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2018年09月11日
T型糖尿病〜食事療法の実際〜
T型糖尿病の食事療法では、インスリンの種類や量を考慮して、
食事の量・内容・タイミングと配分を主治医および栄養士と共に決めていきます。
食事プランを上手に実施し、バラエティーに富んだ食生活にするのに
『糖尿病食事療法のための食品交換表(第6版)』が役に立ちます。
小児〜思春期と成人とでは注意すべき点が異なりますが、
健康的な食習慣を続けることや『食品交換表』を活用することに変わりはありません。
小児では、『食品交換表』の1単位の量を早くから記憶して、
その後の食事療法に利用することが望まれます。
【小児・思春期のT型糖尿病】
小児・思春期には、安定した血糖コントロールを維持するためにも、
また小児には対応が難しい低血糖を避けるためにも、
規則正しい3回の食事、就寝前の間食、血糖値が低下しやすい時間帯の間食など、
食事の配分に気を付けましょう。
特に、体育の授業や運動部活動に参加するときには、
インスリン量の調整と共に捕食によって低血糖を予防することが大切です。
しかし、低血糖を避けることばかりに気が奪われ、
間食や捕食が必要以上に増えるとインスリン必要量が増して肥満となるので注意が必要です。
【成人のT型糖尿病】
T型糖尿病では、インスリンを定められた時に注射するので、
生活習慣を考慮しながら、食事量・時間を出来るだけ一定にする必要があります。
血糖値の変動を小さくするために間食をした方がよい場合もあります。
例えば、昼前や夕方あるいは夜中に低血糖が起こる場合は、
午前10字頃や午後3〜4字頃あるいは夜9時頃に間食を摂るなど、
1日の総エネルギー量を食事を含めて5〜6回に分けて摂ることも必要です(分食法)。
運動前には、運動の強さに応じて1〜2単位の捕食も必要です。
しかし、低血糖に注意し過ぎて、1日の総エネルギー量が増加して肥満にならないよう
食事療法を考えることも大切です。
食事の量・内容・タイミングと配分を主治医および栄養士と共に決めていきます。
食事プランを上手に実施し、バラエティーに富んだ食生活にするのに
『糖尿病食事療法のための食品交換表(第6版)』が役に立ちます。
小児〜思春期と成人とでは注意すべき点が異なりますが、
健康的な食習慣を続けることや『食品交換表』を活用することに変わりはありません。
小児では、『食品交換表』の1単位の量を早くから記憶して、
その後の食事療法に利用することが望まれます。
【小児・思春期のT型糖尿病】
小児・思春期には、安定した血糖コントロールを維持するためにも、
また小児には対応が難しい低血糖を避けるためにも、
規則正しい3回の食事、就寝前の間食、血糖値が低下しやすい時間帯の間食など、
食事の配分に気を付けましょう。
特に、体育の授業や運動部活動に参加するときには、
インスリン量の調整と共に捕食によって低血糖を予防することが大切です。
しかし、低血糖を避けることばかりに気が奪われ、
間食や捕食が必要以上に増えるとインスリン必要量が増して肥満となるので注意が必要です。
【成人のT型糖尿病】
T型糖尿病では、インスリンを定められた時に注射するので、
生活習慣を考慮しながら、食事量・時間を出来るだけ一定にする必要があります。
血糖値の変動を小さくするために間食をした方がよい場合もあります。
例えば、昼前や夕方あるいは夜中に低血糖が起こる場合は、
午前10字頃や午後3〜4字頃あるいは夜9時頃に間食を摂るなど、
1日の総エネルギー量を食事を含めて5〜6回に分けて摂ることも必要です(分食法)。
運動前には、運動の強さに応じて1〜2単位の捕食も必要です。
しかし、低血糖に注意し過ぎて、1日の総エネルギー量が増加して肥満にならないよう
食事療法を考えることも大切です。
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2018年09月10日
栄養相談って何をするの?
「栄養相談って何をするの?」
栄養相談を受けたことのない方にとっては素朴な疑問ではないですか?
