もったいなくない?ジップロックの使い捨て
️もったいなくない?ジップロックの使い捨て
食料品の保存や調理にも利用できるジップロック。
一度封を開けたら密封できない物の保存や、料理の下味をつけたりそのまま冷凍保存したりととても便利。
1回使っただけで使い捨ててしまうのはもったいないと、再利用する人も多い。
何度か使える場合もあるが、保存する食品によっては、使い捨てしたほうがいい場合もある。
「使い捨て・再利用」
「再利用の方法」
「ジップロック以外の保存パックについて」
この三つに分けて、ジップロックの使い方を、ここから、詳しく解説していきます。
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️ジップロックは使い捨て?再利用?
ジップロックは再利用できる場合と、使い捨てたほうが良い場合がある。
中でも一度生物を入れたジップロックは洗っても菌が残る場合があるので、再利用はやめる。
食料品を直接入れるなら使い捨て。
️再利用は避けよう
ジップロックの袋は丈夫だし、密封するジッパーの部分も一度で捨てるにはもったいない。
破れたり壊れていたりしないなら、再利用したくなる。
一度食料品を入れたジップロックは、衛生的にみて使い捨てたほうが安心。
特に直接食料品を入れたなら、目に見えない菌が付着している場合があり、もったいないと思っても捨てること。
ジップロックを販売している旭化成は、衛生上安全に使うために、ジップロックの使い捨てを推奨している。
️生物を入れたジップロック、3回洗ってもサルモネラ菌検出
テレビ番組で、一度使用したジップロックに付着する菌についての実験が行われた。
生の鶏肉を入れたジップロックを、使用後に洗剤を使い丁寧に3回洗ったが、2日後に検査すると「サルモネラ菌」が検出された。
キレイに洗ったように見えたジップロックだが、完全に洗い流すのはやはり難しいと言える。
一度生肉や魚介類などの生物を入れたジップロックは、使い捨てることをおすすめ。
️加熱・冷凍も死なない菌
完璧に洗い流すことが難しい菌もあれば、加熱や冷凍に対して強い菌も存在する。
生肉も生魚も、加熱すれば菌は死ぬと考えている人が多い。
加熱に強い菌は、高温で長い時間かけなければならない場合もあり、一般的な調理で排除するのは難しいこともある。
生鮮食品を冷凍保存することも多い現代だが、冷凍も注意が必要。
冷凍で活動しなくなった菌は、加熱することでまた活発化してしまう危険性がある。
️ジップロックをキレイに再利用する方法
食料品を直接入れたら使い捨てがベストですが、直接入れないのなら再利用できることもある。
ジップロックを再利用するときの方法をまとめた。
⏹️一度使ったジップロックは洗う
どんな物を入れても、一度使用したジップロックはキレイに洗うこと。
汚れが少ない場合は水洗いになりがちだが、やはり洗剤を使用するのがおすすめ。
ジップロックを裏返しにして、底や側面の折り目までしっかり洗剤で洗う。
折り目の部分は汚れがたまりやすいので要注意。
洗った後はしっかり乾かすことも重要。
️ジップロックを再利用するならラップも並行使用
ジップロックに入れる前に、食料品をラップで包んでおけば、ジップロックに直接汚れはつかない。
ラップと並行して使うと、ジップロックの再利用がしやすくなる。
前記したように、生肉や魚介類を入れたジップロックの再利用はやめること。
ラップを使って直接付いていないとしても水分が出てしまうこともあるので危険。
️お菓子は既存容器を活用
ジップロックを再利用するなら、どんな食料品でも直接入れることは避ける。
ハムやベーコン・お菓子などは、既存の袋をそのまま利用して、さらにラップをしてからジップロックに入れるのがおすすめ。
既存の袋を使うことでジップロックは汚れず、ジップロックで密封することでより保存効果がアップする。
️液体保存や冷凍保存、保存パックによって違いあり
ジップロックのような保存袋は、いろいろなメーカーから販売されている。
100均やスーパーのオリジナルブランド、IKEAなどの保存袋も人気。
見かけは似ているが、性能や品質に違いがあるので注意。
・液体保存可能な物。
・液漏れしてしまうので液体保存には適してない物。
・冷凍保存ができず、冷蔵保存だけの物。
本家ジップロックよりもお安く購入できますが用途によって検討する。
湯煎は基本NG。
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️電子レンジ使用も注意しよう
ジップロックで食料品をそのまま冷凍や、下味調理をして冷凍保存する人も多い。
使用するときは解凍するが、ジップロックの耐熱温度は約100度なので熱すぎは要注意。
鍋にかけた湯煎は危険なので避ける。
