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2013年06月15日
189. 川口春奈 五島列島・風呂が嫌い・免許が取れない 「笑っていいとも!」
現在注目の女優さんですが、本当に可愛らしく、まだ18歳だそうです。6月14日公開の「絶叫学級」に出演しています。
お祝いの花はかなりの数。期待されているのですね。
「いいねえ、仕事がいっぱいあって…」とタモリさん。この一言にテレビを見ていてドキッとした人もいるのでは…。
五島列島から
川口さんは長崎県五島列島の出身です。「長崎市内から100q離れてるんです」
博多から船で9時間半かかるそうで、高校時代はその船も利用しながら東京に通い、仕事をしていたとか。
お風呂が嫌い
「お風呂が嫌いなんだって?」
「お風呂はなにか入らなくてもいいんじゃないかと思ってる…お風呂は必要ないな、と」のっけからすごい話題です。
「必要はないと思うね」と同調するタモリさん。
「銭湯とかサウナは好きで…」
「(お風呂の)どういうとこが嫌いなの?」
「なにか…水気?」(笑) 水気って言われても…お風呂ですからねえ。
「おれも冬以外はつからない…なにか1分もつかってられないの、熱くて…」
「苦しい」と川口さん。
「苦しいよね」とタモリさんがいうと、「ええ、キツイ…」と川口さん。
お2人とも家のお風呂が好きではないんですね。
「銭湯は好きですねえ」と川口さん。
「安いでしょ」とタモリさん。「安い!400円くらいでした!」
「タオルセットを買っても500円くらいで…ものすごくぜいたくできるよね…泡が出てきたり」「ジャグジー」
50m12秒…
「18になってなにか新しいことは?」
「車の免許を取ってるんですけど…落ちるんです」とうつむく川口さん。(笑)
「どこでつまづくの?」
「たぶん根本的に向いてないと思うんです…運動神経とか関係するんじゃないですか?」
「運動神経は?」「悪いです」
「走るのはダメなの?」
「遅いです…12秒です、50m」えーっ!と絶叫する声が。
「50m12秒!?それ全力で?」
「全力ですね…違ってるかもしれませんが、最後の記憶だと12秒です」
「足が出ないの?」と不思議そうなタモリさん。「今度それで番組1本作ってみようか?」(笑)
「でも、女の子だと、そんなもんでしょう?」「いやいや」
「なんか風を切れないんです」と川口さん。「風がうまい具合に切ってくれなくて…」(笑)
「風のせいじゃないよ!」とタモリさん。「風がまとわりつくんだ…」
「球技も何をやってもだめで…」とうつむく川口さん。
免許が取れない
「免許はどこで(引っかかってんの)?」
「アクセルとブレーキと、両方踏んでるみたいなんです…『それは危ないよ』と言われて」(笑)
「なんで…?」
「なんか落ち着くんです…ここが私の足の定位置で」と言いながら、両手を顔の前でそろえる川口さん。両手を足に見立てています。
「どっちか片っぽだけというのが怖いんです」
「今、(教習所に通い始めて)4,5カ月たつんですけど…」
「半年以内に仮免取らないと」とタモリさん。
「ギリギリなんです」「受かったの?」「いいえ…」(笑)
夢はライダー
ここで川口さんの夢が紹介されます。
「大きいバイクに乗って、ライダースみたいなの着て、メット取って、髪ワッサってやりたいんです」と髪をかきあげる川口さん。「ずっと夢で…」
「それちょっと無理じゃ…普通車(免許)取ってからでないと…」「大型だと倒したバイク、起こさないといけないよ」
「力はあるんです」と胸を張る川口さん。「なんか力ありそうじゃないですか?」「力はあると思います!」
「まず普通取ろうよ」と車に話を戻すタモリさん。
「ハンドルいつ切るか(わからなくて)」
「いつ切るか?今でしょ!」(笑)
「今ですよね」「…『いつ切るんですか?』っていつも聞くんですけど、教えてくれなくて…」
「『いつ切るんですか?』って聞くの?」