私も管理栄養士として栄養相談をする前までは、
「食事の話をする場?」というなんとなーくなイメージしか湧いていませんでした。
実際にその場にいる者しか分からないものだと思います。
今日は、まだ栄養相談を受けたことがないけれど、栄養相談を勧められている、
興味はあるけれどどんなことをするのか知りたいって方に向けて、
具体的な栄養相談の内容についてお話していこうと思います。
まず、「栄養相談」という言葉ですが、
病院などでは、多くの場合「栄養指導」と呼ばれることがほとんどです。
「栄養相談」も「栄養指導」もやっていることは同じです。
「栄養相談」というと患者側、「栄養指導」というと指導側の呼び方ですね。
「栄養指導」の正式名称は、「栄養食事指導」と言います。
では本題。
「栄養相談」では何をやるのか。
これは、病院によっても担当する管理栄養士によっても異なってきます。
多くの場合、「食事記録表に基づいた栄養計算」や
「食生活上での問題点を洗い出し、改善すべき目標を決める」といったことを行っていることが多いです。
食事記録表とは、栄養相談前に患者さんに何をどれだけ食べたか記録して来てもらった用紙を元に、
管理栄養士がエネルギーや塩分糖尿病性腎症であれば、たんぱく質等も計算します。
病院(管理栄養士)によっては、食品交換表を利用した栄養計算を指導されることもあります。
そして、指示エネルギー、塩分、(たんぱく質)と比較し、
患者さんと管理栄養士が改善すべき点を相談し合います。
その際、患者さんに出来ないことを押し付けても仕方のないことですから、
患者さんと管理栄養士が良く話し合って、
少し頑張れば出来そうなことを言うのを見つけていくわけです。
「食事療法は継続して始めて効果が発揮されるもの」と私は思っています。
そして、「食事療法は体に一番易しい基本的な治療法」です。
薬のような即効性はありませんが、時間をかけて必ず効果が表れます。
逆の良い方をすれば、不摂生な食生活を継続してしまった場合、
これまた時間をかけて体を蝕んでいってしまうということになります。
効果がすぐに表れなくとも諦めずに継続していきましょう。
食事療法に関して不明な点があれば、担当の管理栄養士に相談しても良いですし、
このブログでも相談を受け付けています。
どうぞお気軽にご相談くださいね(^_-)-☆
栄養相談を受けたことのない方にとっては素朴な疑問ではないですか?
私も管理栄養士として栄養相談をする前までは、
「食事の話をする場?」というなんとなーくなイメージしか湧いていませんでした。
実際にその場にいる者しか分からないものだと思います。
今日は、まだ栄養相談を受けたことがないけれど、栄養相談を勧められている、
興味はあるけれどどんなことをするのか知りたいって方に向けて、
具体的な栄養相談の内容についてお話していこうと思います。
まず、「栄養相談」という言葉ですが、
病院などでは、多くの場合「栄養指導」と呼ばれることがほとんどです。
「栄養相談」も「栄養指導」もやっていることは同じです。
「栄養相談」というと患者側、「栄養指導」というと指導側の呼び方ですね。
「栄養指導」の正式名称は、「栄養食事指導」と言います。
では本題。
「栄養相談」では何をやるのか。
これは、病院によっても担当する管理栄養士によっても異なってきます。
多くの場合、「食事記録表に基づいた栄養計算」や
「食生活上での問題点を洗い出し、改善すべき目標を決める」といったことを行っていることが多いです。
食事記録表とは、栄養相談前に患者さんに何をどれだけ食べたか記録して来てもらった用紙を元に、
管理栄養士がエネルギーや塩分糖尿病性腎症であれば、たんぱく質等も計算します。
病院(管理栄養士)によっては、食品交換表を利用した栄養計算を指導されることもあります。
そして、指示エネルギー、塩分、(たんぱく質)と比較し、
患者さんと管理栄養士が改善すべき点を相談し合います。
その際、患者さんに出来ないことを押し付けても仕方のないことですから、
患者さんと管理栄養士が良く話し合って、
少し頑張れば出来そうなことを言うのを見つけていくわけです。
「食事療法は継続して始めて効果が発揮されるもの」と私は思っています。
そして、「食事療法は体に一番易しい基本的な治療法」です。
薬のような即効性はありませんが、時間をかけて必ず効果が表れます。
逆の良い方をすれば、不摂生な食生活を継続してしまった場合、
これまた時間をかけて体を蝕んでいってしまうということになります。
効果がすぐに表れなくとも諦めずに継続していきましょう。
食事療法に関して不明な点があれば、担当の管理栄養士に相談しても良いですし、
このブログでも相談を受け付けています。
どうぞお気軽にご相談くださいね(^_-)-☆
2018年09月09日
間食が我慢できない時
先生や担当の管理栄養士から間食は禁止や間食を減らすように言われている方は多いと思います。
糖尿病の怖さも理解はしているものの、
でも甘いものの誘惑には勝てない。
でもやっぱり食べたい…そういう心理が働いてしまうことも多いかと思います。
まずおススメしたいのは買い置きしないこと。
食べたいときにも食べられないわけですから、これは一番効果があると思います。
あとは、砂糖がガッツリ入ったものは避けることです。
