2018年08月08日
【8/7追記:発表有り】グリーンインフラレンディングで延滞発生。私の状況です。
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8/8 AM9:00 追記:
GIL社のWebサイトで、延滞の発表がありました。
・【延滞発生に関するご報告】 (GIL社)
内容としては、8/3付けの本記事の内容と同じであり、目新しい内容はありません。
そのため、別記事にするまでもないと考え、追記という形で記事をアップデートします。
それにしても、メールでの報告が8/3でWebサイト上の発表が8/7。
追加情報があるのならともかく、対応が遅すぎるような気がしてなりません。
何よりも、最大の当事者であるJCサービスから未だ何の連絡もないことが残念です。
残念ながら、資金ショートが起きた模様
グリーンインフラレンディング(GIL社)で延滞が発生しました。
6月末の支払いについては供託が行われましたが、7月末は資金が足りなかったのでしょう。
メールによると、今月分の支払金額は元本+利息を合わせて12億円余り。
JCサービスは貸借対照表に詳細を載せていないので推定になりますが、当期純利益が3億円程度であること
から、手元現金で12億円も持っているとは考えにくいです。
開発案件の売却が遅れている以上、残念ながら資金ショートが起きたと判断せざるを得ません。
おそらく、利金くらいなら返済はできたのでしょう。
ですが現在GIL社(JCサービス)は当局から、ファンドの分別管理が不十分との指摘を受けています。
従って、現状では利金と元本を区別することもできず、そのうちの一部を支払う事ができないのであれば
それは全体の遅延と見なすほかなかったのだと推察します。
届いたメールと私の状況
遅ればせながら、私の状況も紹介したいと思います。
まず、8/3に届いたメールから。
2018年7月31日の返済期日到来案件の延滞発生について、以下の通りご報告させて頂きます。
投資家の皆様には、ご心配とご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございません。
1.融資案件の概要
(1)返済期日が到来した案件の概要
ファンドID件数 67本
延滞元金総額 1,061,360,000円
(2)返済期日が到来した案件の詳細
(中略)
(3)支払利息の遅延
7月31日を支払日とする以下のローンIDの利息の支払いがございませんでした。
ローンID件数 1,370本
利息金額合計 152,031,193円
元本約10.6億円と利金約1.5億円、合わせて約12億円が延滞となっています。
私が投資しているのは、ファンドIDで104、159、709、727、936、1058、1127、1203。
合計で248万円となります。
JCサービスは先月、「ファンド資金の返済について」というお知らせの中で、「ファンド資金は全て事業
(各プロジェクト)に使用している」という発表を行っていました。
それ自体は間違いではないのかもしれませんが、新規ファンドの募集が停止して2ヶ月で資金がショート
するのであれば、実態は自転車操業であったのでしょう。
(自転車操業は多かれ少なかれどこでもやっているので、それ自体を否定はしませんが)
2.経過
対象ローンについて返済期日が到来致しましたが、最終資金資金需要者の返済原資となる開発案件等の売却が行われておりません。
改めてグリーンインフラレンディング社を介して状況を確認致しましたが、本日までに返済金の入金日について確定的な回答を得られませんでした。
また、2018年7月2日返済分の元金及び利息の償還及び分配の留保につきましても引き続き留保とさせて頂いております。
3.回収の見込み
最終貸付先企業における売却活動は、関係当事者との交渉中であることに配慮し、個別の詳細な状況報告を致しかねますことをご容赦願います。
都度、状況の詳細把握に努めておりますが、現時点では確定した回収額をお伝えするに至りません。
一刻も早く、投資家の皆様に償還・分配を実施できますよう、グリーンインフラレンディング社と協力して参ります。
投資家の皆様には、お待たせ致しておりますことを改めてお詫び申し上げます。
本件につきまして、今後、お伝えすべき事実がございましたら、速やかにホームページ上で公表させて頂きますと共に、
対象投資家の皆様にもメールにてご報告をさせて頂きます。
4.今後の状況報告について
該当投資家の皆様には、回収の進捗状況等につきまして、定期的にメールにてご報告いたします。
5.その他
該当投資家の皆様の「MyPage」内の「運用予定表」には2018年7月6日以降は「期失」と表示されております。
「返済実績一覧」ページの「ローンファンド運用状況」の該当ページも、2018年7月6日以降は「期失」と表示されております。
投資家の皆様には、ご心配とご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございません。
今後、適時に状況をご報告いたします。
文章をそのまま読めば、「売却活動中ではあるが、その時期は未定」ということでしょう。
各事業とも、本来であれば借り換えファンドで資金を集めつつ事業価値を増大させ、十分に育ったところで
売却を考えていたのだと思います。
ところが今回の行政処分で新規ファンドの募集ができなくなったため、事業価値の最大化よりも案件の売却
に重点を置くことにしたのかもしれません。
(これについては、maneoマーケットの瀧本社長も同様の事を発言していたとのことです)
一応、「売却活動は関係当事者との交渉中」という言葉もあり、裏では色々動いているのでしょう。
状況から考えれば、少なくとも元本の一部は戻ってくると思われます。
maneoマーケットも、資金面ではヘルプを行う事はできないようですが、それ以外の点では最大限の協力を
行わなければ責任を逃れる事はできないでしょう。
maneoマーケットへの不信は、maneoファミリー全体への不信、ひいては日本のソーシャルレンディング
全体の停滞を招きかねないだけに、ここが正念場となりそうです。
まずは8月中旬に出るだろう、行政処分を受けてのmaneoマーケットの改善報告の中身が重要です。
何らかの体制や制度の変更があるかもしれません。注視していきたいと思います。
GIL社の延滞は残念ですが、ソーシャルレンディング自体への投資は今後も継続していく予定です。
(ソーシャルレンディングと不動産投資型クラウドファンディングは、この意味では同一視しています)
その他、私が実際に投資を行いお勧めする事業者については、下記の記事も併せてご覧下さい。
・(2018年6月版)SL初心者にお勧めの事業者
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リンク先には同じ話題を取り扱うブログが沢山あります。こちらもいかがでしょうか。
posted by SALLOW at 09:00
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資金ショートの影響がどうか、でしょう。
現存する資金でどう事業の価値を上げていくか。maneoマーケットからは財政的なヘルプは出せませんので、それ以外の方面では万全のヘルプを行ってもらいたいものです。
数年の資金ロックアップは仕方ありません。
通りすがり 様
そうなると、逆に6月に数億円を供託したそのお金はどこから来たのか、というあたりが気になりますね。
まさかmaneoマーケットが手を貸すはずもなく、であればJCサービスが払ったのでしょうが、7月で数百万円の支払いにも困る状況でなぜ6月は満額? とも思います。
それと、案件売却に期待していないと言えば嘘になりますが、まあ損害は覚悟のうち。戻ってくれば運が良かったのかな、と思っています(瑕疵物件=売れない、という訳ではありませんし)。
ただ、これで全損を起こせばmaneoマーケット自体が私よりも深い傷を負うことになりますので、それを回避するために頑張って欲しいし、頑張らないと大変な事になるよ、と考えているわけです。
@7月末は金利どころか、数百万円の支払いすら出来なかったようです。
ソーシャルレンディングで資金集めをする前は、いつもこんな感じでした。
ある意味、平常運転です。
A案件の売却に期待しているようですが・・・
太陽光は全ての案件が瑕疵物件。
バイオマスもFIT権利を書面上取得しているだけ。土地すら取得していない案件が高値で売れるわけがない。
その他の案件は、ほとんど実態なし。
あまり急ぐと足元を見られて買い叩かれるので、じっくり時間をかけて進めて欲しいです。