「『いつ?いつ?いつ?』って…」
「ダメかもしんないね…」
「手と足を一緒に動かせないんです」と川口さんが言うと、場内騒然としました。
「手を動かすと、足がぜんぜんわかんない?」とタモリさん。
「はい」
「どうしたらいいか、おれにもわからないねえ」と苦笑するタモリさん。
「頑張ります!絶対取ります!」
「その次に自動2輪で?」
「大型2輪で行きたいです!」えーーーっ!「コンビニに止めるみたいな…」
川口さんの話を聞いて、ある大物女優の顔が浮かびました。その人も天然なのですが。
大竹しのぶさんです。
可愛らしくてかなりの天然…。川口さんは大化けするかもしれません。期待しましょう…。
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2013年06月14日
188. スザンヌ 結婚生活・福岡と東京・福岡のママ 「はなまるマーケット」
お相手は、プロ野球「福岡ソフトバンクホークス」コーチの斉藤和巳さんです。現在35歳、身長192p、元ピッチャーで、沢村賞の受賞経験もあるそうです。
「結婚のときはこういう方だと知らなくて…」
「今朝のおめざ」は
「梅ヶ枝餅」(1箱10個入り 1050円) かさの家(福岡県太宰府市)
甘さ控えめの小粒あんはたっぷり入っていて、香ばしく薄く包んだお餅はもち米とうるち米を使用し、1つ1つていねいに焼き上げられた一品とのこと。
「なぜこれを?」
スザンヌさん、このお餅をよく福岡の友だちから送ってもらうのだとか。自分も人に贈ると大変喜ばれ、今回の「おめざ」となりました。
「あんが美味しいですね」と薬丸さん。
「かさの屋」は大宰府天満宮にある人気店で、いつも行列ができているそうです。
東京で働いて福岡で専業主婦
スザンヌさんは現在福岡でご主人と暮らしています。でもスザンヌさんは東京で仕事があるので、福岡と東京を行ったり来たりの生活です。
最初は寂しかったそうですが、「ケンカした後、仲直りできる」から、時々離れるのもいいかなと今は思っているそうです。
ご主人は家事に協力的で、「米とぎとゴミ捨てとふろ掃除」担当だそうです。初めからやってくれていたわけではなく、一度してくれた時に「すごい!上手!うれしい!」と喜んだところ、自主的にやってくれるようになったそうです。
ほめてその気にさせる、これはコーチの素質あり?なかなかお上手ですね。
家事で大変なのは、独身時代にあまり熱心でなかったお料理だとか。
「スポーツ専門の栄養士さんが『たくさんの種類を食べないといけない』って言われて」
キャサリンに教わった料理
お母さんのキャサリン(日本人です)に教わって、様々な料理を作れるようになったのだとか。
そのお母さん、娘婿の斉藤さんにごちそうするのが大好きなようで。「出しても出しても食べるね」と、その食べっぷりに感心するそうです。
そのキャサリン母さんに聞いた「結婚後のスザンヌさんは?」
「すごく頑張っている感じがする」と評価しています。
主婦業は何点?「70点」低いのでは?
「マイナスは掃除がまだかな?休憩が多いんです」これはスザンヌさんも認めていました。
「26歳になって結婚して、今がとても幸せだとママは思います…これからもみんな仲良く暮らしていきましょう」というママの言葉でした。
ナンシーもやってきて…
お祖母さんのナンシーさん(日本人です)も時々遊びに来ます。
先日電話があって「今から友だちを連れて遊びにいってもいいか?」
「いいよ、いいよ」と答えたスザンヌさん。料理の準備のために人数を聞いたら「9人」!
大盛り上がりなのはいいのですが、そんな大人数の料理を作ったことのないスザンヌさん、不安ながらも作っては運びます。そして食べ終わるとみんなで料理に点数を付けました。98点…努力を認めてくれたのでしょうね…。
でもお祖母さんの気持ち、わかります。自慢の孫をみんなに見せたい、新居で頑張っている姿を紹介したいのでしょう。
福岡のママの絶叫!
