2017年04月24日
好きなゲーム「ブレス オブ ファイア X ドラゴンクォーター」
もう少し続けます。
好きなゲームの話。
今回は「ブレス オブ ファイア X ドラゴンクォーター」。
通称ドラクォ。
◆「ブレス オブ ファイア X ドラゴンクォーター」
「そらをみにいく。」
シンプルで心に響くキャッチコピー。
MOTHERの「エンディングまで、泣くんじゃない。」くらい好きです。
発売は2002年。
発売当時の評価はあまりよろしくなく。
・初見プレイのとっつきにくさ
・ブレスオブ〜シリーズ過去作とのギャップ
確かこの辺りが理由で中古が値崩れを起こしていた気がします。
人を選ぶ性質といい、どこかアンリミテッドサガと似ていますね(私は嫌いじゃないです)。
プレイしたのは時間が経った、2009年辺り。
本作が人を選びつつも名作であるとの評価に落ち着いていたのを知り、遊びたくなりました。
◇◇ストーリー
巨大な「災い」によって地表は瘴気(しょうき)にあふれ、もはや人間が住める場所ではなくなった。
人々は生き残るために地下深く潜り、長い年月のあいだ、陽の当たらない生活を余儀なくされる。
主人公リュウは、能力が低い人間たちに任せられる仕事のひとつ、下層地域の警備を勤める下っ端のサードレンジャー。
幼い日に測定された1/8192という数字は、一生昇進できることなく今の仕事に甘んじなければならないという厳しい現実を表していた。
しかし、ある事件をキッカケにニーナという不思議な女の子を助けたことで、リュウの新しい物語が始まっていくことになる。
◇◇
■息が詰まる設定
本作はとにかく息が詰まる設定ばかり。
機械文明を持ちながら、地上で発生した災厄から逃れるために地下に住みはじめた――という世界設定。
人の価値はD値という数値で測られ、職業も身分も居住エリアも決められてしまう。
主人公リュウのD値は下位グループに分類されている設定で、チュートリアルで相棒キャラとペアで進む場面があるのですが、本当に頼りない。
このように、もたざるものの目線で始まります。
序盤のチュートリアルが終わると、本作のメインシステムであるドラゴンの力が手に入るのですがこれがまたプレイヤー泣かせ。
Dカウンターという値が追加され、瞬間的な自己強化能力の代わりとしてリソース管理が強いられます。
・Dカウンターは%で常に画面上に表れていて、100%に達するとゲームオーバーになる
・ゲーム内で減少させる手段がない
・移動しているだけで微増する
・強スキルを使用すると大きく増加する
とここまでが、webで言われる人を選ぶ理由です。
こうして読みかえすと、実に面倒なシステムですね。
丁寧なチュートリアルで終始エスコートしてくれる作品をプレイした後だと、ギャップの大きさにコントローラーを投げるかもしれません。
ですが、モノは大切に。
■一体感
主人公が先の設定通り、ゲーム上でも弱いです。
魔法の使えない戦士系なのですけれど、一撃で敵を倒せることはほぼありません。
(フィールドアイテムや他キャラクターのスキルと併用して戦うのが基本戦術)
ヒロインにいたっては、もっと弱いです。
魔法使いタイプですが、とことん打たれ弱い紙装甲。
ビジュアル的な可愛さも備わっていない。言葉も喋れない。
極めつけは、余命宣告をされている状態ということ。
もうさんざんなくらい、不条理が突き付けられています。
弱い者同士が命を削りながら、自分たちを拒絶した地下世界から逃げるように抗うように、地上を目指すという話なのです。
この設定、ゲーム上ではパラメーター上の弱さやDカウンターのような制約として表れています。
そして制約があるからこそ、プレイヤーは悩みつつも地上を目指す(=ゲームクリアを目指す)強い動機になっている気がします。
この一体感が、たぶん制作者の狙ったツボであり、おそらく本作の醍醐味なのでしょうね。
■弱いから強いというメッセージ
言葉遊びみたいですが、本当に思うこと。
ゲーム上のキャラクターが弱いからこそ、やられないように工夫します。
その工夫はプレイヤーの知恵であり、プレイヤーの強さの証明でもあるのですよね。
もたざるものでも、戦い方次第では勝機があるというのを強く感じるというか。
そういうメッセージ性が込められているのかもしれません。
人の本当の強さは才能と言い表せるものではなく。
創意工夫をもって変わろうとする気持ちの方ではないかと。
本作のことを考えたら、そう思いたくなりました。
こうして振り返ると、面白いとは違うベクトルの作品なのかもしれませんね。
でもこれほどまでに一体感のある作品は、なかなか出会えるものではありません。
少なくとも私はそう。
そしてキャッチコピーの「そらをみにいく。」が果たされた時の達成感。
これは感情移入した映画を観終えた後のようでした。
お勧めではないのですが、こういう作品があるということを言いたくなる。
そんな不思議な面を持つ、好きな作品です。
好きなゲームの話。
今回は「ブレス オブ ファイア X ドラゴンクォーター」。