お湯で解凍する場合はじか火ではなく、お湯を耐熱ボウルなどに入れて使う。
保存袋によっては熱に弱い場合もあり、電子レンジを使用できないこともある。
その場合は冷蔵庫での解凍がおすすめ。
常温解凍は菌を繁殖させる危険があるので避ける。
⏹️食料品に向かない保存袋も
ジッパー付きの保存袋を、食料品以外の保存に使っている人も多い。
細かい裁縫道具を入れたり、朝昼晩に分けた薬を入れたり、使い方は無限にある。
中には日用品を入れることを目的とした保存袋もあり、食料品では使えない場合があるので、購入の際は必ず注意書きを読んでから購入する。
まとめ
ジップロックは簡単に密封できるので、食料品の保存にとても便利。
破けていなければ再利用したくなるが、生肉や魚介類などの生物を入れた後は使い捨てがベター。
再利用するなら直接食料品を入れずに使う。
通常のビニール袋と比べると割高でもったいないが、基本的には使い捨ての物だという感覚で使う。
ジップロック以外の保存袋もとても便利。
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2020年01月29日
映画もドラマも、先にネタバレを確認してから楽しむ人たちの心理
映画もドラマも、先にネタバレを確認してから楽しむ人たちの心理
️ネタバレ確認してから楽しむ派の言い分は
SNSでよく見かける文言「ネタバレ注意」。
投稿内容に映画やゲームなどの物語の核心部分や結末が含まれる配慮で、当然ながらネタバレを嫌う人が多いからこその表現。
あえてネタバレを確認してから作品を楽しむ人も、特に若い層を中心に増えている。
ここから、詳しく説明していきます。
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️20代の女性会社員・Aさん
映画やドラマはネタバレSNSをチェックしてから確認することが多い。
映画はレビューだけでなく、“ネタバレ”を調べてから見に行くことが多い。
せっかくお金を払って見に行くので、損はしたくない。(※プロスペクト理論に起因している)
話題性だけで物語の中身がなかったり、
自分好みの展開で終わらなかったり
️これが嫌なので、自然とそうなった。
展開や結末が事前にわかってしまっていたら、面白味に欠ける可能性がある。
著名な賞を受賞したりノミネートしたりしているようなものなら、それだけの価値ある作品ということを、結末を知ったうえで確認しながら鑑賞できる点が気に入っている。
ジャンルがサスペンスやホラーという場合、どこでどんな仕掛けがあるかを知っておくことで心の準備にもなる。
大きく動揺したくないという意味では、ハッピーエンドかバッドエンドかを知ったうえでの鑑賞も大切。
映画だけではなくドラマ鑑賞でも同様のスタンスで、むしろネタバレ確認の傾向はより顕著なもの。
⏹️ドラマをリアルタイムで見ることはほとんどない
その時間にテレビの前にいなければならないし、話を飛ばしたり戻したりできないのが苦痛なので、いつも見逃し配信やオンデマンド視聴で見ている。
見るといっても、ネタバレチェック後に話題になっているシーンを確認しながら視聴する感じで、それで結構満足できる。
SNSで『〇〇ロス』みたいな投稿があると、ドラマを見た後にもう一度SNSをチェックして、『確かにわかる。
今や動画は月額制のサブスクリプションモデルで、視聴の選択肢は大きく広がった。
️その分、何を見るかの取捨選択は難しくなった。
️20代の女性会社員Bさん
サブスクにはオールジャンル系と専門系の2つに加入している。
正直、時間が足りないので、面白いものを厳選しなくてはいけない。
SNSで感想を確認後、ネタバレありの記述まで探してから、どれを見るかを決定。
以前は1話視聴後に見続けるかどうかを決めていたが、それだと時間が無駄な気がしてやめた。
友人からもネタバレありで、おすすめの作品を教えてもらうこともある。
ネタバレ厳禁ともいえるミステリー作品も、「むしろ重要な意味を持つ」。
「ミステリーは、初見だと細かいところを見逃して犯人探しも難しくて、イマイチ見た気がしない。
あらかじめ映画やドラマなら結末をチェックして、本なら巻末を見て犯人を把握してから、伏線や手がかりを視聴して答え合わせしていく方が、見ごたえがある。
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️20代の男性会社員・Cさん
実況動画を見ているのは楽しい。
感動シーンやラスボスの会話、物語の結末などを知ったうえで、“俺好み”だと判断して購入することも。
あるVTuberによるギャルゲー実況プレイを見て、そこで紹介された攻略プロセス、キャラの魅力に感動。
そのキャラで異なるエンドの攻略、違うキャラのルートもプレイしたいと思い購入。