次にスザンヌさんが紹介したのが「福岡のママ」、花本久子さん。
「炭寅 薬院本店」という焼き鳥屋のおかみさんです。
「元気?ただいま!お疲れさま!」と店に入るスザンヌさん。今でも月に1回は必ず来るのだとか。
高校時代からこの店に来ていたスザンヌさんが好きなメニューが
「みつせ鶏のつくね 〜卵黄添え〜」 290円
「そぼろ丼」580円
高校生のスザンヌさんに花本さんが「可愛いねえ」と声をかけたのが仲良くなるきっかけだったとか。ナンパかい!
「元気がないときに、ここに来て元気をもらう」のだそうです。
「愛がいっぱい!受け止めて私の愛を!」と絶叫する花本さん。他のお客さんを気遣って、その興奮を抑えようとするスザンヌさん。いやあ、なんとも…。でも愛されてますねえ。
料理の研究に励んだ成果がこのたび本になったようで。「スザンヌの花嫁♡料理修行」
故郷の、この大きな愛を受けて東京でも頑張るスザンヌさんでした。
2013年06月13日
187. 百田尚樹 放送作家・ラブアタック!・ランキングチェック 「情熱大陸」
1956年大阪生まれで、放送作家から50歳のとき小説家に転身します。7年間で世に出した12作品が売れに売れて、「海賊とよばれた男」は2013年の「本屋大賞」に選ばれます。
このときに「直木賞なんかより…」と発言し、物議をかもします。言いたい放題の作家生活ですが「(出版社は)あきらめてますね。人気商売ですから言いたいことを抑える人もいます。でも言いたいことを言わないのは情けない…」
本当に小説家らしくない人です。書店に乗り込んでは「私の本は売れてますか?」とずばり聞いてまわるのですから。
禿頭に太い眉、大柄、怖い感じがしますが笑顔が可愛く、明るい。ムードメーカーです。
それもそのはず、百田さんは、かつて関西で人気のあった視聴者参加番組「ラブアタック!」の常連参加者でした。
「ラブアタック!」は5人の若者(主に近畿圏の大学生)が様々なゲームで体力を競い、勝ち抜いたものが美女(かぐや姫)に求婚を許されるという番組でした。
この番組出身者は体力あり積極性ありユーモアありと、その後様々な業界で頭角を現します。百田さんもその1人なのです。
放送作家時代、百田さんは10本を超えるレギュラーを持ち、ひたすら企画を考え、ひたすらナレーションを書いていたそうです。
「残る仕事がしたい」と50歳を転機に小説家になります。
現在、手がける番組は「探偵!ナイトスクープ」のみとなりましたが、放送開始25年で平均視聴率20%を維持し続けている怪物番組です。
百田さんはベストセラー作家であるために様々な努力をしていますが、「情熱大陸」では9つの視点でそれを紹介していました。
1 アンテナを張る
「海賊とよばれた男」のネタをくれたのは、放送局で働く仕事仲間でした。その人いわく「ボツネタだったんです…」
それを百田さんは拾い上げ、見事「本屋大賞」です。
2 文体
百田さんの文章は短い文の連続で、テンポがよく、リズムがあります。これは大量のナレーションを書いてきたからなのだとか。
3 家族の意見はよく聞く
百田さんは奥様と1男1女の4人家族です。書いたものは家族に読んでもらい、3人中2人が「面白くない」と言ったところは、自分が気にいっていても書き直すそうです。
4 売れている本はなんでも読む
売れる理由を知れば書くときの参考になります。兵庫県川西の自宅と仕事場にしている大阪のマンションには所狭しと本が置かれています。混沌とした環境からベストセラーが生まれる?
