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2018年07月23日

アルコールの弊害

酒類は定められた適量を食事療法を守りながら飲むという自己コントロールが出来なければ、
糖尿病とその合併症の進行を早めます。
その理由は以下のとおりです。

@アルコールには食欲増進作用があって自己制御ができなくなるため、
 つい食べ過ぎ、飲み過ぎになり、血糖値のコントロールを乱す大きな原因になる。

Aアルコールには血液中の中性脂肪を増やす働きがあり、
 そのため肝臓に脂肪がたまり脂肪肝となる。

B空腹時に炭水化物を摂らないでアルコールを大量に飲むと低血糖を起こすことがあり、
 内服薬やインスリンで治療中の方は重い低血糖を起こし、昏睡状態に陥ることがある。

C低血糖による昏睡状態を酔っ払いや脳卒中と間違われて治療が遅れると生命にかかわる危険がある。

アルコールは原則として飲まないようにしましょう。


【お酒を楽しむため条件】
糖尿病の自己管理ができて、しかも飲酒に関する自己規制が完全にできる場合には、
少量のお酒なら許可される時があります。
具体的には次の条件が全て満たされる必要があります。
@血糖のコントロールが良好で糖尿病の月餅ショウガない。
A膵臓や肝臓の病気がない。
B狭心症、心筋梗塞あるいは脳卒中などの動脈硬化による病気がない。
C肥満や高血圧、脂質異常症、痛風がない。
Dアルコールを飲み始めても必ず決められた量でやめることができる。
アルコールが許可される場合、一般的には1日25g(2単位)を限度とします。
これはビール約1缶(350ml)、日本酒約0.8号(140ml)、ウイスキー約ダブル1杯(60ml)に相当します。
アルコール自体にはエネルギー(1g7kcal)ありますが、
炭水化物、たんぱく質、脂質などの栄養素を含まないので、栄養素のある他の食品と交換はできません。
普通は1日の食事量を減らさないでアルコールの分を加えるので、
アルコールの分だけカロリーが過剰となります。
アルコールはsg北時以外の嗜好食品として、決められた量の範囲内に必ず抑えるようにしましょう。
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食品会社で4年間勤務後、管理栄養士として総合病院で6年間勤務。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削っています。
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