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2018年07月25日

金融庁がJC証券に登録取り消しの処分。処分内容の要約と所感です。



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登録取り消し処分

 JC証券と言うと、色々と話題のグリーンインフラレンディングと同じく、JCサービスの関係会社。
 役員に元議員を3人ほど抱え、ほぼ実体のない(先期売り上げ1,000万円とのこと)会社。
 そして、細野氏に政治資金を貸し付けた会社でもあります。

  ・参考記事:GIレンディング:JC証券が細野氏に5,000万円を貸し付けた理由とその原資


 政治的な捜査に関しては終結したのか、それとも水面下で動いているのかは分かりませんが、とりあえず
 資金を貸し付けた側であるJC証券には、厳しい処分が下りました。
 金商法52条に基づく、金融商品取扱業の取り消し処分です。
 内容の紹介と、所感を書いていきたいと思います。


 safe-913452_960_720.jpg

内容の紹介

 処分内容については、関東財務局のサイトに全文が載っています。
 引用するには少し長いので、要約して紹介していきます。

  ・JC証券株式会社に対する行政処分について


 (1)増資に係る不適切な行為
 ・JC証券は、有価証券の元引受を行うために必要な資本金5億円への増資などを目的として、JCサービス
  から2億5,000万円ほどの増資を受けた際、取締役会と株主総会を開催していない。
 ・それだけではなく、取締役会と株主総会が開かれたという嘘の議事録を提出した。
 ・この増資の翌日、親会社向け貸し付けとして増資金額の大半を送金しており、増資の実効性はない。
 ・JC証券が上記貸し付けの返済を求めた際、JCサービスは返済期限の延長を要請。
  これに対し、貸付条件や返済能力の調査がなく、取締役会も開かずに延長に応じた。


 (2)貸付けに係る不適切な行為
 ・JC証券は、個人への貸し付け(おそらく細野氏向け)とJCサービスに貸し付けた資金の合計が、当時の
  JC証券の総資産の7割を占めているにも関わらず、貸付条件や返済能力の調査もせず、取締役会も開く
  ことなしに貸し付けを実行した。
 ・個人への貸付に対して、契約書を作成しておらず、また利息が払われていないにもかかわらず、個人に
  対して督促をしばらく行っていなかった。
 ・さらに、個人への貸し付けに対して、取締役会が開催されたという嘘の議事録を作成した。


 (3)当局に対する不適切な報告
 ・当局から増資に関する説明を求められた際、嘘の取締役会議事録を提出した。
 ・個人への貸し付けに対して、実際は契約書が数ヶ月後に締結されているにもかかわらず、契約書の日付を
  改変して当局に提出した。
 ・また、個人への貸し付けに対して取締役会が開かれたという嘘の議事録を提出した。
 ・以上の内容はその後の調査の中で、JC証券自身が虚偽であることを認めた。


 (4)上記(1)から(3)のとおり、JC証券では
 ・中久保社長のみの判断で貸し付け要請に応じてJCサービスへの送金を実行しているなど、金融商品の
  取扱業者として真っ当な経営が成立していない。
 ・必要な手続きもなく、さらに翌日に送金するなど意味のない増資を行っているほか、当局の調査に対して
  事実を隠し嘘の報告を行うなど、法律を守り内部を管理する体制が機能していない。
 ・以上の理由により、「金融商品を扱う人員がいない」+「その体制が整備されていない」と見なす。


 結論:
 金商法52条第1項第1条に該当し、金融商品取扱業の登録を取り消す。



 参考条文:
第五十二条 内閣総理大臣は、金融商品取引業者が次の各号のいずれかに該当する場合においては、当該金融商品取引業者の第二十九条の登録を取り消し、第三十条第一項の認可を取り消し、又は六月以内の期間を定めて業務の全部若しくは一部の停止を命ずることができる。

所感

 なんというか、典型的ワンマン社長による会社の私物化ですね。

 中久保社長が悪人なのかどうかについては、この事実を持って判断することはできません。
 有能か無能かについても同様です。
 分かる事はただ、法令遵守の立場から言えば論外だったということです。

 私は別に潔癖症ではないので、会社にとって法令遵守が至上命題であると言うつもりはありません。
 (最も重要視すべき項目の一つではあると思いますが)
 ただ、法令に抵触する可能性があるような事をやるなら、そのリスクリターンやグレーゾーンの濃さなどを
 きっちりと判断した上、体裁をしっかり整え、当局にケンカを売らないようにやれ、と思うだけです。
 明らかにアウトな事をすぐバレる嘘で固めるなど、お子様か何かか、と言う感想です。

 
 一方、この処分による影響については限定的だと考えます。
 理由は簡単で、そもそもJC証券は開店休業状態だったからです。
 JCサービスにしてみれば、金商登録をしている「便利な手足」が一本もがれたという影響は当然ありますが
 JCサービスの本業への影響は少ないのではないでしょうか。

 グリーンインフラレンディング社のファンド募集が停止した際、「JC証券が代わりに集めたら?」という
 話があり、maneoの瀧本社長が「多分当局が許さないだろう」という話をしていた事を思い出しました。
 今回の処分は、そのようなファンドの組成を根こそぎもぎ取ったわけです。

