T君が接待などに使う高級キャバクラがある。だいたいVIPルームで3時間ほど居て4,5人で40万円弱くらい支払っている。T君は豪遊が好きなのだ。僕は付いて行くだけだが。そこで最初に付いた女性がけっこうマメにラインしてくる。
半年ほど前一度だけ食事して仕方なく流れで同伴した。1時間で出る時に5万が消えた。仕方ない、T君の流れでどんどん女の子が付くし、それぞれが飲む。
別に下心はない。誓って。そのNちゃんからいつものようにラインが来ていた。いつもはうまくかわしている。彼女たちは客を連れて行ってなんぼだ。
地元でもう飲んでいるから、とかわしたつもりが居酒屋Uまで来た。まあ、メシくらいはいい。
結局店まで拉致された。彼女たちも売上ノルマとか集客ノルマがあるのだろう。飲んでいてどうでもよくなった。店で最初に付いた女性がレントゲン技師だった。いろいろ筋肉やレントゲンで判明できる範囲などを聞いた。それくらいか、役に立ったのは。
一時間半ほど飲んで帰った。22時半だ。あーあ、アイアンを買いかえた方が良かったと思いつつ。
昨日はなんか寝不足だった。午後から重要な商談。京浜東北線で蒲田まで。昼だから電車は空いている。杖を持った身だ、座るのは優先席にしよう。
端に座った。杖を立てかけるのに壁際が良い。
ん、座って違和感が。お尻が冷たい。すぐ立ち上がった。立ち上がってもお尻が冷たい。
シートが濡れているのだ。
手でズボンを触るが、痺れた手は濡れているかどうかを判別できない。お尻もそれほど感覚がはっきりあるわけではない。でも感じた。シートを触ると確かに濡れているようだった。
シートが濡れているとはどういうことか。飲み物をこぼしたか。それ以外では・・・。しかもお年寄りが多く座る優先席だ。・・・お漏らし?・・・、、、これは高い確率か。
駅に着いてトイレで後ろ姿を見る。ズボンは白黒チェック。クールビズ用に買ったズボン。今日クリーニングの袋を破って履いた。
トイレの鏡は上半身用なので、遠く離れないとお尻は見えない。よく見えない、濡れていたところで今さらどうしようもないのだ、諦めた。
お尻に手をあて何度か匂うが止めた。そんなことをしても事実は変わらない。気持ち悪くなるだけだ。
駅から歩いている内に、なんとか湿り感は無くなった。
商談は結構な時間がかかった。16時15分、もう家へ帰ろう。気持ち悪い。
帰りは京急が地下鉄に繋がっているので便利。商店街を歩く。何度か歩いているが、中古DVD・CD屋が何軒かある。2枚のマイナーな日本映画を買った。1枚390円だ。
電車に乗ると何故か頭痛が始まった。
帰ってすぐにズボンを脱いでパンツも脱いでお尻にシャワーをした。
すぐにクリーニングに出したかったが、木曜は休みだった。頭も痛いのでベッドに横になると、20時まで寝てしまった。
起きてビールと魚肉ソーセージだけの食事。シャワーをして焼酎一杯飲んだ。
最悪な日だった。これから席に座る時はよくチェックしよう。
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