この選び方だとハズレを引かない。
かつてネタバレは嫌われる存在だったが、今や率先して確認する人たちもいる。
消費者の動向も変化しつつあるようだ。
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在職老齢年金改正で得する「繰上げ請求書」記入の3つのポイント
在職老齢年金改正で得する「繰上げ請求書」記入の3つのポイント
️年金の「繰上げ請求書」の記入ポイント
2020年の年金改正は「老後資金」に大きな影響を与える項目が多く盛り込まれる。
中でも「最も得する改正点」が、働きながら年金を受け取る「在職老齢年金制度」の見直。
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⏹️現行制度では働きながら年金受給する場合
65歳未満の人は「月給と年金の合計額」が月28万円を超えると、超過分の半額が年金からカットされる。
例、
年金額が月10万円の人なら、現在は月給18万円を超えると年金カットが始まる。
月給28万円なら年金は半額、月給38万円を超えると年金は全額カットされる。
これでは定年後、雇用延長で65歳まで働こうと考えている人は“稼いでも年金を減らされる”と働きがいがなくなる。
⏹️新制度では「月給と年金の合計額」の基準が月47万円に引き上げられる
それによるメリットは大きい。
例、
前述の年金10万円のケースなら、月給37万円までは年金をカットされなくなる。
️この在職老齢年金の改正のメリットを受けられる対象者は2通り
@「得する年金」世代
男性は1961年4月1日以前、女性は1966年4月1日以前に生まれた人が対象になる。
この世代は65歳になる前に厚生年金の特別支給(報酬比例部分)を受けられるが、現行制度ではせっかく特別支給の年金を受給しても、働いていると年金カットの対象になるケースが多かった。
新制度になると、よほど高給でない限り年金カットの心配はなくなる。
Aそれ以降に生まれた世代にとっても朗報
働きながら年金の「繰り上げ受給」を選択する場合に、新制度の恩恵が受けられる。
繰り上げ受給は60〜64歳までの任意の年齢から年金を前倒しして受け取る制度で、早くもらう代わりに年金額は減額される。
60歳繰り上げ受給を選べば、受給額は最大の30%減額される。
それでも、65歳から受け取るより5年間長く受給できるメリットは小さくない。
定年後の生活設計において有力な選択肢の一つである。
⏹️現行制度で、働きながら繰り上げ受給を選択
繰り上げに伴う年金減額に加え「在職老齢年金」制度の年金カットが適用され、二重の年金カットが行なわれる。
そのため、定年後に雇用延長などで厚生年金に加入して働く高齢者は、事実上、繰り上げ受給を選べなかった(年金を損するだけだった)。
⏹️新制度で基準が緩和
「繰り上げ」を選択して月給と年金のダブルインカムが可能になる。
️年金改正では、繰り上げによる年金減額のルールも変わる
現行では60歳受給を選べば年金額は30%減額されるが、新制度では24%減額で済むようになる。
標準的な年金月額16万円の人が60歳繰り上げを選ぶと、現行制度では30%減額されて約11万2000円になる。
これが改正後は12万1600円へと約1万円もアップする。
特別支給がなくなった世代でも、在職老齢年金の見直しと合わせると、これまでより繰り上げ受給のメリットが大きくなる。
繰り上げ受給を選ぶかどうかはそれぞれの人生設計を俯瞰して判断すべきだが、制度改正の視点から見ると、繰り上げが有力な選択肢になると言える。
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マンション無料投資セミナー
️申請は「1か月前」に
この繰り上げ受給の手続きには注意が必要。
【ポイント1】年金事務所で書類をもらう
・年金を65歳から受給する場合
支給開始の3か月前に日本年金機構から送付される「年金請求書」に必要事項を記入、返送すれば受給手続きが完了する。
・繰り上げを選ぶ場合
同機構から書類は送られてこない。
そのため60歳から繰り上げ受給したい人は、60歳になる前に年金事務所に出向いて別掲の「老齢厚生年金・老齢基礎年金支給繰上げ請求書」など必要書類を揃える必要がある。
これを忘れると、繰り上げ時期がどんどん遅れてしまう。
【ポイント2】記入方法
⏹️繰上げ請求書はA4判1枚のシンプルな内容
「基礎年金全部」
「基礎年金の一部」
「厚生年金と基礎年金の全部」
「厚生年金と基礎年金の一部」
️この4つのパターンから選択する書式になっている。
【ポイント3】提出時期が一番重要
⏹️重要なのは、書類を提出するタイミング
