RPGツクールMVでアプリリリースを目指す開発室

RPGツクールMVを使った製作者にとって、回避できないテーマになると思います。

◆Androidアプリ/iOSアプリ リリースするならどちらか？

これはRPGツクールMV以前から、議論され、ほぼ結論が出ていることですが、iOSが優勢です。

しかしMVと製作者の予算を加味すると話は少し複雑になります。

まずはポイントを挙げていきましょう。

・iOSアプリはAndroidアプリのおよそ10倍の市場規模(2012年時点)

参考記事:ココログ
有料Androidアプリの市場規模はiOSの1/10以下か
http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/80228/75235/72851025

・世界のスマートフォンシェアはAndroid82%、iOS15%。しかし2014年だけの販売台数を見ると、世界/国内共にほぼ互角で、新しい機種ほどiOSが巻き返している。

参考記事:Apple Geek Labo
【2015】iPhone iOSとAndroidスマホのシェアを日本国内と国別で比較!
http://apple-geeks.com/iphone-33-2455

iOSは有料アプリがAndroidの10倍売れ、さらに2014年度の販売台数ではiOSとAndroidはほぼ互角。新機種を購入する層は若い方やデジモノ/ゲーム/アプリに興味のある方が多いでしょうから、RPGツクールMV製作者にとって、関わりの大きい層と言えます。

ここまでを切り取るとiOSアプリでリリースするのが、正解のように思えます。
しかし、製作側の立場で考えると、なかなか簡単ではありません。

・Androidアプリの公開に必要なもの
-Windowsパソコン
-Google Play Developer への登録 25ドル(初回のみ)
-Windows版 RPGツクールMV

おそらくPCは既にお持ちでしょうから、最小コストはRPGツクールMVと25ドルとなります。

・iOSアプリの公開に必要なもの
-Macパソコン
-iOS Dev Center へ登録 年99ドル
-Mac版 RPGツクールMV

Macを持っていれば、Androidアプリと違うのは、登録料だけになります。
登録料だけといっても、年間99ドルと初回のみ25ドルでは結構差がありますが、これだけならiOSのブランドイメージの良さで納得できるかもしれません。
問題はMac環境がなく、一から揃える場合、相当コストがかかるということです。
手頃なMacbook Airでも10万円を超えてしまいます。



加えて、RPGツクールはこれまでWindows版だけでしたので、製作者もWindows環境が多いとおもわれます。ということはOS環境に関わるトラブルの例が少なく、自己解決力が求められるということです。逆にiOSアプリの先駆者は沢山いらっしゃると思いますので、悪いことばかりではありません。

多くは既存のWindows環境、素材を活かしたAndroidアプリデビューを選ばれるのではないでしょうか。