2018年06月28日
【追記あり:細野氏が取材に応じる】GIレンディング:JC証券が細野氏に5,000万円を貸し付けた理由とその原資
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2018/6/28 18:10追記
日テレのニュースで、5,000万円の貸付に関して細野氏が取材に応じた事が報じられました。
・細野元環境相「希望の党の運用に備え準備」 (Yahooニュース)
*注:動画ニュースです。音声が流れます。
細野元環境相「当時(去年10月)、私は希望の党を設立をして、これをどう運用していくかということについて、様々考えなければならない立場でございました」「何らかの可能性に備えてですね。政治資金として使う可能性があるということについて、準備をしようということで5000万円の借り上げをいたしました」
公職選挙法では使い道が「選挙資金」であれば借入金でも収支報告書への記載を義務づけているが、「自分の選挙資金ではなく、他の候補者の分を用立てる必要もなかった」として、選挙には使っていないと強調した。
選挙資金ではなく、あくまでも政治資金。
だから、収支報告書への記載を行わなかった、という論法。
そして結局のところ、選挙には使っていない、と主張しています。
衆院選挙3日前に借りて「選挙資金ではない」の主張は無理筋と思いますが、お金に目印はありません。
となれば、潔白の証明もできないのと同様、アウトとの証明もできないわけです。
明らかな証拠がない以上、推定無罪の原則から立件は難しいのではないか、と思っています。
(道義的責任を取るか否かは本人次第でしょうが)
色々な話が出てきます
GIレンディングの案件はとてもデリケートなところまで根を張っているようで、次々に話題が出てきます。
話題になっているネタが豊富なのは、ブログとしては喜ぶべき事なのかもしれません。
自分もそこに出資していることに目をつぶれば、の話ですが。
さて、今回の話題はGIレンディングの経営母体であるJCサービス(再生可能エネルギー開発会社)と、その
関係会社であるJC証券が登場人物となります。あと細野氏。
なおJC証券は2017年5月にJCサービスに買収された後、直前期売り上げが1,000万円というやる気のなさ。
その割に役員には元国会議員を3人ほど抱えており、明らかに彼らを囲うためのハコでしょう。
・参考記事:これはびっくり。GIレンディングの一件は政治資金絡み?
貸し付けた理由
JC証券がなぜ細野氏に5,000万円を貸し付けたのか、その答えはこちらの記事にあります。
・「選挙資金と疑われる」細野氏に提供した証券会社で批判
元記事は有料限定ですが、紙面では見られます。
無料部分は引用、有料部分は紙面を読みましたので概要をお伝えすることにします。
細野豪志元環境相が、証券会社から5千万円を受け取っていた。時期は昨年の衆院選の投開票3日前だ。「趣旨が不明」「選挙工作資金のように疑われる」。証券会社の役員からは批判の声も出たが、当時の会長は資金提供について「しっかりした人だから問題ないと思った」と語った。
百歩譲って政治家の人柄と能力は無関係としても、子供がいる身で不倫するような人道に反する相手を
「しっかりしている」と呼ぶのは相当アレな気もしますが。
記事を読んでいくとこの貸付、取締役会では否定的な意見が噴出したそうです。
JC証券の取締役会はマトモに機能していたということでしょう。元国会議員の役員も内実を知っているだけ
に、反対に回っている可能性も高いです。
何せこれ、下記のようにツッコミどころ満載の貸付だからです。
・そもそも何故証券会社が貸付を行うのか不明
・担保の徴求もしていない
・衆院選挙3日前の貸付は、選挙資金と疑われる可能性が極めて高い
・公職選挙法に抵触する恐れも
しかし取締役会の反対を余所に、貸付は行われました。
その理由は社長(GIレンディングとJCサービスの代表でもある中久保氏)が決めたから、というもの。
中久保氏の独断により貸付が行われたということが、記事の中で証言されていました。
で、なぜ中久保氏がそこまでして細野氏に肩入れするのか。その理由はこれですね。
・JCサービス お知らせ
当社代表取締役の中久保正己は12月下旬、日本の超党派の国会議員団(細野豪志・団長)とともにタイ王国を訪れ、ソムキット・チャトゥシーピタク・タイ副首相を表敬訪問しました。