疲れると、お気に入りのクラシックを聴きます。
「最近読んで面白かったのは?」
「『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』ノンフィクションやけど、引き込まれたね」
5 売れなければダメ
百田さんは、現在週に1回のペースで東京に通っています。幻冬舎の社長、見城徹氏との会食での会話。
見城さん「百田さんの登場はすごく小説の世界を変えつつあると思う…ビジネスですから、出版社も売れてナンボ、作家も売れてナンボなんですよ」
百田さん「売れなくっていいんだと書く人がいるんですよね。売れなくっていいんだったらブログに書いとけよ」
見城さん「数ある本の中から、その本を手に取り、レジまで持っていってお金を払うその人に向かって書くには、面白いものを書くしかないんですよ」
百田さんは放送作家として視聴率を意識した人です。その人が作家として売れ行きを意識するのは当然かもしれません。現在の趣味は本の売れ行きのランキングチェックです。
6 納得するまで自分で資料を集める
忙しい合間をぬって「大宅文庫」に足を運び、資料に目を通します。その過程で作品の構想を練っていきます。
7 1人で書店に営業に行く
最初のころは「あの人を来させないで」という苦情の電話が出版社にあったとか。書店で自分の作品にどんどんサインをしていきます。
8 小さい書店も大事にする
小さい書店にベストセラー作家がやってきて「よろしくお願いします」と頭を下げられれば、書店で働く人は感激します。そういう細かな積み重ねが「本屋大賞」につながったのだという気がします。
9 小説の基本は愛
「愛は1番重要やね」
ジャンルや題材は変わっても変わらないのは愛の重要さだと百田さんは考えます。
「人間の素晴らしさとか、人間はいかに美しいものだとかを描いていきたい。いやな部分は現実のニュースで十分。小説がそれを後追いする必要はない」
読者や書店を大事にし、愛を持って作品を描く。恐るべし、百田尚樹。このエネルギーでこれからも多くの名作を世に送り出すでしょう。そしてベストセラーも。
2013年06月12日
186. 角田光代 桜庭一樹 学力不足・仕事時間・忌野清志郎・お酒
迎える司会はメインが加藤浩次さん、サブが大東俊介さん、木南晴夏さんの3人です。
角田さんは「対岸の彼女」で直木賞受賞。「八日目の蟬」は156万部のベストセラーで、映画化もされました。
現代の女性が抱える苦しみや行きづらさを鋭い視点で描き、直木賞を始め、様々な賞を受賞しました。
小学生のころからの作家志望で、20歳でデビュー。200作以上を手掛けています。
桜庭さんは「私の男」で2008年、直木賞を受賞。主に少女を主人公に虐待や貧困など、重いテーマをスリリングに描いてきました。
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お互いのことは…
「お互いの本は読んだりしますか?」と加藤さん。
「はい、もちろんです」とお2人。
加藤さん「桜庭さんの本を読んでどんな(感想を)?」
角田さん「すごい発想が自由な…どうしてこういうことを考えられるのかなという自由さが、本当に羨ましい!」
加藤さん「確かにそうですね。ぼくも『赤朽葉家の伝説』ですか、読ましてもらいましたけど、自由な発想ですよね、面白いですよね…桜庭さんは?」
桜庭さん「…(何か話し出しますが、小さくて聞き取れません)」
加藤さん「ぜんぜん聞こえないんですが?!」(笑)「優しい声ですよね、顔を寄せていいですか?」
桜庭さん「ずっと読者として読んでいたので舞い上がってしまって…」
加藤さん「自分が作家になる前から読んでいた作家さんだから…」
桜庭さん「写真と一緒だ!とかそういう…」(笑)
ここで加藤さん、サブの司会の大東さんに2人の小説を読んだことがあるかどうか、尋ねます。
大東さん「ぼくは映画からで…本は読ましてもらったことないです」
加藤さん「失礼な男だね!お前は!」
大東さん「新しい気持ちでお2人のことを知って、(そのうえで)読ませていただきたいなという…」
木南さん「うまいな!」
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2人の弱点
