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2018年03月15日

Wさん

昨日の朝、手の痺れは“ふつう”に戻っていた。一昨日の夜は飲みに行かず、早く寝て期待をしていたのだが。超音波治療器をしようかと思ったが、身体がどう変化するのか確認したくてやめた。
酷くなっていないからいいか。でも急に内転筋の先が痛くなったりした。筋肉を使った使わないでなく、これも神経症によるものなのだろう。
今朝は昨日より手の痺れは良いように思う。

昨日、得意先のWさんと会った。Wさんと知り合ったのは6年ほど前か。僕より一回り位上で、ハンサムではないが、大柄で年齢に合ったおしゃれな方。なぜか気に入ってもらえた。
Wさんはまさに「昭和の営業マン」という感じ。
某大手企業へのウチの製品を入れるために何度か一緒に行動した。どこでも客先に深い人間関係を構築している。超大手企業の客先に片手を上げて“よっ”と言って入っていく人を初めて見た。
ゴツイ見かけとは裏腹に得意先への商談は丁寧だ。接すれば接するほど愛されるタイプの人だ。
Wさんは僕にとって、何人かいる営業の手本の1人だ。

初めて一緒に飲みに行ったのは僕が受傷した年だったか。
いきなり「俺の忘年会に来るか」と誘われたのだ。池袋の怪しい中国系スナックで会はあった。Wさんを慕う人が集まっていた。「俺の忘年会」というフレーズには痺れた。
その後、昼に飲んだこともある。客先に一緒に行って、終わったら15時。さあ、帰ってジムでも行こうかと思っていたら、立ち飲みに誘われた。
この頃から気づいていた。Wさんはアル中なのだ。その時でも内臓のあちこちに疾患があるとは聞いていた。タバコもガンガン吸う。

僕が入院している間、進んでいた案件はストップしていた。Wさんとの付き合いは若手では難しい。
退院後、Wさんに会うと少しは心配してくれていたようだった。こっちはWさんの身体の方が心配だとやり返したが。止まっていた案件も加速し、今では大きな売上となった。

昨年会った時は僕の会社の近くのカフェチェーン。喫煙ルームのフロアだが、遮られていない禁煙テーブルでビール片手にタバコを吸っていた。驚いて止めた。人相の悪い人が禁煙席でビールを飲んでタバコを吸っていたら、注意できる人は少ない。カフェの仕組みを知らないのだ。

Wさんが入院していると聞いたのは今月初め。携帯に電話しても繋がらないので会社に電話した。
腹水が溜まって入院しているという。「腹水」で検索した。良いことは出てこない。余命という言葉が出てくるだけだ。
先週、Wさんから電話があった。会社に出ているという。そして昨日会った。

少し痩せてはいたが元気そうだ。腹水はまだ溜まり続けているようで、腹はかなり出ていた。
今後の仕事は違う人が窓口になる。でも、横から口を出す。
当たり前だ、Wさんしかできない仕事でこれまで実績を作ってきたのだ。

Wさんとしばらく雑談した。入院は1か月少し。「まさかタバコと酒はやらなかったでしょうね」
こんな風に偉そうに言う僕を気に入ってもらっている。
「管(点滴)が取れたら、外に行って2,3本吸っていたよ」「病院の前にコンビニがあって、焼酎の小さいのを買って飲んでいた」「芋焼酎は匂いでバレるから麦焼酎を買った」
懲りない人なのだ。

人の身体だ。他人がとやかくは言えない。WさんにはWさんの生き方がある。
次に会う用事はない。でも何かこじつけて会いに行く機会を作るつもりだ。

昨日はなんだか寂しくなって居酒屋Yに寄った。酒に逃げる。でも外へのメンツはかっこつける。
Wさんと知り合った時に自分と同じ匂いを感じたのだろう。
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posted by shigenon at 09:36| Comment(0) | TrackBack(0) | リハビリ
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2014年クリスマスイブのプレゼントは最悪でした。 「頸髄損傷」というケガなのか病気なのか・・その症状との戦いの記録と現在の日々をアップします。 (2018年4月追加) 不全の頸髄損傷は「健常な人」に見えます。“ふつうに見える”様に努力をしています。が、反面、「もう良くなったんだ」と思われがち。 骨折とは違い、中枢神経の損傷は完全回復はしないという現実。 「健常に見える」「もっと良くなるよう努力する」「もう治っているんでしょ」の狭間で何とか毎日を過ごしています。
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