 かと言って、maneo本体でもGIL社の案件を代わりに集める事はしない、と明言しています。
 他の業者も、当局に目を付けられる危険性を冒してまでファンド組成に協力するかどうかは疑問。
 結果、GIL社からお金が戻ってくるかどうかは、JCサービスの本業しだいということではないでしょうか。



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posted by SALLOW at 10:20 | Comment(8) | TrackBack(0) | 投資の話題
この記事へのコメント
リタイア年金者 様
JC証券が登録取り消しとなり、maneoマーケットでもJCサービスの案件は取り扱わない・maneoグループでJCサービスを財務的に助けることはできないと明言されている(金融庁からの指導でしょう)以上、JCサービスのビジネスに期待するしかありません。
幸い、少なくとも一部は間違いなく実業ですので、全損するということはないでしょう。maneoマーケットの責任は金融庁が認定しているところですので、maneoマーケットも財務的以外の全面協力を行なってもらいたいものだと思います。
ちょっと気になる動きは、ポケットファンディングで先日、JCサービスと資本提携関係のあるEFI社向けの貸し出しを行なったことですね。貸付は数百万円規模なので大きな問題ではなさそうですが、今後の動きを見る必要がありそうです。
ご参考:https://fanblogs.jp/sallowsl/archive/628/0
Posted by SALLOW at 2018年07月29日 06:21
SALLOW 様

 ご手寧な返信コメント、厚くお礼申し上げます。 JCサービスの企画した自然エネルギー事業が長い目で見て、進展していけばと願います。それには、経営陣が過去の誤りを改め、起業の初心に帰って再評価を得ることではないかと思います。 これからも、信頼できる情報のご提供をお願い致します。
Posted by リタイア年金者 at 2018年07月28日 00:20
リタイア年金者 様
コメント、お褒めの言葉、ありがとうございます。
グリーンインフラレンディングはその利率の高さから、いずれどこかで何らかの遅延や一部デフォルトは起きると推測していましたが、まさか事業者リスクが来るとは思っていませんでした。
少なくともタイのバイオマス発電は本物ですし、そのビジネスを掴んだ中久保社長の手腕は評価すべきでしょう。もっともその一方、コンプライアンスはこの有様だったわけですが・・・。

今回の件ですが、maneoマーケットはもちろん早期償還に協力はするでしょうが、経済的な助力はおそらくできません(maneoマーケットからグリーンインフラ以外に投資している投資家との公平性の問題があり、金融庁がそれを許さないと思います)。
ある程度の元本は帰ってくるでしょうが、ファンド期日まで・・・というのは正直難しいと思っています。
もちろん、今後も何かあれば、事実とそれに対するなるべく中立な所感を記事として書かせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
Posted by SALLOW at 2018年07月26日 20:25
何時も有益な記事、厚くお礼申し上げます。
グリーンインフラレンデイングの件、利率が高いので確認、投資先の活動実績、経済産業省認定、担保、特にバイオマス発電のタイでの評価など、信頼、投資しました。 LCレンデイングから変更したファンドが中心でした。 この上は、遡った利息は不要、マネオマーケットと一体、ファンド期日までに、償還元金だけでも返金願いたい。 また、情報のご教示をお願い致します。

Posted by リタイア年金者 at 2018年07月26日 19:08
yos 様
そうですね。ペーパー会社で影響が少ないから、気軽に(?)登録取り消しができたとも言えます。
JC証券はこれを受けて、「お客様、関係者の皆様にいささかもご迷惑をおかけしないよう全責任をもって対処してゆく所存でございます」というリリースを発表していますが、関係者はともかくお客様っていたんだろうか、という感想を抱きました。
中久保氏は再生可能エネルギーに関する熱意とその働きかけは立派なものですが、ガバナンス能力については残念ながら失格と判定せざるを得ませんね。yos様のおっしゃる通り法務関連で社長に対するカウンターウェイトになる人が必要だと思います。
Posted by SALLOW at 2018年07月25日 22:55
どう見てもペーパー会社だから金融庁も潰しやすかったんでしょう。
しかし中久保さんはそれなりの規模のグループ企業を経営して良い人とは思えませんね。
(細かいことは一旦書いてから削除しました。)
とりあえず法務に長けた人をアドバイザー的に雇って、手続きとして必要なことをめんどくさくても実行するようにしてもらわないと、これからも国から突っ込みくらいまくって本業どころじゃなくなりそうですから、私も困ります。
Posted by yos at 2018年07月25日 19:17
通りすがり 様
これは説明が足りなかったかもしれません。「法律相手に」です。<アウトな事をして嘘で固める
民業においては当事者同士色々と立場もありますし、決めつける事はできません。
ただ、強行法規に対して逆らうのは明らかな愚行でしょう、という意味でした。
Posted by SALLOW at 2018年07月25日 14:21
明らかにアウトな事をすぐバレる嘘で固めるなど、お子様か何かか、と言う感想です。

→本業でも同じことを繰り返してます。
 
Posted by 通りすがり at 2018年07月25日 11:20
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