よく「洋菓子と和菓子どっちならいいの?」という質問を受けますが、
どっちも砂糖は十分に入っていますので、血糖値はあげます。
ただ、洋菓子の方が和菓子より脂質が多い分糖質が少ないという意味で、
洋菓子の方がいいですよという先生もいるかもしれません。
以上のようなことを踏まえると、間食によくおススメするのは果物と乳製品。
この果物と乳製品は以前ご説明した糖尿病の食品交換表の中にも区分され、
間食とは分けて考えられています。
つまり、言い方を変えれば、果物と乳製品は食事の中の一部というわけですね。
とは言え、いくつが注意点がありますので、覚えておいてくださいね。
〇果物
果物には果糖という糖が含まれていて、摂り過ぎると血糖値を上昇させてしまいます。
糖尿病の食品交換表でご説明したとおり、一日あたり80kcal(1単位)を目安に摂取しましょう。
80kcalはバナナなら1本、りんごや梨なら半分、桃や柿なら1個、みかんなら2つ程度です。
果物は食後の血糖値を上昇させやすいものではあるので、二回に分けて食べることをおススメします。
また寝る前に食べるなどすると中性脂肪にもかわりやすいので、注意しましょう。
〇乳製品
乳製品の代表は牛乳やヨーグルト。
牛乳はコップ1杯でお腹にも溜まるのでおススメです。
牛乳は適度に脂質も含んでいるので、血糖値が下がり難く空腹感も感じにくいので、
間食としてはおススメの製品です。
ヨーグルトを摂取する際には砂糖を使わないようにするのがポイント。
通常市販されている小さなカップのヨーグルトには砂糖を含んでいますので、
大きい400〜450g程度入ったプレーンヨーグルトを購入し、
砂糖を使わずに食べるのが良いでしょう。
砂糖を使わないというのは飲料にも言えることです。
ジュースだけでなく、コーヒーや紅茶などにも砂糖は入れないように注意してくださいね。
糖尿病の怖さも理解はしているものの、
でも甘いものの誘惑には勝てない。
でもやっぱり食べたい…そういう心理が働いてしまうことも多いかと思います。
まずおススメしたいのは買い置きしないこと。
食べたいときにも食べられないわけですから、これは一番効果があると思います。
あとは、砂糖がガッツリ入ったものは避けることです。
よく「洋菓子と和菓子どっちならいいの?」という質問を受けますが、
どっちも砂糖は十分に入っていますので、血糖値はあげます。
ただ、洋菓子の方が和菓子より脂質が多い分糖質が少ないという意味で、
洋菓子の方がいいですよという先生もいるかもしれません。
以上のようなことを踏まえると、間食によくおススメするのは果物と乳製品。
この果物と乳製品は以前ご説明した糖尿病の食品交換表の中にも区分され、
間食とは分けて考えられています。
つまり、言い方を変えれば、果物と乳製品は食事の中の一部というわけですね。
とは言え、いくつが注意点がありますので、覚えておいてくださいね。
〇果物
果物には果糖という糖が含まれていて、摂り過ぎると血糖値を上昇させてしまいます。
糖尿病の食品交換表でご説明したとおり、一日あたり80kcal(1単位)を目安に摂取しましょう。
80kcalはバナナなら1本、りんごや梨なら半分、桃や柿なら1個、みかんなら2つ程度です。
果物は食後の血糖値を上昇させやすいものではあるので、二回に分けて食べることをおススメします。
また寝る前に食べるなどすると中性脂肪にもかわりやすいので、注意しましょう。
〇乳製品
乳製品の代表は牛乳やヨーグルト。
牛乳はコップ1杯でお腹にも溜まるのでおススメです。
牛乳は適度に脂質も含んでいるので、血糖値が下がり難く空腹感も感じにくいので、
間食としてはおススメの製品です。
ヨーグルトを摂取する際には砂糖を使わないようにするのがポイント。
通常市販されている小さなカップのヨーグルトには砂糖を含んでいますので、
大きい400〜450g程度入ったプレーンヨーグルトを購入し、
砂糖を使わずに食べるのが良いでしょう。
砂糖を使わないというのは飲料にも言えることです。
ジュースだけでなく、コーヒーや紅茶などにも砂糖は入れないように注意してくださいね。
2018年09月08日
食後の血糖値の上昇
今日は血糖値の上昇に関して。
規則正しく食事をしている人の血糖値はラクダのこぶのような曲線を三山描きます。
当然空腹時血糖値は低く、食事をしたら徐々に血糖値が上昇し、
約1時間後に血糖値がピークを迎えます。
膵臓からインスリンという血糖値を下げるホルモンが出て、
血糖値を下げてくれ、食事から約2時間後には空腹時血糖値に近いところまで血糖値が下がります。
血糖値がだらだら高い状態も勿論良くありませんが、
食後の血糖値が高い状態もまた予後が悪いと言われています。
なので、暴飲暴食は良くないんですね。
栄養素別に血糖値の上昇の違いを考えてみると、一番血糖値を上げやすいのは糖質。
そしてタンパク質、脂質と続きます。
なんだ脂質って血糖値を上昇させにくいんじゃないの、なら揚げ物とか食べても問題ないんじゃない?
って思いませんか?
脂質は食後血糖値を上昇させにくい栄養素ではありますが、血糖値を下げにくいものです。
つまり、血糖値が急激に上りはしないけれど、だらだらと高い状態をキープしてしまうわけです。
イメージしてみてください。
脂質の多い揚げ物や洋菓子などを食べた後、腹持ちが良いと感じませんか?
