これは制作中のとあるタイトル未定の作品の話です。
綺麗に話の整理がついたので、もったいないから(笑)備忘録と資料用に残します。
■問題と原因
ストーリーがある箇所から進まなくなってしまいました。
具体的には、アイディアやセリフ、キャラクターが動かないという状況。
原因を探したところ、ストーリーが進むにつれ、主人公の動機が思っていたものと異なることが見えてきました。
ストーリー的にも後で考えたバージョンの方が自然だったのですね。
やはりこのままでは主人公を動かすことができないと、これで確信しました。
どうしたものか、悩みました。
ストーリーそのものを没にするということは選択肢にありません。全てはハッピーエンドに向かわせると決めていましたから。
でもこのままだと、作品や主人公が幸せになるストーリーが描けない。
ここで書くのはそんな行き詰まった末の、私なりの解決策です。
論じたり、押し付けるものではありませんから、参考程度にご覧頂けると幸いです。
■解決策は「最高の脇役を立てる」
一人の脇役を立てることを思いつきました。
話も少し手を入れ、大筋の流れはこのような感じです。
・冒頭は脇役が主人公と思う視点で描かれます。
脇役ははじめ、自分が主役級と信じていました。
・けれどストーリーが進むにつれ、脇役は自分が脇役であることを理解します。
この時、脇役は気づいた自分の本質(=物語の主人公ではない)に打ちのめされるものの
「そんなのは薄々知っていた」「それがどうした」
と自分に言い聞かせ、ここから最高の脇役になることを目指します。
ここからは主人公の視点に一変。
・脇役は本当の主人公の引き立て役に徹し、いつか主人公は幸せになりハッピーエンドを迎えます
・脇役はそれを見届けて満面の笑顔、自分の役割を全うできた誇りに満ちて、2つ目のハッピーエンドを迎えます
と、強引ながら話をあるべき流れに直す案が浮かびました。
■必要なこと
これまた持論なので、話半分にご覧ください。
先の例を成立させるために必要なことです。
・主人公が魅力であること
後半の脇役の決意に相応しい、主人公である必要があります。それは他のキャラクターで代えがきくようなものであってはならず。
誰でもいいわけじゃない。
これが一番難しいですね。
・脇役に自信と誇りを持たせる
この場合、脇役は物語に欠かせない重要な役になってます。
だからとても丁寧に描く必要があります。
現実においても、上手くいかないこと、第一希望通りにならないこと、あると思います。
そして後者程人の記憶に居座りやすい悲しい事実。
でも私は脇役を見た人が、その事を悲観してほしくないのですね。
大きな物語で主人公になれなくても、脇役の物語においては脇役も主人公なのですから。
だから「どうせ自分なんて…」系のセリフは不要ですし、誰かを庇って退場させてはならない、とこだわりたいところです。
・主人公の物語にする(脇役が前に出過ぎない)
先のような思い入れがあると、脇役にスポットライトを当てたくなりますが、あくまでもスポットライトの中心は主人公。脇役ではなく。
人(主人公)の幸せが自分(脇役)の幸せだなんて、とても嘘くさく聞こえます。
でもそんな嘘も作品で貫き通せば、それは信念だし、芯のある強がりになるんじゃないかなと。
今は浮かんだこのコンセプトにちょっと満足しています。
ああ、でも書きすぎているので、修正は必要ですけれど……!
ご覧頂き、ありがとうございました。(*´∀`*)
似たようなストーリーの壁にぶつかっている方の参考になれば幸いです。
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