうじをすることになった。

普段お世話になっている近所の人たちも手伝うことになり、俺やヒロシも親に言われて駆り出された。

寺では昔から、心霊写真等の霊的にいわくつきのものを預かる習慣があったそうなのだが、後を継ぐ住職の甥はあまり信心深くないというか、寺にあったそれらまでいっせいに捨てようとしていた。

その中にあの人形もあった。

俺はあの人形が捨てられると思うと安堵した。しかしその時、ヒロシがその人形をほしいと言いだした。

「君、こんな小汚い人形がほしいの?」

住職の甥はけげんそうに聞いた。

「うん。ほしい。」

ヒロシは言った。

俺は止めた。こんな気味の悪い人形はさっさと捨てるべきだと思っていた。住職の甥もあまり譲ることに乗り気でない様子だった。

しかしヒロシは頑として譲らなかった。結局ヒロシはその人形を持って帰ってしまった。

「あの人形てなんなの?」

ヒロシが帰った後、俺は住職の甥に聞いた。

「さぁ。俺もよくは知らないんだが、かなり昔から伯父はもっていたな。たしか30年くらい前からこの寺にあった。」

住職の甥は言った。俺は住職の甥に、住職と人形についてあったことを話した。

「そうかぁ。君も鳴いているところを見たのか。気味の悪い人形だったろ。」

住職の甥はそう言うと、あの人形について教えてくれた。

あの人形は30年くらい前から寺にあったらしい。その頃、住職の奥さんがどこかの若い男と不倫したあげく駆け落ちしてしまって、住職はひどくふさぎこんでいた。

一時は自殺でもしそうな勢いだったらしい。そんな時、住職はどこからかあの人形をもらってきたのだという。

それ以来住職は、その人形をいつも手の届くところに置いておき、暇を見つけると人形を鳴らしていたらしい。

住職の兄弟もその様子がとても嫌で、何度となく捨てるよう住職にうながしたが、そのたびに住職は強く拒否したと住職の甥は言った。

「結局伯母は戻ってこなかったけど、伯父はあの人形にこだわることで生きる希望をもったように見えたよ。そういう意味ではあの人形をもらってきて正解だったのかもしれない。」

住職の甥は言った。

「そうなんだ。なんか住職かわいそうだね。それにしても住職の奥さんはひどい人だね。駆け落ちしちゃうなんて。」

俺は言った。

「まぁね。でも伯母は家を出てしばらくして事故で死んだらしい。人伝で聞いた話だし、葬式にも行っていないけど、結構むごい死にかただったらしい。自分の親戚とはいえ、自業自得だなとその時は思ったな。」

住職の甥は遠くを見ながらさみしそうに語った。

数日後、タカシの家に遊びに行く機会があった。

タカシの家は少し問題のある家庭で、親父さんが働いていない。毎日飲んだくれてはタカシの母親やタカシに暴力をふるっていた。タカシの顔にはよく痣があった。

そんな家だから、あまりタカシの家に行くことはなかったのだが、その日はたまたま親父さんがいないとのことで俺はタカシの家に遊びに行った。

「あの人形はどこ?」

俺はあの人形のことが気になっていたから素直に聞いた。

「ああ、あれはあそこにしまってあるよ。」

タカシはクローゼットの方を指さしながら言った。

「やっぱ夜とかに鳴かせてるの?」

俺はタカシが住職と同じようなことしているのではと不安になった。

「いや、もらってきてからあそこに閉まったままだよ。」

タカシは言った。

「あ、そうなんだ。でもタカシは、なんていうか…、あの人形のこと気にいっていたみたいだから。」

俺は言った。

「うーん。別に気にいってたわけじゃないよ。それに今はあの人形を鳴かせようとは思わないな。鳴かせても意味ないし。」

タカシは言った。

俺はそれを聞いて安堵した。もらうにはもらったが、結局タカシもあの人形に飽きていて、タンスの肥やしにしているだけなんだと思った。

『鳴かせても意味ないし』という言葉は一人で人形を鳴かすことの馬鹿らしさにタカシも気づいてくれたんだと思った。

それから数日後、タカシの親父さんが死んだ。家にいる時、突然心臓発作で死んだらしい。俺は親に連れられ、葬式場をおとずれた。

式場でタカシの母親にあいさつをしたが、タカシの姿が見当たらない。どうもまだ家にいて、一人部屋でふさぎこんでるらしい。

どうしようもない親父だったが、やはり父親は父親。突然死んでタカシもショックだったのだろう。俺は元気づけようと、タカシの部屋をたずねることにした。

その日は曇りで、俺がタカシの家をたずねた頃にはあたりは真っ暗だった。

タカシの家に着いたものの、家の明かりがついていない。呼び鈴を鳴らしたが反応がない。おかしい。

タカシがショックのあまり自殺でもしているんじゃないかと不安に思った。だから鍵の開いていた玄関の扉を開け、無断でタカシの家に上がった。

タカシの部屋は2階の一番奥にある。階段をあがっている時、その音は聞こえた。

(ドンドンドン)
「…ぅぐぐぐ。ぅぃぃぃややや…」

(ドンドンドン)
「…ぁぃぃぃぃぃ。ぅぐぅぅ…」

なにかものを叩くような音。その合間に誰かのうめくような音。

ひどく陰湿な響きである。俺はどうしようもない不安にかられた。しかしタカシの安否が気になっていた俺は、勇気をだして進んだ。

タカシの部屋の前まできた。その音はタカシの部屋の中から聞こえた。俺は勇気を出してドアを静かに開けた。

ドアを開けるとタカシの後ろ姿が見えた。なにか作業をしているように見えた。とりあえずはタカシの無事を確認できて俺は安堵した。

タカシは部屋に入ってきた俺に気づいていないのか振り向きもせず、なにかの作業を続けている。

体越しでよく見えないが、拳を振り上げなにか布みたいなものを叩いているように見えた。

(ドンドンドン)

拳が勢いよく振り下ろされるたびに乾いた音が部屋に響く。そして

「…ぉぐぐぃぃ。ぅぐぐぃぃぃ…」

低くこもったような声が部屋に響く。苦悶に満ちた声だ。俺はその声がタカシの目の前にある小さな物体から聞こえていることに気付いた。

その時、タカシが振り向いて俺を見た。タカシはひどく無表情だった。なにも言わず、ただ無感情に俺を見ていた。

しばらくお互い無言で向かい合った。

「よ、よぉ。ごめん、なんか勝手に上がらせてもらっちゃった。タカシ落ち込んでるって、タカシのお母さんに言われたもんだからさ。」

俺はなんとか言葉を振り絞った。

「…。そうなんだ。」

タカシは表情をかえずにそっけなく言った。その時俺は、タカシが左手であの人形を持っていることに気付いた。

「その人形…。」

俺は言った。それを聞くとタカシはニヤリと笑った。そして

「これ。いい声で鳴くようになったんだよ。」

タカシはそう言うと、右手の拳を人形の体に勢いよく打ち付けた。

ドン!

乾いた音とともに

「…ぅぅぐぐぐぃぃ。」

人形が低い声で鳴いた。

同時に俺はあることに気付いた。住職が持っていたころ出していた音とは、明らかに違う。低くこもった音だった。出る音も、前より大きくて長めに出ている。

「あれ?その人形の出す音って、そんな音だったっけ?」

タカシはそれには答えず、人形を俺の方にさしだした。

「やってみる?」

かつて住職が俺とタカシに初めて人形をみせた時のように。

「いや、いいよ。俺は…。」

そう言うと、また俺はあることに気付いた。人形の顔が違う?