それは血糖値が下がりきっていないためです。
通常、血糖値が下がると空腹感を感じるものですから。
以上をまとめると…
・糖質は一番血糖値を上昇させやすいもの。
決められた量を守る。
(詳しくは糖尿病食品交換表の記事をみてくださいね。)
・タンパク質は、体内で一番効率よく代謝される良質のタンパク質を摂取する。
良質のタンパク質とは、肉・魚・卵・大豆製品(豆腐、納豆など)のこと。
肉は赤身の部分、魚は白身や脂質の少なめなものを選ぶ(うなぎやトロは脂が多いので注意)。
・脂質は摂り過ぎに注意すること。
糖質やタンパク質は1gが約4kcalですが、脂質は1g9cal。
摂り過ぎるとエネルギー摂取に繋がります。
偏った食事をしているとこの三大栄養素のバランスが崩れてしまうんですね。
バランス良く摂取するのはやっぱり重要。
毎食野菜を摂取、ベジファースト(野菜から先に摂取する)もお忘れなく!!
規則正しく食事をしている人の血糖値はラクダのこぶのような曲線を三山描きます。
当然空腹時血糖値は低く、食事をしたら徐々に血糖値が上昇し、
約1時間後に血糖値がピークを迎えます。
膵臓からインスリンという血糖値を下げるホルモンが出て、
血糖値を下げてくれ、食事から約2時間後には空腹時血糖値に近いところまで血糖値が下がります。
血糖値がだらだら高い状態も勿論良くありませんが、
食後の血糖値が高い状態もまた予後が悪いと言われています。
なので、暴飲暴食は良くないんですね。
栄養素別に血糖値の上昇の違いを考えてみると、一番血糖値を上げやすいのは糖質。
そしてタンパク質、脂質と続きます。
なんだ脂質って血糖値を上昇させにくいんじゃないの、なら揚げ物とか食べても問題ないんじゃない?
って思いませんか?
脂質は食後血糖値を上昇させにくい栄養素ではありますが、血糖値を下げにくいものです。
つまり、血糖値が急激に上りはしないけれど、だらだらと高い状態をキープしてしまうわけです。
イメージしてみてください。
脂質の多い揚げ物や洋菓子などを食べた後、腹持ちが良いと感じませんか?
それは血糖値が下がりきっていないためです。
通常、血糖値が下がると空腹感を感じるものですから。
以上をまとめると…
・糖質は一番血糖値を上昇させやすいもの。
決められた量を守る。
(詳しくは糖尿病食品交換表の記事をみてくださいね。)
・タンパク質は、体内で一番効率よく代謝される良質のタンパク質を摂取する。
良質のタンパク質とは、肉・魚・卵・大豆製品(豆腐、納豆など)のこと。
肉は赤身の部分、魚は白身や脂質の少なめなものを選ぶ(うなぎやトロは脂が多いので注意)。
・脂質は摂り過ぎに注意すること。
糖質やタンパク質は1gが約4kcalですが、脂質は1g9cal。
摂り過ぎるとエネルギー摂取に繋がります。
偏った食事をしているとこの三大栄養素のバランスが崩れてしまうんですね。
バランス良く摂取するのはやっぱり重要。
毎食野菜を摂取、ベジファースト(野菜から先に摂取する)もお忘れなく!!
2018年09月07日
食品交換表の使い方の注意点
これまで糖尿病食品交換表の使い方を説明させていただきました。
80kcalを1単位とおいた表。
指示エネルギーを80で割った数字が一日の指示単位数。
表1〜6+調味料に分類されていてそれぞれの区分で何単位ずつ摂取するか。などなど。
糖尿病食品交換表を使いこなすためには、80kcalの量を覚えておくと楽に計算できます。
始めは難しいと感じるかもしれませんが、
良く使う食材の量を一度覚えてしまえば交換表を上手く活用できるようになると思います。
食べた食材の量からエネルギーを計算するよりずっと楽ですよ。
では、今日は糖尿病食品交換表使用時の注意点についてご説明します。
・表1
ご飯、パン、麺類などの主食以外にも芋類、れんこん、ゆりね、かぼちゃ、とうもろこしも表1に分類されます。
野菜だから沢山食べたほうがいいんでしょ?と積極的に摂取してしまうと、
食後の血糖値が上昇してしまうので、注意しましょう。
これらの摂取目安量は一日に一単位程度。
じゃが芋なら一個、サトイモなら三個、れんこんなら120ℊ、かぼちゃなら90g、とうもろこしなら90g(半分程度)です。
・表2
果物は全エネルギーで1単位で共通です。
一単位は、「りんごや梨などの大きい丸いものなら半分、柿や桃などの小さい丸いものなら一個、
更に小さいみかんなら2個、いちごや巨峰などの粒ものなら10粒程度」と覚えると覚えやすいと思います。
・表3
ざっくりですが、魚は油っこい魚を除いて一切れが一単位です。
魚の練り製品や干物、肉の加工品、缶詰から表3を摂取しようとすると塩分過剰になるので、
生の肉や魚からタンパク質を摂取するようにしましょうね。
チーズは表4の乳製品ではなく、表3に分類します。
・表4
牛乳は全エネルギーで1.5単位で共通です。
1.5単位は牛乳180mlに相当します。
ヨーグルトの一単位は120gです。
・表5
油脂類は指示エネルギーによって1〜1.5単位。
植物油以外にも豚バラ肉、アボガド、バター、マーガリン、ベーコン、鶏皮なども油脂類に入ります。
摂り過ぎるとエネルギー過剰になりますので、注意しましょう。
・表6
野菜・きのこ・海藻類は全エネルギー共通で1.2単位です。