通称ドラクォ。
◆「ブレス オブ ファイア X ドラゴンクォーター」
「そらをみにいく。」
シンプルで心に響くキャッチコピー。
MOTHERの「エンディングまで、泣くんじゃない。」くらい好きです。
発売は2002年。
発売当時の評価はあまりよろしくなく。
・初見プレイのとっつきにくさ
・ブレスオブ〜シリーズ過去作とのギャップ
確かこの辺りが理由で中古が値崩れを起こしていた気がします。
人を選ぶ性質といい、どこかアンリミテッドサガと似ていますね(私は嫌いじゃないです)。
プレイしたのは時間が経った、2009年辺り。
本作が人を選びつつも名作であるとの評価に落ち着いていたのを知り、遊びたくなりました。
◇◇ストーリー
巨大な「災い」によって地表は瘴気(しょうき)にあふれ、もはや人間が住める場所ではなくなった。
人々は生き残るために地下深く潜り、長い年月のあいだ、陽の当たらない生活を余儀なくされる。
主人公リュウは、能力が低い人間たちに任せられる仕事のひとつ、下層地域の警備を勤める下っ端のサードレンジャー。
幼い日に測定された1/8192という数字は、一生昇進できることなく今の仕事に甘んじなければならないという厳しい現実を表していた。
しかし、ある事件をキッカケにニーナという不思議な女の子を助けたことで、リュウの新しい物語が始まっていくことになる。
◇◇
■息が詰まる設定
本作はとにかく息が詰まる設定ばかり。
機械文明を持ちながら、地上で発生した災厄から逃れるために地下に住みはじめた――という世界設定。
人の価値はD値という数値で測られ、職業も身分も居住エリアも決められてしまう。
主人公リュウのD値は下位グループに分類されている設定で、チュートリアルで相棒キャラとペアで進む場面があるのですが、本当に頼りない。
このように、もたざるものの目線で始まります。
序盤のチュートリアルが終わると、本作のメインシステムであるドラゴンの力が手に入るのですがこれがまたプレイヤー泣かせ。
Dカウンターという値が追加され、瞬間的な自己強化能力の代わりとしてリソース管理が強いられます。
・Dカウンターは%で常に画面上に表れていて、100%に達するとゲームオーバーになる
・ゲーム内で減少させる手段がない
・移動しているだけで微増する
・強スキルを使用すると大きく増加する
とここまでが、webで言われる人を選ぶ理由です。
こうして読みかえすと、実に面倒なシステムですね。
丁寧なチュートリアルで終始エスコートしてくれる作品をプレイした後だと、ギャップの大きさにコントローラーを投げるかもしれません。
ですが、モノは大切に。
■一体感
主人公が先の設定通り、ゲーム上でも弱いです。
魔法の使えない戦士系なのですけれど、一撃で敵を倒せることはほぼありません。
(フィールドアイテムや他キャラクターのスキルと併用して戦うのが基本戦術)
ヒロインにいたっては、もっと弱いです。
魔法使いタイプですが、とことん打たれ弱い紙装甲。
ビジュアル的な可愛さも備わっていない。言葉も喋れない。
極めつけは、余命宣告をされている状態ということ。
もうさんざんなくらい、不条理が突き付けられています。
弱い者同士が命を削りながら、自分たちを拒絶した地下世界から逃げるように抗うように、地上を目指すという話なのです。
この設定、ゲーム上ではパラメーター上の弱さやDカウンターのような制約として表れています。
そして制約があるからこそ、プレイヤーは悩みつつも地上を目指す(=ゲームクリアを目指す)強い動機になっている気がします。
この一体感が、たぶん制作者の狙ったツボであり、おそらく本作の醍醐味なのでしょうね。
■弱いから強いというメッセージ
言葉遊びみたいですが、本当に思うこと。
ゲーム上のキャラクターが弱いからこそ、やられないように工夫します。
その工夫はプレイヤーの知恵であり、プレイヤーの強さの証明でもあるのですよね。
もたざるものでも、戦い方次第では勝機があるというのを強く感じるというか。
そういうメッセージ性が込められているのかもしれません。
人の本当の強さは才能と言い表せるものではなく。
創意工夫をもって変わろうとする気持ちの方ではないかと。
本作のことを考えたら、そう思いたくなりました。
こうして振り返ると、面白いとは違うベクトルの作品なのかもしれませんね。
でもこれほどまでに一体感のある作品は、なかなか出会えるものではありません。
少なくとも私はそう。
そしてキャッチコピーの「そらをみにいく。」が果たされた時の達成感。
これは感情移入した映画を観終えた後のようでした。
お勧めではないのですが、こういう作品があるということを言いたくなる。
そんな不思議な面を持つ、好きな作品です。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/6199193
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック