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2023年10月18日

握力を測る

新しいアイアンは月曜日に届いていたので昨日の昼から打ちっぱなしに。
受傷後の不自由さをカバーするスイングは力が入りにくい左腕をカバーする右手打ちだったが、頭の中に残っているスイングは受傷前の打ち方。
しばらくはいちいち打ち方を変える指令を脳から発していたが、そのうち左腕の可動が少し良くなると受傷前の打ち方になっていた。左腕は可動が良くなったといってもスイングに耐えられる状態ではなかった。左腕だけでなく身体の使い方も受傷前の反応はできなかった。
でも、それはそれで慣らしていかないといけないだろうと。プレーを楽しむということは重要だが、自分にとってはリハビリの要素も強い。

左腕や左肩の筋肉も少しは付いている。あとは身体の体重移動とか動作なのかもしれない。
いつまでも左が不自由だからと思っていては進歩はない。新しいアイアンといっても所詮はアイアンなのでこれまでと大きく変わることはない。シャフトの硬さやロフトが変わっても、その微妙な感覚までは感じ取れる状態ではない。
身体の使い方を思い出しながら打っていく。スイングだけでなく色んな身体の動かし方を忘れているのだ。動き辛かったことでこの10年で習慣になっている代替の動作を元に戻すのだ。
すぐには難しくても意識することが大事なのだろう。

調子が良い状態が続き、ひとつ楽しみにしていたことがある。
握力だ。手の痺れも最近は緩和したように感じている。腕の筋肉も程よい感じだし、力を伝える伝導力も増したように思う。ゴルフの練習でも元通りに近い感覚のスイングをすることもできた。
引っ越し後、握力計をどこに仕舞ったっけ。握力を測りたい気持ちが強かった。
ゴルフの練習でグリップをしっかり握れた感覚があったので、握力計を探し出した。酒を少し吞んでリラックスした状態。

悲しい結果だった。受傷後の2016年以来ほとんど変わらない数値。
右は36程度、左は25程度。自分の感覚では右は40以上、左は30を超えていると思っていた。これまでよりは1割も2割も力強くなった感覚があるのだが。
前回測った時はに右38左28くらいだったように思う。まあ測り方にもよるが、握力は全く回復していないようだ。
頚髄損傷による握力の低下の理屈が自分で分かっていない。握る力は筋肉の問題ではないのだろうか。
実際に腕や脚など年々筋肉は付いているが筋肉量以外の、機能として数値化できるモノは持っていない、握力だけが機能を数値化できている。もしかしたら他の機能も何も回復していないのではないかと悲観的な思いになる。
ただ数値はともかくとして、生活をする上での機能はかなり進歩したのは間違いないのだが。

回復は自分の実感もそうだが、確実に回復したというエビデンスのようなモノも必要なのだろう。
数字は励みになる。ゴルフもそうで、いくら良いスイングが出来てもスコアが悪いと達成感はない。
逆にスイングがは良くないのだがスコアが結果的に良い場合、そのスコアが自信となってスイングを気を付けるようになる。それは健常な時にそうだったし、今も変わらない。

ちょっと握力数値でショックを受けているか。
くだらない事だが、受傷後の手や腕に関係する目標はビールの大ビンを持ってコップに注ぐという機能だった。退院した日の蕎麦屋で大ビンが持てなかったのでそれを目標とした。
それは握力、持ち上げる腕の力、傾けを維持する力とそれらをコントロールするチカラが必要なのだ。
筋肉が付いてもなかなかスムーズにできていなかったのだ。そういえばしばらく居酒屋で大ビンをたのんでいない。今度それがどう変化したかを楽しみにしよう。
posted by shigenon at 13:50| Comment(0) | TrackBack(0) | リハビリ
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2014年クリスマスイブのプレゼントは最悪でした。 「頸髄損傷」というケガなのか病気なのか・・その症状との戦いの記録と現在の日々をアップします。 (2018年4月追加) 不全の頸髄損傷は「健常な人」に見えます。“ふつうに見える”様に努力をしています。が、反面、「もう良くなったんだ」と思われがち。 骨折とは違い、中枢神経の損傷は完全回復はしないという現実。 「健常に見える」「もっと良くなるよう努力する」「もう治っているんでしょ」の狭間で何とか毎日を過ごしています。
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