新経済特区「東部経済回廊(EEC)」に関する意見交換などが行われ、現地の新聞紙2紙に、弊社の取り組み等が掲載されました。
JCサービスが手がけ、GIレンディングが募集しているタイでのバイオマス案件。
そのバイオマス発電に絡み、中久保氏は超党派の議員団とタイを訪問しています。
その議員団の団長が細野氏ということで、要はズブズブの関係だったということなのでしょう。
個人的には潔癖主義や理想主義とはほど遠い意見を持っていますので、談合だろうが甘い汁吸いだろうが
法律のグレーゾーン内であれば、リスクを理解した上でやる選択肢は万人にあると思っています。
ですが、せめてバレずにやるくらいの知能と技術は持った上でやってもらいたいものです。
貸付金の原資について
一方、貸付金原資については、本日未明に報道がありました。
・細野豪志氏への5千万円、原資は親会社からの増資資金 (朝日新聞)
しかし、朝日新聞が続きますね。
細野氏が現野党からしてみれば裏切り者なだけに、朝日でも叩きやすいのかもしれませんが。
細野豪志元環境相が衆院選の期間中に証券会社から5千万円を受け取っていた問題で、この資金の原資は証券会社の親会社からの増資資金だったことが、関係者への取材などでわかった。結果的に親会社の資金が細野氏に渡った形だ。親会社をめぐっては、投資募集会社を介してネットで資金を集める際の説明に虚偽があった疑いがあるとして証券取引等監視委員会が調査している。
ということで、5,000万円の原資は親会社(JCサービス)からの増資資金とのことです。
この書き方を見る限り、貸し付けた5,000万円と、GIレンディングが集めた資金の目的外利用とは独立の
問題と読めなくもありません。
もっとも、お金に印でも付けない限りはどこからのお金なのかを区別することなどできません。
GIレンディングで分別管理ができているとは思いませんので、おそらく全部ごっちゃでしょう。
一方、細野氏は貸付金を既に返済しているとのこと。
そうであれば、GIレンディングの投資金が細野氏に直接流れたという物証が無ければ、相手が相手だけに
立件するのは難しいのではないかと思います。
さて、明日は29日。
私の当てずっぽうでは明日、金融庁から何らかの動きがあるのではないかと思っています。
この当てずっぽうが当たっても外れても、また記事にしたいと思います。
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posted by SALLOW at 18:10
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ソフトランディングをmaneo主導で行うのは必須ですね。
二種免許を所有しているのがmaneoマーケットであるのもそうですし、何よりも本体への悪評がこれ以上広がれば、店子の離反も招きかねません。
つまりはmaneoの収益構造が破綻することになりかねず、それは瀧本社長も良くご存知なだけに、敢えてその愚を犯すことはないだろうと考えています。
日本は・・・まあ投資家の立場からすれば、試合内容はどうあれ経済効果的にプラスなんでめでたい、と言うべきですね。
この際試合内容には口を噤むことにします。私はそれほどサッカーフリークと言うわけではありませんので、なおさらのこと。
私は半端呆れ、半端怒りです。
あと日本グループリーグ突破おめでとうございます
議員辞職・・・するのでしょうかね。
「応援して下さる方々のご期待に応えるためにも」云々で済ませそうな気もしますが。どの程度マスコミが追い込むか、ではないでしょうか。
GIについては、資金貸付に関しては完全に社長の独断でアウト、ただし資金の流れ自体は、それほど致命傷ではないのかな? とも思います(ちょっと楽観的な見方ですが)。
今後ですが、中久保社長はJCグループの実質的なボスですので、GIレンディングの社長の首だけすげ替えてもあまり意味はないかもしれません。
あり得るとしたら、全償還後にmaneoファミリーから放逐、くらいではないでしょうか。
しかしあきれましたね、中久保社長もかなり脇が甘いですね。これだけですめば、細野氏の議員辞職で終わりでしょうか?
GIからの資金の流れが直接的ではないので、お咎めはないように思いますが・・・
いずれにしろ今後、中久保社長の交代がなければGIの存続は難しいのではないかと思います。