もう頚髄損傷から8年近くになる。
様々な“改善”に向けたリハビリを自分なりにやってきたと思う。ただそれが結果的に良かったこともあれば遠回りしたこともあるのだろう。
やってしまったことはどうしようもない。頚髄を損傷したこともそうだし、もしかして動かし方が悪くて坐骨神経痛になってしまったことも。
この8年の中で色んな知識を得た。殆ど全てがなるほどと思うこと。
もっと早く知っていたらと悔やむこともたくさんある。その最大の事は「そのリハビリ動作をする意味」かもしれない。
でもこれは人によって違うのかなぁ。自分の場合としての話。
昨日書いた同じ動作でも意識するのとしないのでは大きな違い。
例えば歩くという動作。(素人が書いているので正しくはないかも、文意だけご理解ください)
歩くためには必要な筋肉を付けないといけない。ただそれは莫大な筋肉なのだろう。歩く行為の直接的な脚の筋肉だけでなく、起き上がれなくてはいけないので脊柱起立筋も重要だと思う。それだけではないのだろう、首も支えないといけないし。
そういうことを考えながらリハビリのスケジュールは組まれるのだろう。まず最初に何をやるか、同時に何をやるか、そして次のステップとして何をやるか。
リハビリが始まった時にスケジュールをもらう。
でもその時に当の患者本人は完全な受け身。自分の身に起こったことが受け入れられない状態なのだ。
リハビリのスケジュールについては軽く説明を受ける。
確か何日毎かの達成目標のような感じだったか。そしてその中で実施する内容もあったか。
今のあなたの状態はこうですよ、まずこうするためにはこうしましょう。
でもそれを理解してリハビリをやり始める人って多いのだろうか。単に言われるままに身体を動かすだけの人も多いのだろう。それならまだマシ。もうやらないと駄々をこねている人も多く見た。
それは仕方ないのだろうか。意欲のある人・意欲のない人。そのくせ機能の回復を求めている。
仕事のプロジェクトに対するプレゼンで考えた時に。
まず目標、スケジュール。一番重要なのはそれを実施するための考え方なり詳細な実施項目。
これらを徹底的に共有することが重要だ。
リハビリという長い期間にわたるプロジェクト。これがただ実施しているだけになるのは何が欠如しているのだろう。
ただ自分もそうだったが受傷後のショックを和らげるセラピーがまず必要かもしれない。
今の自分はもう一度プロと一緒にプロジェクトを組みたい気分だ。
「中枢神経の損傷は概ね半年で症状の改善は見られなくなります」と言っていた奴に一泡食らわせたい。
2022年10月04日
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