1.2単位は360gに相当するので、一食あたり120g以上を目標に摂取しましょう。
・その他
よく受ける質問は「嗜好品や嗜好飲料の代わりに主食を減らすか抜くかしてもいいでしょうか」という質問。
確かに全体のエネルギーは減ります。
ただ糖尿病食品交換表の大原則は、同じ表内での交換はできるが、表をまたいでの交換はできないということ。
嗜好品類は表1には分類されませんので、主食量の調整はしないというのが正しい考え方になります。
一方、芋類は表1に入りますから、芋類を1単位分食べるから、主食を1単位減らすという考え方は正しいということになります。
なかなかイメージしにくいでしょうか。
使いながら慣れて頂くのが一番でしょうか。
糖尿病食品交換表をうまく活用した食生活、初めてみませんか?
80kcalを1単位とおいた表。
指示エネルギーを80で割った数字が一日の指示単位数。
表1〜6+調味料に分類されていてそれぞれの区分で何単位ずつ摂取するか。などなど。
糖尿病食品交換表を使いこなすためには、80kcalの量を覚えておくと楽に計算できます。
始めは難しいと感じるかもしれませんが、
良く使う食材の量を一度覚えてしまえば交換表を上手く活用できるようになると思います。
食べた食材の量からエネルギーを計算するよりずっと楽ですよ。
では、今日は糖尿病食品交換表使用時の注意点についてご説明します。
・表1
ご飯、パン、麺類などの主食以外にも芋類、れんこん、ゆりね、かぼちゃ、とうもろこしも表1に分類されます。
野菜だから沢山食べたほうがいいんでしょ?と積極的に摂取してしまうと、
食後の血糖値が上昇してしまうので、注意しましょう。
これらの摂取目安量は一日に一単位程度。
じゃが芋なら一個、サトイモなら三個、れんこんなら120ℊ、かぼちゃなら90g、とうもろこしなら90g(半分程度)です。
・表2
果物は全エネルギーで1単位で共通です。
一単位は、「りんごや梨などの大きい丸いものなら半分、柿や桃などの小さい丸いものなら一個、
更に小さいみかんなら2個、いちごや巨峰などの粒ものなら10粒程度」と覚えると覚えやすいと思います。
・表3
ざっくりですが、魚は油っこい魚を除いて一切れが一単位です。
魚の練り製品や干物、肉の加工品、缶詰から表3を摂取しようとすると塩分過剰になるので、
生の肉や魚からタンパク質を摂取するようにしましょうね。
チーズは表4の乳製品ではなく、表3に分類します。
・表4
牛乳は全エネルギーで1.5単位で共通です。
1.5単位は牛乳180mlに相当します。
ヨーグルトの一単位は120gです。
・表5
油脂類は指示エネルギーによって1〜1.5単位。
植物油以外にも豚バラ肉、アボガド、バター、マーガリン、ベーコン、鶏皮なども油脂類に入ります。
摂り過ぎるとエネルギー過剰になりますので、注意しましょう。
・表6
野菜・きのこ・海藻類は全エネルギー共通で1.2単位です。
1.2単位は360gに相当するので、一食あたり120g以上を目標に摂取しましょう。
・その他
よく受ける質問は「嗜好品や嗜好飲料の代わりに主食を減らすか抜くかしてもいいでしょうか」という質問。
確かに全体のエネルギーは減ります。
ただ糖尿病食品交換表の大原則は、同じ表内での交換はできるが、表をまたいでの交換はできないということ。
嗜好品類は表1には分類されませんので、主食量の調整はしないというのが正しい考え方になります。
一方、芋類は表1に入りますから、芋類を1単位分食べるから、主食を1単位減らすという考え方は正しいということになります。
なかなかイメージしにくいでしょうか。
使いながら慣れて頂くのが一番でしょうか。
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2018年09月06日
糖尿病交換表を利用した具体的な摂取量目安
今日は糖尿病交換表を利用した具体的な摂取量目安について。
<指示エネルギー1600kcalの場合>
表1:1日に9単位(毎食3単位)
→ご飯(炊いた状態)150g、食パン8枚切り2枚
表2:1日に1単位(三食のどこかで1単位、0.5単位ずつに分けて2回摂った方が食後の血糖値は上昇しにくい)
→りんごや梨半分、柿や桃1個、みかん2個、バナナ1本
表3:1日に5単位(例:朝1、昼2、夕2)
→1単位:鮭1切、挽肉40g、卵1個、木綿豆腐100g(1/3丁)
表4:1日に1.5単位(三食のどこかで1.5単位)
→牛乳180ml、ヨーグルト120g(ヨーグルトは加糖でも無糖でも120gだが、食後の血糖値上昇を緩やか
にするため、無糖を選びましょう。)
表5:1日に1.5単位(油の計量は難しい、なるべく少な目にすること)
→植物油で15g、油脂類は植物油だけではないので注意
表6:1日に1.2単位
→毎食0.4単位、野菜の1単位は300gのため1日360g以上、1食の目安は120g
調味料:1日に0.8単位
→使いすぎは塩分過剰にもなるので控えましょう。
ここには書ききれませんが、代表的な食材をご紹介しました。
ご興味ある方はネットでも交換表を購入できます。
1単位の量を知りたい食材があればご質問いただければ回答します!