俺の知っている人形は、白髪混じりの長い髪で、老女にも見える出で立ちだった。しかし、今、目の前にさしだされた人形は髪は黒々しており、髪型も短くなっている。

そしてなにより、顔の輪郭が前より角ばっていて老女というより、男の顔にも見えた。

「タカシ…。人形の顔替えた?」

俺はきいた。

「別に…。」

タカシは憮然として言った。
すでにもう俺の方を向いていない。

「いやでも、あきらかに違ってない?」

俺は言った。タカシは俺の言葉を無視した。

「タカシ。」

タカシは応えない。

「タカ…」

「用がないならもう帰ったら?」

もう一度呼びかけようとした俺の言葉をさえぎるようにタカシは言った。

「あ…、でもタカシ、その人形…。」

「さっさと帰れよ!!!」

タカシはどなった。振り返った目が血走っていた。

「あ…。ご、ごめん…。」

俺はタカシの不気味な迫力に圧倒され、そそくさと帰った。俺が部屋を出る時も、タカシは人形を拳で殴り続けていた。

ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン

「ぐぐぐぐぐぅぎぎいぎぎぃぃ…。」

俺はもう、その音を聞くのが耐えきれなくなり、耳をふさぎながら、必死でタカシの家をあとにした。

その後、タカシは引っ越した。母親の地元へ行ったらしい。あの日以来、俺はタカシと会っていない。

あれから二十年以上たった。

俺はオカルトに詳しい知人などの話から、呪いの人形の中には、呪い殺した相手の魂を成仏させず、人形の中に閉じ込め、殺した後も蹂躙(じゅうりん)できるものがあると知った。

あの人形がそうだったかは、わからない。だが今でもあの人形がだす苦悶に満ちた声を思い出すと、背筋が寒くなる。







タグ:人形
posted by T.O.P..Class at 20:43| 怖い話

【ゾッとする話】不動産屋が体験したクッソ怖い話








俺は関東で不動産仲介業の営業やってるクソサラリーマンなんだが、焼身、首吊り、殺人があった物件も需要があれば紹介しなくちゃなんない。

会社としては事故物件自体取り扱いしたくないんだけど、老衰もふくめてしまえばそんな物件多々ある。しょうがない。

全部慣れっこなんだけど、唯一怖かったのがひとつ。

とある管理会社がもってきた物件なんだが、駅近で2DK24000円。まぁ当然ながら事故物件。内容は殺人。




広告に載せるため新人を連れて部屋内の写真を撮る事になりました。まず管理しいてる不動産屋に鍵を取りに行って内容をうかがう。はしょるけど◯姦殺人との事。

で現場に着いて撮影開始。オーブいっぱい当たり前。ウザいぐらい写るのでやや苦戦。通常5〜10分ぐらいで終わるのに。

部屋内を広く見せるためクローゼットを新人に開けさせた瞬間、旋律が走った。

ゆっくりと人が出て来た。でもそれは信じられない事に身長2m以上の、天井に頭が当たるほどのワンピース姿の女。

瞬間凄い臭気が、何だこの臭い。魚の血の臭い。

新人が腰を抜かして悲鳴をあげる。見えてんだ。恐怖を感じながらも意識はもうろうとし、最後に見えたのは女が新人の顔を覗きこみ不気味な笑い声をあげてるシーン。

内臓まで響く笑い声の中、全身に鳥肌が立ち寒気と恐怖の中俺は意識を失った。

携帯の鳴る音で意識を取り戻す。会社からだ。3時間たっても帰って来ないので上司からの電話だった。

あわてて説明にならない説明をするが信じてもらえず。

電話を切って新人を探すと部屋内のクローゼットの中で新人を発見。新人はバールを持った全身血だらけの男(普通サイズらしい)を見たとの事。

気を失い、気付けば俺に起こされたとの事。当然俺が見たのは女。???

何が起こったのかポルナレフ状態で新人ももうろうとした状態で使い物にならないので、会社に着いてからその日は早退させてもらう事になりました。

翌日彼は無断欠勤でその後一度も出社せず、連絡もつかず、実家に連絡したものの部屋から出て来ないという事で仕方なく退社に。

俺も賃貸から売買に移ったけど、もうあんな経験したくないなー。あいつ大丈夫だろうか。









タグ:不動産
posted by T.O.P..Class at 20:37| 怖い話

「ゲイ・パニック・ディフェンス」の謎








ゲイのキスを目撃することは、
ウジ虫を見ることと同じストレスレベルだった!
生理反応「ゲイ・パニック・ディフェンス」の謎(最新研究)


 街なかでカップルが仲良くイチャついたり、フレンチキスを交わしている光景に出くわしてしまうこともある。微笑ましく感じることもあれば、何かしゃくに障る(!?)こともあるだろうが、そのイチャつきあうカップルがもし男性同士だったら……。




■男性ゲイカップルのキスはウジ虫と同じ生理的嫌悪感!?


 いわゆるLGBTへの社会的・行政的な理解が進んできている昨今だが、最新の研究では、そんな風潮に待ったをかけるような報告がされている。異性愛者の男性は、同性愛者の男性同士のキスやイチャつきあいを、まさに汚いものを見るような目で見ていることが実験で確かめられたのだ。

 カナダ・聖フランシスコザビエル大学の研究チームがこの5月に社会心理学系学術誌「Psychology & Sexuality」で発表した研究は、LGBTの理解・受容の流れに逆行するものになるのかもしれない。

 実験では、18歳から45歳の異性愛者の男性120人に、スライドショー形式で画像を見てもらいながら、唾液のストレスレベルをチェックする作業が行われた。表示された画像には、ペーパークリップなどの身の回りのありふれた物に加えて、男性同士のカップルのキス、男性同士のカップルの握手、男女のカップルのキス、男女のカップルの握手といった画像と、ウジ虫や腐った魚、傷んだ食べ物などかなり気持ちが悪くなる画像もちりばめられていた。

 唾液中のαアミラーゼの値はストレスレベルを反映すると考えられており、どの画像を見るとストレスレベルが上がるのかが特定できることになる。






 一連の実験の結果、男性同士のカップルがキスをしている画像は、ウジ虫などの気色悪い画像と同程度の高いストレスを生じさせていることが浮き彫りになったのだ。異性愛者の男性は、男性ゲイカップルのイチャつきあいを、気色の悪いものと同一視しているということになる。

「さまざまなスライドショーを見た参加者の唾液中のαアミラーゼの値を調べると、男性2人がキスをしている画像と、気色悪い画像で高い値を示していることがわかりました。両者とほかの画像との違いは際立っていました」と研究を主導した聖フランシスコザビエル大学のカレン・ブレア氏はメンタルヘルス系情報サイト「PsyPost」に話している。



■“嫌悪感”ではなく“不安感”か?

 男性同士のカップルのキスを目撃することは、異性愛の男性にとってウジ虫を見ることに匹敵するストレスを与えていることがわかったのだが、ブレア氏によれば事はそれほど単純ではないということだ。というのも、αアミラーゼ値の高さはストレスレベルを表すものの、それが嫌悪感(disgust response)を引き起こしているのか、それとも不安感(anxiety response)を招いているのかまでは識別できないからであるという。

「男性同士のカップルのキスは不安感を生じさせているのかもしれませんし、気色悪い画像は嫌悪感を覚えさせているのかもしれません。しかし生理学的には、その2つの感情を見分けることはできないのです」(カレン・ブレア氏)

 つまり男性ゲイカップルのキスは、決して“汚いもの”ではなく、不安感や脅威を引き起こすものとして捉えている可能性もあるということだ。

 主にゲイ男性に恐怖を感じ、過剰防衛反応により攻撃することは、一部でゲイ・パニック・ディフェンス(Gay panic defense)と呼ばれ過去に論争を巻き起こした経緯があるのだが、今回の実験結果で、もし唾液の高いストレスレベルが“不安感”を示しているものであるとすれば、このゲイ・パニック・ディフェンスを生理学的に説明できる可能性があることにもなる。

 しかし、だからといって普通の人々がゲイ男性に“不安感”を感じて実際に暴力を振るうことはまずないことをブレア氏は指摘している。暴力に出る者にはこの反応とはまた別の問題があるということだ。






 そしてあくまでも今回の実験は初歩的な研究であり、今後もっと多くのサンプル数や性別や文化を越えた調査が必要であることが提唱されている。今回の研究はアメリカの中でも保守的と言われるユタ州の成人男性を対象に行われたというのも、ある意味では“特殊条件”かもしれない。

 LGBTの理解を進めていかなけれなければならないのは言うまでもないが、ゲイ男性に対するこうした生理的反応は、個人差こそあれまだまだストレート男性の中に残っていることになる。どうすればこうした反応を緩和できるのかということも含めて今後の研究にも注目したい。



(文=仲田しんじ)








タグ:ゲイ
posted by T.O.P..Class at 20:24| 研究

「ヒトラーは戦争映画を見ながら“膝オナニー”して昇天していた」








「ヒトラーは戦争映画を見ながら“膝オナニー”して昇天していた」
元恋人が総統の特殊性癖を衝撃暴露!




