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2023年10月20日

加齢と身体能力

この前の鍼で幾分かマシになった手首の捻挫、また痛みが出始めた。
意識して使わないようにしていても、右手は一番使う。筋トレマシンを動かす時にも痛みを感じるが、この前の鍼以降は痛みが弱まってはいた。
ゴルフの打ちっぱなしで痛みが再発したのだろう。打っている時は他のチェックに気を取られ気づかなかったのだが。
もう半年になる。ネットで調べるとだいたいは数週間以内には治ると書いてあるが。
「舟状骨骨折」というコトバが目に飛び込んだ。どうなんだろう。とりあえず来月の整形外科に行く時まで痛かったらレントゲンを撮ってもらった方が良いかもしれない。

実家に戻って7か月近く。生活のパターンが定着してきた。
実家に戻って両親の残された時間を一緒に過ごすと決めての引っ越し。そういう思いだが少し事情が変わってきた。
母親の認知症。まだモノ忘れ程度だからよいのかもしれないが、一緒に生活していて疲れる時がある。
冷蔵庫に仕舞うとそのまま忘れる、たくさんあるものをまた買う…などキリがない。食材などの買い物は1日おきに一緒にスーパーへ連れて行って買うのだが、勝手に近所のドラッグストアに行って買い物をしてしまうこともある。すでにたくさんある物を買っている。レンジに使えない安いラップなど溢れかえっている。

ついついキツイ言葉を投げかけてしまう。
認知症という症状を理解はしているが、忘れること以外はふつうな対応なので言ってしまうのだろうか。そして言い過ぎたと毎回反省する。救いは怒ったこともすぐに本人は忘れること。
出勤日以外の日は食事を作っている。もともと母親は料理が得意ではない。単純に焼く・揚げる・炊くはできるのだが、何か工夫した料理などはもともとない。
味付けも時々失敗するようになっていたので、何かを切るとかは母親に任せて主な調理は自分がするようになった。もちろん調理法はネット頼りなのだが。
出勤日以外の火・木・土・日は車で5分ほどのスーパーへ買い物。基本買い置きはしない。食材の賞味期限の管理ができないから置いておけない。出勤の日は呑んで帰るので翌日分は簡単に焼くだけの食材を買っておく。
東京へ行くため3日ほど家を空ける時は、ちゃんと紙に〇日の昼食、夕食と書いて、冷蔵庫の食材にも書いたものを貼るのだが、その通りに調理していない。
まあ仕方ないのだ、誰もが老いとともにこれまでのことができなくなる。

昨日は整形外科の日。父親が診てもらう時に一緒に受診する。父親は膝に水が溜まっていたら抜いてもらうし、ヒアルロン酸と思われるものも注射してもらう。
自分はこれまでの薬をもらうだけだ。もちろん軽い問診はある。でも何を言ったところで何か変わることを言ってもらえることはない。
握力のことを言った。「先生、頚損者の握力低下は回復しないのですかね?」
一昨日、握力が回復していないことで色々と調べたが明確な情報はなかった。ブログで頚損者の握力は回復しないと書いている人がいた。それが正しいのだろうと思うようになった。
先生は「いや、そんなことないと思います」と全く自信のない表情で回答。まあ専門医でない以上、期待して聞いたわけでもなく、世間話の一つとして言っただけなのだが。
ただ次の一言が響いた。「年齢とともに握力は弱くなりますからね」

そうなのだ。自分の元通りは9年前の2014年の身体能力を思っている。51歳。
51歳と60歳の身体能力の差はかなり違うのだろう。
受傷前の身体能力を100としたら、受傷によって10くらいになった。それが徐々にリハビリの成果で、今だと50くらいか。
その100だった身体能力もふつうに考え9年の老化だと80くらいになるのだろうか。そう考えると50の回復は60以上になる。

受傷前の自分は歳をとってももっと身体能力を上げれる自信があった。退職後には毎日ジムに行って週1回ゴルフに行こうと思っていた。
それがこんな状態になって…とは全く思わない。うまくいくこともうまくいかないことも人生。
不自由は少しマシになり、それ以外は健康で美味しい物も食べられる、両親もまだ元気でコミュニケーションがとれる状態なのだ、これ以上の贅沢はない。
今日は予約でいっぱいの美味しい魚をリーズナブルに食べれる居酒屋へ。前に平日月曜なら入れるだろうと行ったら満員。今日は予約をしての訪問。
posted by shigenon at 13:15| Comment(0) | TrackBack(0) | リハビリ
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2014年クリスマスイブのプレゼントは最悪でした。 「頸髄損傷」というケガなのか病気なのか・・その症状との戦いの記録と現在の日々をアップします。 (2018年4月追加) 不全の頸髄損傷は「健常な人」に見えます。“ふつうに見える”様に努力をしています。が、反面、「もう良くなったんだ」と思われがち。 骨折とは違い、中枢神経の損傷は完全回復はしないという現実。 「健常に見える」「もっと良くなるよう努力する」「もう治っているんでしょ」の狭間で何とか毎日を過ごしています。
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