<指示エネルギー1600kcalの場合>
表1:1日に9単位(毎食3単位)
→ご飯(炊いた状態)150g、食パン8枚切り2枚
表2:1日に1単位(三食のどこかで1単位、0.5単位ずつに分けて2回摂った方が食後の血糖値は上昇しにくい)
→りんごや梨半分、柿や桃1個、みかん2個、バナナ1本
表3:1日に5単位(例:朝1、昼2、夕2)
→1単位:鮭1切、挽肉40g、卵1個、木綿豆腐100g(1/3丁)
表4:1日に1.5単位(三食のどこかで1.5単位)
→牛乳180ml、ヨーグルト120g(ヨーグルトは加糖でも無糖でも120gだが、食後の血糖値上昇を緩やか
にするため、無糖を選びましょう。)
表5:1日に1.5単位(油の計量は難しい、なるべく少な目にすること)
→植物油で15g、油脂類は植物油だけではないので注意
表6:1日に1.2単位
→毎食0.4単位、野菜の1単位は300gのため1日360g以上、1食の目安は120g
調味料:1日に0.8単位
→使いすぎは塩分過剰にもなるので控えましょう。
ここには書ききれませんが、代表的な食材をご紹介しました。
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2018年09月05日
糖尿病交換表の使い方
糖尿病交換表は80kcal=1単位とおいて、エネルギー計算していくもの。
なぜ80kcalと中途半端な数字なのかというと、例えばバナナ1本が約80kcal、
卵1個が約80kcal、食パン6枚切り一枚が約160kcal、りんご1個が約160lcalなどなど、
私たちが良く口にするものは80kcalの倍数であることが多いため。
一般的にエネルギー計算は何をどれだけ食べたから何kcalだと考えますが、
この糖尿病交換表では80kcalの量を覚え、それの何倍食べたかに80kcalをかけてエネルギーを算出します。
食品は似た仲間で表1〜6+調味料に分かれていて、表1は穀類、芋、豆など、表2は果物、
表3は魚、大豆、卵、肉、チーズ、表4は牛乳などの乳製品、表5は油脂類、
表6は野菜、海藻類、きのこ、こんにゃくなどと分類しています。
実際にやってみた方が分かり易いと思うので、例を挙げてやってみますね。
もう知っているよという方は読み流してくださいね。
「例:指示エネルギーが1600kcalの方」
1単位を80kcalとおくので、指示エネルギーが1600kcalの場合は、1600÷80kcalで20単位となります。
炭水化物は全体のエネルギーの50〜60%が適切と言われているので、
ここではとりあえず炭水化物エネルギーを55%としてみます。
すると表1〜6+調味料の分類は以下のとおりとなります(交換表のP31)。
表1:1日に9単位(毎食3単位)
表2:1日に1単位(三食のどこかで1単位、0.5単位ずつに分けて2回摂った方が食後の血糖値は上昇しにくい)
表3:1日に5単位(例:朝1、昼2、夕2)
表4:1日に1.5単位(三食のどこかで1.5単位、牛乳180ml飲めば1.5単位をクリアできる)
表5:1日に1.5単位(油の計量は難しい、なるべく少な目にすること)
表6:1日に1.2単位(毎食0.4単位、野菜の1単位は300gのため1日360g以上、1食の目安は120g)
調味料:1日に0.8単位(使いすぎは塩分過剰にもなるので控えましょう)
この単位数を合計すると20単位=1600kcalになります。
糖尿病交換表は楽天で972円で購入出来ます。
使い方が分からないという方はどしどしコメント下さいね!