「彼は、フランスの兵隊たちが殺されるシーンを映画で見ると興奮し、そのシーンを見ながら性的な行為にふけるのが好きでした」――。先日出版されたヒトラーの暴露本には、こんな度肝を抜く一文が添えられている。





■ヒトラーの秘密の映画鑑賞に付き添った女優が見たものとは

 告発者はドイツ人女優、マリアンネ・ホッペ。典型的なアーリア人の風貌がナチスの標的となり、ヒトラーから寵愛を受け食事まで共にさせられた、ドイツ映画界のトップスターだ。彼女は終戦以後2002年に他界するまで、当時のナチス内部の状況を後世のために赤裸々に話す活動を行った。もう十分に話し尽くしこの世を去っただろう、と誰もが思っていたところに、冒頭のような不気味な告発が見つかったのだから、ナチスの闇は一体どこまで深かったのかと眉をひそめてしまう。

 この本を執筆したのは、有名な心理学者ヴォルカー・エリス・ピルグリム氏。本を書くにあたり、彼女の告発の中でも、冒頭で触れたようにヒトラーが暴力的なシーンを見ると性行為をしてしまう点に注目し、「殺人にエクスタシーを感じる異常な性癖が、大量殺戮を導いた可能性がある」と指摘した。

 ナポレオンに対するオーストリアの反乱をテーマにした、ヒトラーお気に入りのバイオレンス映画。それを公邸でどのような表情で観ていたのか。暗い映写室の中、ヒトラーの横で映画鑑賞に付き合わされたマリアンネの回想録は、不気味そのものである。

「オーストリア人たちが山の上からフランス軍に石を投げつけるシーンがあります。うめき苦しんでいるフランス兵たちを見て、総統はスリルを感じていたようです。そして……ご自身の膝を手でこすり、恍惚とした雰囲気になるのです。つまり……膝で代用しながら……オーガズムを得ていたのです」(マリアンネ・ホッペ)

 世界一残虐な男に気に入られ、暗い映写室で一緒に映画鑑賞を強いられ、揚げ句の果てには隣でその男がイッてしまう……彼女は一体どんな気持ちだったのだろう?

「もう本当に気持ちが悪い!早く映写室から出たいという気持ちでいっぱいでした」(マリアンネ・ホッペ)

 本の中で、ピルグリム氏は「この事実があった日が、ヒトラーの中で、性的欲求と暴力的欲求との間に相関が生じたタイミングだったのではないか」と想像している。いったんその相関性が生まれてしまうと、性欲が暴力欲に変化することもある。






■ヒトラーにとって暴力欲は性欲の代替品

 性欲は自然な欲だ。自然だからこそ、一度味わえばどんどん欲深くなる。一般に男性の場合はある意味「支配欲」にも近い。ヒトラーの場合は、大量殺戮をすることで性欲が満たされたということだろうか? 本はそんな疑問を読者に抱かせる。

 この疑問を立証しうる史実が、本では記されている。ヒトラーにはエヴァ・ブラウンという長年の恋人がおり、ベッドで共に眠ることも多かった。ベッドメイキング担当者は、戦前から終戦まで何年間も定期的にシーツを交換しながら、あることに気付いたという。「あれ? 戦前はシーツに愛し合った跡がいつも残っていたのに、戦争が始まってからはシーツが汚れていない……」。ヒトラー自身、殺戮を繰り返した後でこう記している。

「ドイツが自分の花嫁だ。そう実感できる日々を送れたおかげで、女性を身体的に支配したいという気持ちはなくなった」(アドルフ・ヒトラー)

 ピルグリム氏はさまざまな検証の結果、「連続殺人犯としての人生を十分味わえていたため、その間はずっと、エヴァを抱かなくても彼自身は満足だった」との見解を示している。ピルグリム氏の見解に基づくと、ヒトラーにとって暴力欲は性欲の代替品だったともいえる。

 自分の性癖に正義のお面をかぶせて、罪もないユダヤ人を無数に殺してきたというのだろうか。もしそうだとすれば、こんな男の卑劣さはもちろん、それを見抜けずに振り回され続けた世界各国も、情けなかったとしか言いようがない。







(文=鮎沢明)
タグ:ヒトラー
posted by T.O.P..Class at 20:12| 海外
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