ここで2人に共通する弱点が明らかになります。それは「学力不足」
角田さん「小1のときから国語が好きで、作家になるつもりで国語以外のことは全くしていないので…」
ここで加藤さんが算数に関する簡単な質問をします。「それくらいわかりますよ!○○ですよ!」という答えを予期していたのではないかと思うのですが、大変なことに…。
加藤さん「2は分母が2のとき、分子が何になるかわかります?」
角田さん「わかんない…」
桜庭さん「わかんないです。だいぶ前からわかんないです」
角田さん「わかんないですよね」とダメダメという感じで手を振ります。「どうして2をわざわざ分数にしないといけないんですか?」
加藤さん「ちょっと待ってください!」ここから加藤先生の、緊急「分数講座」が始まります。
加藤さん「…2は2分の4、2分の2が1…」
角田さん「あっ、わかった!」桜庭さん「今思い出した!」
加藤さん「算数やってこなくて、困ったことは?」
角田さん「すっごいあるんです。主人公が何年で何歳になって、ができない。計算ができないから」
桜庭さん「ちゃんと計算したつもりで書いて間違ってる…書き直しが大変なことに…」
角田さん「全部だよね…だれも年取らないでほしい」(笑)「でも今、桜庭さんがそうだったと聞いて、すっごくうれしいです!」(笑)
桜庭さん「みんな言わないだけでね、やってしまってるかも…」
角田さん「だったらいいね!」
加藤さん、小学生に言っておきたいことというテーマで角田さんに尋ねます。
角田さん「すべての授業を聞いてほしい!」 確かに!
お2人の1日
角田さんはOLのような日々を送っています。9時から12時まで執筆。昼食の後、12時半から5時まで執筆。ここでぴたりと仕事を終えます。
加藤さん「ノッテきたからもう少し書く、ということはしないんですか?」
角田さん「感情がないので(?)…残業(!)は1分たりともしません。」
5時からは食事というか飲み会です。「飲まないと人と喋れないので…」
ちなみに土・日は執筆しません。本当にOLさんですよね。
桜庭さんの仕事時間はなんと2時間!
加藤さん「2時間しか書いてない?」
桜庭さん「すごく集中しているので、(書いた後)顔がしわしわになって…」「バイク便の兄ちゃんが引いてしまって…」
アウトプットのためにインプットする時間が他の作家より多いそうです。それが独自の作風につながるのでしょうか?「切り替えが下手」なので執筆中はだれとも会わないそうで、最長2,3カ月だれとも会わなかったとか。
心揺さぶるもの
桜庭さんはある時期から2人の作家さんを危険なくらい好きになってしまい、「絶対に会いたくない」そうです。1人は男性、もう1人は女性なのですが、「会いたくない」と言っても同じ職業なので、偶然会ってしまったことがあるそうです。
「目を見れないんです。目をそらして、ボツボツ喋ったので、『危ないやつ』と思われたと思います…その人が実在するのを確認したという…」
加藤さん「何を言ってるんですか?(笑)…今まで聞いていましたが、だれですか?」
桜庭さん「言わない。絶対に言わない!
角田さんの大好きな人は、今は亡き忌野清志郎さんです。
角田さん「会っても声が聞こえなくて…あまりに生々しく、入っちゃってる」
桜庭さん「完全に入っちゃってる…取り込まれてる」
桜庭さんの情熱は伝わりました。でも、だれだか気になります。
大事にしている言葉
角田さん「開高健さんの言葉で『グラスの縁に口をつけたら最後まで飲み干しなさい』。自分が取り組んだことは、最後までやり通しなさいという意味だと捉えてて…いつも肝に銘じて仕事をしています」
桜庭さん「ノーベル文学賞の莫言さんの言葉、『小説は社会を変えるのではなく、その社会に生きるリアルな人間を描く』というのが自分の実感でもあって…」
反省会
司会者3人が、トークを終えて…
加藤さん「角田さん、桜庭さん、新しいのが出たら絶対に買う作家の2人なの」「全部読んでる?」「そう、恥ずかしくて言えなかったね…」「なんでなんで?」「恥ずかしいじゃない?本人の前で…おれの中に入り込んでるから」(笑)
小説家2人の意外な1面を見せてくれたトークでした!
2013年06月11日
185. 五木寛之 80歳・髪を洗わない・漂泊・対談キング 「サワコの朝」
「ちょっとお会いしないうちに80歳になられたのですね」とアガワさん。続いて五木神話(?)を確認しました。「髪を洗わない記録更新を?」
「昨年の12月にシャンプーとカットをして…」「ほぼ半年近く?」
驚きです。白髪ですが(80歳ですからね)豊かで艶があります。本当に洗髪の必要なんてあるのだろうかと、五木さんを拝見するたびに感じます。
五木寛之さんは1966年、34歳の時に「さらばモスクワ愚連隊」で作家デビュー。以来「青春の門」「大河の一滴」等、幾多の作品を世に送り出してきました。また、「愛の水中花」等、ヒット曲の作詞家でもあります。
「選ぶ力」
アガワさんと五木さんの間にはこんなことがありました。
前に対談された時、五木さんはアガワさんに、「『聞く力』の続編を出しなさい」「次は『選ぶ力』がいいよ」という提案をしたそうなのです。
「選ぶ力があったら、私とっくに結婚してます」という、いつもの自虐ネタで返したアガワさん。
「君が書かないのならぼくが書くよ」と言って別れたのですが、しばらくすると、五木さんの「選ぶ力」が書店に平積みに…。アガワさんは驚きました。
「(その場にいた)編集の人に押されて」と苦笑する五木さん。「背中をどんと押してくれてね」「『聞く力』のそばに添え物のように置いてくれて得しました」と五木さんが言うと「やめてください」(笑)
五木先生、まだまだ現役ですよね。本当に編集の人に押されたのでしょうか?
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「記憶の中で今もきらめく曲」
「燃える秋」ハイファイセット
五木さんが作詞、クラシックの作曲家の武満徹さんが作曲し、映画の主題歌となった歌です。
「作詞家としても大変な数を…」とアガワさんが言うと「あの世界での『落穂ひろい』って言ってるんですけれども…」と五木さん。 これはけっこう秀逸なギャグだと思うんですが、アガワさん、スルーでした。
漂泊への思い
五木さんは、今でも年間100日くらい旅行をしています。
「旅の目標は『千所千泊(せんじょせんぱく)』なんです。日本列島の中で1000カ所、知らないところへ行ってみよう…980くらい行きました」
ただ今は交通機関が発達したので、泊まらずに日帰りで戻ってくることもあるそうです。
「そういうときは公衆便所をお借りしておしっこをして、「千所一滴(せんじょいってき)」ってね…ずっとマーキングして歩いているんですけれど」
これも秀逸!ご自身の「大河の一滴」と掛けていますね。しかし、これもアガワさん、スルー。少し緊張されているような…。
本業は…
「本業は小説ですか?」
「小説を書くのも、こういう対談、グラビア、インタビューを受けるとか、すべて同じ比重で考えているんです」「だからアガワさんは対談クイーン」突然命名されたアガワさん。
「五木さんは対談キングだったという…」と切り返すアガワさん。
「数だけ言うなら今でも月に10回くらいは(対談しています)」と五木さん。本当に現役ですね。
「お風呂に入って対談とかもしました。アガワさんもいいと思うけどね。温泉対談とか…」「アタシ?」「ええ…」
下ネタ(?)系でも現役です。いいなあ、五木先生、わたし(よしろう)もこんな80代になりたい!
「対談というのは表現の王道なんですよ」と五木さん。「ですから80歳になって、まだ対談ていうのは珍しいことだし、ありがたいことだし」
「アガワさんは聞くのがうまい。ぼくは喋っちゃうんです。九州弁で…」「非常に反省しましてね…聞くことに徹しようって、アガワさんの力を借りて」
そしてアガワさんに重い言葉をさりげなく語ります。
「一度踏み込んだ道なんだから、『対談者』という感じで生涯おやりになるといいと思いますね」
「そうですか?けっこう疲れるんですけど…」とアガワさん。行くしかないでしょう!五木先生もおっしゃってるんだから。対談はアガワさんの天職です!