次回以降は実際に食品を挙げて具体的な食事量を説明、
糖尿病交換表の使い方の注意点などを説明しますね。
なぜ80kcalと中途半端な数字なのかというと、例えばバナナ1本が約80kcal、
卵1個が約80kcal、食パン6枚切り一枚が約160kcal、りんご1個が約160lcalなどなど、
私たちが良く口にするものは80kcalの倍数であることが多いため。
一般的にエネルギー計算は何をどれだけ食べたから何kcalだと考えますが、
この糖尿病交換表では80kcalの量を覚え、それの何倍食べたかに80kcalをかけてエネルギーを算出します。
食品は似た仲間で表1〜6+調味料に分かれていて、表1は穀類、芋、豆など、表2は果物、
表3は魚、大豆、卵、肉、チーズ、表4は牛乳などの乳製品、表5は油脂類、
表6は野菜、海藻類、きのこ、こんにゃくなどと分類しています。
実際にやってみた方が分かり易いと思うので、例を挙げてやってみますね。
もう知っているよという方は読み流してくださいね。
「例:指示エネルギーが1600kcalの方」
1単位を80kcalとおくので、指示エネルギーが1600kcalの場合は、1600÷80kcalで20単位となります。
炭水化物は全体のエネルギーの50〜60%が適切と言われているので、
ここではとりあえず炭水化物エネルギーを55%としてみます。
すると表1〜6+調味料の分類は以下のとおりとなります(交換表のP31)。
表1:1日に9単位(毎食3単位)
表2:1日に1単位(三食のどこかで1単位、0.5単位ずつに分けて2回摂った方が食後の血糖値は上昇しにくい)
表3:1日に5単位(例:朝1、昼2、夕2)
表4:1日に1.5単位(三食のどこかで1.5単位、牛乳180ml飲めば1.5単位をクリアできる)
表5:1日に1.5単位(油の計量は難しい、なるべく少な目にすること)
表6:1日に1.2単位(毎食0.4単位、野菜の1単位は300gのため1日360g以上、1食の目安は120g)
調味料:1日に0.8単位(使いすぎは塩分過剰にもなるので控えましょう)
この単位数を合計すると20単位=1600kcalになります。
糖尿病交換表は楽天で972円で購入出来ます。
使い方が分からないという方はどしどしコメント下さいね!
次回以降は実際に食品を挙げて具体的な食事量を説明、
糖尿病交換表の使い方の注意点などを説明しますね。
糖尿病食事療法のための食品交換表第7版 [ 日本糖尿病学会 ] 価格:972円 |
2018年09月04日
タバコの弊害
タバコにはタール、ニコチン、一酸化炭素など多くの有害成分が含まれており、
喫煙で血管が収縮し、血液の流れが悪くなります。
心臓や血管にも大きな影響があり、動脈硬化が進行して、
狭心症や心筋梗塞、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症などの引き金になります。
糖尿病の方は血管合併症を起こしやすいため、
喫煙が加わると、合併症が早く進むことになります。
喫煙はさまざまな癌の原因にもなりますので、強い意志をもって禁煙しましょう。
最近は喫煙補助薬も使用可能です。
喫煙で血管が収縮し、血液の流れが悪くなります。
心臓や血管にも大きな影響があり、動脈硬化が進行して、
狭心症や心筋梗塞、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症などの引き金になります。
糖尿病の方は血管合併症を起こしやすいため、
喫煙が加わると、合併症が早く進むことになります。
喫煙はさまざまな癌の原因にもなりますので、強い意志をもって禁煙しましょう。
最近は喫煙補助薬も使用可能です。
2018年09月03日
アルコールの弊害
酒類は定められた適量を食事療法を守りながら飲むという自己コントロールが出来なければ、
糖尿病とその合併症の進行を早めます。
その理由は以下のとおりです。
@アルコールには食欲増進作用があって自己制御ができなくなるため、
つい食べ過ぎ、飲み過ぎになり、血糖値のコントロールを乱す大きな原因になる。
Aアルコールには血液中の中性脂肪を増やす働きがあり、
そのため肝臓に脂肪がたまり脂肪肝となる。
B空腹時に炭水化物を摂らないでアルコールを大量に飲むと低血糖を起こすことがあり、
内服薬やインスリンで治療中の方は重い低血糖を起こし、昏睡状態に陥ることがある。
C低血糖による昏睡状態を酔っ払いや脳卒中と間違われて治療が遅れると生命にかかわる危険がある。
アルコールは原則として飲まないようにしましょう。
【お酒を楽しむため条件】
糖尿病の自己管理ができて、しかも飲酒に関する自己規制が完全にできる場合には、
少量のお酒なら許可される時があります。
具体的には次の条件が全て満たされる必要があります。
@血糖のコントロールが良好で糖尿病の月餅ショウガない。
A膵臓や肝臓の病気がない。
B狭心症、心筋梗塞あるいは脳卒中などの動脈硬化による病気がない。
C肥満や高血圧、脂質異常症、痛風がない。