年金の繰り上げは受給開始を60〜64歳の間で1か月刻みで選ぶことができるが、請求書を見ると、「何歳から受け取るか」を記入する欄がない。
繰上げ請求書が提出されて受理されると、翌月から自動的に年金支給が開始される仕組みになっている。
・繰り上げを希望する場合
受給を開始したい月の1か月前に自分で届け出る必要がある。
年金は申請主義で、手続きしなければもらえない。
年金改正による「繰り上げ」メリットをつかむには、「自分で調べて手続きする」ことが基本になる。
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️年金の「繰上げ請求書」の記入ポイント
2020年の年金改正は「老後資金」に大きな影響を与える項目が多く盛り込まれる。
中でも「最も得する改正点」が、働きながら年金を受け取る「在職老齢年金制度」の見直。
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⏹️現行制度では働きながら年金受給する場合
65歳未満の人は「月給と年金の合計額」が月28万円を超えると、超過分の半額が年金からカットされる。
例、
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これでは定年後、雇用延長で65歳まで働こうと考えている人は“稼いでも年金を減らされる”と働きがいがなくなる。
⏹️新制度では「月給と年金の合計額」の基準が月47万円に引き上げられる
それによるメリットは大きい。
例、
前述の年金10万円のケースなら、月給37万円までは年金をカットされなくなる。
️この在職老齢年金の改正のメリットを受けられる対象者は2通り
@「得する年金」世代
男性は1961年4月1日以前、女性は1966年4月1日以前に生まれた人が対象になる。
この世代は65歳になる前に厚生年金の特別支給(報酬比例部分)を受けられるが、現行制度ではせっかく特別支給の年金を受給しても、働いていると年金カットの対象になるケースが多かった。
新制度になると、よほど高給でない限り年金カットの心配はなくなる。
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60歳繰り上げ受給を選べば、受給額は最大の30%減額される。
それでも、65歳から受け取るより5年間長く受給できるメリットは小さくない。
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⏹️現行制度で、働きながら繰り上げ受給を選択
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そのため、定年後に雇用延長などで厚生年金に加入して働く高齢者は、事実上、繰り上げ受給を選べなかった(年金を損するだけだった)。
⏹️新制度で基準が緩和
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️年金改正では、繰り上げによる年金減額のルールも変わる
現行では60歳受給を選べば年金額は30%減額されるが、新制度では24%減額で済むようになる。
標準的な年金月額16万円の人が60歳繰り上げを選ぶと、現行制度では30%減額されて約11万2000円になる。
これが改正後は12万1600円へと約1万円もアップする。
特別支給がなくなった世代でも、在職老齢年金の見直しと合わせると、これまでより繰り上げ受給のメリットが大きくなる。
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【ポイント1】年金事務所で書類をもらう
・年金を65歳から受給する場合
支給開始の3か月前に日本年金機構から送付される「年金請求書」に必要事項を記入、返送すれば受給手続きが完了する。
・繰り上げを選ぶ場合
同機構から書類は送られてこない。
そのため60歳から繰り上げ受給したい人は、60歳になる前に年金事務所に出向いて別掲の「老齢厚生年金・老齢基礎年金支給繰上げ請求書」など必要書類を揃える必要がある。
これを忘れると、繰り上げ時期がどんどん遅れてしまう。
【ポイント2】記入方法
⏹️繰上げ請求書はA4判1枚のシンプルな内容
「基礎年金全部」
「基礎年金の一部」
「厚生年金と基礎年金の全部」
「厚生年金と基礎年金の一部」
️この4つのパターンから選択する書式になっている。
【ポイント3】提出時期が一番重要
⏹️重要なのは、書類を提出するタイミング
年金の繰り上げは受給開始を60〜64歳の間で1か月刻みで選ぶことができるが、請求書を見ると、「何歳から受け取るか」を記入する欄がない。
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