『心の架け橋』　　https://spirit06.com

夜の山道。

知らない山道。


交差点もない。当然信号もない。

脇道もない。


家もない。灯りはない。


街灯も看板もない。

何も無い。



対向車もいない。


真っ暗闇の山道。


いるのは、私の車と後ろにピッタリついている1台のバイク。


山道は右カーブ、左カーブを繰り返し、トンネルも長い。

長い真っ暗なトンネルは入った瞬間にゾッーとする。飲み込まれる。出口は見えない。
長く続く直線のトンネル。
舗装は見た目は普通。
車で走ると、ゴツゴツと音がする。

ゆっくり走ってもバイクは追い越していかない。

　そして、続く！山道！

トンネル！トンネルを抜けると！
左急カーブ！危ない！

トンネルが直線で長いからスピードもだしてしまう。速くトンネルを抜けたいからスピードはあがる。
　
そして、トンネルが終わると、急カーブ！見えない！予想できない。とっても危険。


その繰り返し。カーブの連続！
トンネルの連続！急カーブの連続！

ナビもでない。車のナビは山の中。表示はない。
　
スマホのナビは！作動しない。

どこにいるのかも分からない。
　
それでも走らなければどこにも出ない。取り急ぎどこにいるのか知りたい。

バイクはピッタリ。

　
そして、電話が鳴る！

でる！

話せる！

一度止まれ！と言われて止まる！
バイクは追い越して行った。

そして私は走り始める。

するとバイクはまた後ろにピッタリとつく。
　　　
あっあ、真っ黒い服着たライダー！

なぜ、後ろにくる。どこから帰ってきた。
道路は一本道。


続く長いトンネル。



そして、また電話が鳴る！

でる！

話す！



すると！行き成り！ある所に出た！


街の中！バイクは消えた。
　

真っ黒いライダーの正体とは！