「五木さんも80歳ですけど、私も60歳で」とアガワさんが言うと、五木さん、「えっ!!」と声をあげて驚愕の表情を。
「そんなに驚かないでください」「あっ、そう、えらいね…」昭和天皇を彷彿とされる五木さんのお言葉。
生業が大事
五木さんは「日刊ゲンダイ」に40年近く「流されゆく日々」というコラムを連載しています。
「書きだめはしない。書きだめしたら新聞じゃない」確かに。「12時半までに入稿すると昼頃には駅のキオスクに並んでいるんです」
「飽きる、ということはないんですか?」
「生業(なりわい)ですからねえ…生業というのは大事なことだと思うんですよ」「それで生きているわけですから…」いいお話だなあ…と聞いていたら、「もっと軽い話しません?」とアガワさんに提案。確かに朝の番組ですからね。さすが対談キング。
1人1人違っている
「選ばないといけない場面があまりにも増えていると思いません?」五木さんの近著にちなんだ話題にすぐさま切り替えるあたり、対談クイーンの面目躍如!
「正反対の情報が増えているんです。そのときどっちに行くべきか、すごく迷うと思うんです」と五木さん。
「先生のように、髪は洗わないほうがいい、という方もいらっしゃるし、髪の汚れは落としたほうがいいという人もいるし…」とアガワさん。五木さんが髪を洗わないのが気になる?
「一滴のアルコールもよくない、という人もいるし、好き放題飲んで長生きする人もいる…結局は自分の問題だと思うんです」「アガワさんにいいことがぼくにいいとも限らない」「1人1人、人間は違うんだ」
1人1人違っている例として、五木さんは就寝時間を例にとります。
「多くの人が早寝早起きを勧めるんですけれど、ぼくは縄文時代の日本人は夜行性だったと思っていて…生活のリズムがぜんぜん違うんです」
「夜行性というと太陽が出てる間は寝てるという?」とアガワさん。
「朝日を拝んでから寝る」と五木さん。この朝日は太陽と新聞を掛けているんでしょうか?考えすぎ?
「治す」のではなく「治める」
続いて「医者に行かない神話」です。
「医者に行くのは嫌いじゃなんだ。(医者に)任せると自分で自分のケアをしなくなるでしょ?」
若いころ偏頭痛に悩まされた五木さん、気圧が関係していると考え、低気圧が来ているときの生活を工夫し、ついに偏頭痛を克服したのだとか。
「病気を『治す』のではなく、『治める』しかない。『治った』とかいう人を信用しない」
そして80歳を迎えた自分に対して、「生き延びた人間は悪人であるという、人を押しのけてでも行く、という人間が生き延びていくわけで…」「中国の言葉に『善き者は逝く』という…いい人間から死ぬんです」
「亡くなられたから善く見えるのでは?」とアガワさん。
「それもあるんでしょうけど…」と言いつつ「いい人が先に行きます」と五木さん。
「父は生き残ってるんですよ」とアガワさん。やっぱりそこに来ましたか?
「それは業の強い…」「心のうしろめたさを抱えながら長く生きている人は生きている」
「今、心に響く曲」
「インディオの道」アタウアルパ・ユパンキ (1908〜1992)
「アルゼンチンの人。世界的な文法学者で詩人で、小説家として素晴らしい人で、最高のギタリストで、そしてフォルクローレの歌い手なんですね。アルゼンチンの宝です」
聞き終わって「明日のことはわからない」という五木さん。「お見舞いに来てもらうかもしれない」
そしてアガワさん、「できるだけ髪も洗ってください」…やっぱりそこ?
五木さんのご先祖は漂泊の民だったのかもしれません。旅行好きなところと髪を洗わなくても平気なところ、医者にかからず自分で「治めて」しまうところなど。
聞きごたえのある対談で、あれもこれもと書き込み、かなりのボリュームになってしまいました…さすがキングとクイーンの対談。