Dアルコールを飲み始めても必ず決められた量でやめることができる。
アルコールが許可される場合、一般的には1日25g(2単位)を限度とします。
これはビール約1缶(350ml)、日本酒約0.8号(140ml)、ウイスキー約ダブル1杯(60ml)に相当します。
アルコール自体にはエネルギー(1g7kcal)ありますが、
炭水化物、たんぱく質、脂質などの栄養素を含まないので、栄養素のある他の食品と交換はできません。
普通は1日の食事量を減らさないでアルコールの分を加えるので、
アルコールの分だけカロリーが過剰となります。
アルコールはsg北時以外の嗜好食品として、決められた量の範囲内に必ず抑えるようにしましょう。
糖尿病とその合併症の進行を早めます。
その理由は以下のとおりです。
@アルコールには食欲増進作用があって自己制御ができなくなるため、
つい食べ過ぎ、飲み過ぎになり、血糖値のコントロールを乱す大きな原因になる。
Aアルコールには血液中の中性脂肪を増やす働きがあり、
そのため肝臓に脂肪がたまり脂肪肝となる。
B空腹時に炭水化物を摂らないでアルコールを大量に飲むと低血糖を起こすことがあり、
内服薬やインスリンで治療中の方は重い低血糖を起こし、昏睡状態に陥ることがある。
C低血糖による昏睡状態を酔っ払いや脳卒中と間違われて治療が遅れると生命にかかわる危険がある。
アルコールは原則として飲まないようにしましょう。
【お酒を楽しむため条件】
糖尿病の自己管理ができて、しかも飲酒に関する自己規制が完全にできる場合には、
少量のお酒なら許可される時があります。
具体的には次の条件が全て満たされる必要があります。
@血糖のコントロールが良好で糖尿病の月餅ショウガない。
A膵臓や肝臓の病気がない。
B狭心症、心筋梗塞あるいは脳卒中などの動脈硬化による病気がない。
C肥満や高血圧、脂質異常症、痛風がない。
Dアルコールを飲み始めても必ず決められた量でやめることができる。
アルコールが許可される場合、一般的には1日25g(2単位)を限度とします。
これはビール約1缶(350ml)、日本酒約0.8号(140ml)、ウイスキー約ダブル1杯(60ml)に相当します。
アルコール自体にはエネルギー(1g7kcal)ありますが、
炭水化物、たんぱく質、脂質などの栄養素を含まないので、栄養素のある他の食品と交換はできません。
普通は1日の食事量を減らさないでアルコールの分を加えるので、
アルコールの分だけカロリーが過剰となります。
アルコールはsg北時以外の嗜好食品として、決められた量の範囲内に必ず抑えるようにしましょう。
2018年09月02日
合併症予防のための食事療法
合併症予防のためにはどんな食生活をおくれば良いのでしょうか?
今日は、合併症予防のための食事療法についてお話したいと思います。
・アルコールの摂取は適量(1日25g程度まで)に留め、
肝疾患や合併症など問題のある症例では禁酒とします。
・高中性脂肪血症の場合には、飽和脂肪酸、ショ糖、果糖の摂取量を可能な限り少なくします。
・高コレステロール血症の場合、コレステロールを多く含む食品を控えます(1日200r未満)。
・食物繊維を多く摂取するように努めます(1日20〜25以上)。
食物繊維には食後の血糖値上昇を抑制し、
血清コレステロールの増加を防ぎ、便通を改善する作用があります。
・高血圧合併の場合の食塩摂取量は、1日6g未満が推奨されます。
腎症合併患者の食塩制限は病期によって異なります。
高血圧発症予防も重要な治療目標であるので、高血圧発症前から減塩に努めます。
・尿中アルブミン排泄量300r/gクレアチニン以上あるいは持続蛋白尿(0.5g/gクレアチニン以上)があれば、
たんぱく質摂取量を0.8〜1.0g/s標準体重に制限します。
合併症予防には食生活が大きく関係します。
日頃から正しい食生活を送るように心がけましょう!
今日は、合併症予防のための食事療法についてお話したいと思います。
・アルコールの摂取は適量(1日25g程度まで)に留め、
肝疾患や合併症など問題のある症例では禁酒とします。
・高中性脂肪血症の場合には、飽和脂肪酸、ショ糖、果糖の摂取量を可能な限り少なくします。
・高コレステロール血症の場合、コレステロールを多く含む食品を控えます(1日200r未満)。
・食物繊維を多く摂取するように努めます(1日20〜25以上)。
食物繊維には食後の血糖値上昇を抑制し、
血清コレステロールの増加を防ぎ、便通を改善する作用があります。
・高血圧合併の場合の食塩摂取量は、1日6g未満が推奨されます。
腎症合併患者の食塩制限は病期によって異なります。
高血圧発症予防も重要な治療目標であるので、高血圧発症前から減塩に努めます。
・尿中アルブミン排泄量300r/gクレアチニン以上あるいは持続蛋白尿(0.5g/gクレアチニン以上)があれば、
たんぱく質摂取量を0.8〜1.0g/s標準体重に制限します。
合併症予防には食生活が大きく関係します。
日頃から正しい食生活を送るように心がけましょう!