2015年06月07日
586. 鈴木京香 父の愛・辛かった朝ドラヒロイン 「徹子の部屋」
「お父様はどういう方だったの?」と徹子さん。この質問の前には、お父さんが結婚前にお母さんに送ったラブレターの話があったのですが。
「父は…」と言って微笑む鈴木さん。「ふざける人でした」過去形なのはすでに他界されているからです。
「子供たちの前でも、大人同士の集まりでも中心になって、楽しいことを喋る人でした。目立ちたがり屋」(笑)
PTAの役員なども大喜びで務めていたそうです。行事の際の挨拶では「オジさんのギャグをいっぱい盛り込んで…」「その当時は本当に恥ずかしかった…」
「でも、あなたがモデルになるときにはとっても反対なさったんですって」と徹子さん。
「母は認めてくれてたんですけど、父は最後までOKと言わなかったんですよね」と鈴木さん。「目立つことが好きな、楽しい父なのに、なぜ私はいけないのかと思いましたけれど…。心配だったんでしょう」
そのお父さんが変わったのは、NHKの朝のテレビ小説への出演が決まってからだそうです。「君の名は」鈴木さんがヒロインを務めました。
NHKの番組関係者が宮城の実家に挨拶に来たとき、一番張り切って応対したのがお父さんだったのだとか。
「それを機会に私も安心して仕事の話を家族の前でするようになりましたし、父も私が帰郷するときには、色紙をたくさん持って、待ってくれるように…」
大変だった朝ドラヒロイン
そうして始まった朝ドラですが、予想にも増して大変だったそうです。1年に渡る出演でした。
「皆さん、きちんとお仕事のことを考えている方ばっかりだし、お上手だし、私一人だけなんだかボンヤリしてたので…」
2月から始まった撮影で、落ち込みが始まったのは4月。
「落ち込みまして、あと何カ月あるんだろう?指折り数えて…」「頑張らないといけない、と思うんですけれど、翌日またセットの隅で指折り数えて…」「もう、田舎に帰って就職することになるかな、と思ったことはありました」
辛い日々の中で気付いたことがあったそうです。「みんなが自分に教えてくれている」ということと、「自分もみんなのように仕事ができるようになりたい」ということ。「出来ないというのは情けないと、冬になった頃に思って」
「よく頑張って…」と黒柳さん。
「今となってみれば、かけがいのない時間だった、と」と鈴木さん。
7人の子どものお母さん役
映画「おかあさんの木」では、戦地に息子たちを送ったお母さん役を演じました。教科書にも載っている児童文学の映画化です。
「とても悲しいお話ではありますけど、子どものことを思う母親の強い愛情を感じてももらえますし、本当に切ないですけれど、忘れてはいけないことだなあ、と」
鈴木京香さんもお母さんを演じる年代になりました。女優の道を確かな足取りで歩んで来られたのですね。
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