2018年06月27日
【解説含む】これはびっくり。GIレンディングの一件は政治資金絡み?
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前回記事の追記ですが
以下の記事の追記になります。
・参考記事:【6/26速報・所感あり】GIレンディングの追加連絡
その後調べていましたら、何か妙な雲行きになってきています。
GIレンディングの案件確認が長引いた理由、現時点では募集が再開できるまでの判断に至らない理由という
のも、これで説明は付きそうです。
もっとも、確定情報は何もない上に、非常にデリケートな部分にまで入ってしまいました。
まずはこちらのニュース。本日未明のYahooニュースです(出典は朝日新聞)。
・細野豪志氏、衆院選中に5千万円受け取り 証券会社から
内容を引用します。
細野豪志元環境相が昨年10月の衆院選の期間中に、東京都内の証券会社から5千万円を受け取っていたことがわかった。
(中略)
関係者によると、証券会社の親会社の自然エネルギー開発会社の資金調達をめぐって、監視委が同月末ごろから調査を開始。投資募集会社を通じて資金を募ったが、投資家への説明に虚偽があった疑いがあるとされた。
政治家の政治資金なんて使い古されたネタなので、今さら新鮮味はありません。
ですが、赤字の部分は最近どこかで聞いた事がありますね。
親会社が自然エネルギー開発会社の証券会社とか、資金使途の目的外使用とか。
さて、グリーンインフラレンディングの親会社はJCサービス(自然エネルギー開発会社)。
そのJCサービスの子会社に、JC証券という会社があります。
・JC証券
証券会社は昨年5月、開発会社が買収し、拠点を沖縄から東京に移した。取締役には旧民主や日本維新の会の元国会議員3人が名を連ねる。調査会社によると、昨年3月期の売り上げは約1千万円。買収後は稼働実績がほとんどなかったという。
文字情報から分かる事は三つ。
@対象の証券会社は2017年5月に買収され、拠点を沖縄から東京に移した。
A対象の証券会社の取締役には、旧民主や維新の会の元国会議員が名を連ねる。
BJC証券の直近期売り上げは1,000万円、去年の買収後の稼働実績はほとんどない。
これらを、順番に見ていきます。
検証してみます
まずは@。
「対象の証券会社は2017年5月に買収され、拠点を沖縄から東京に移した」
JC証券のごあいさつページ、及びWikipedia情報を総合しますと、
「2017年5月にNVF証券はJC証券に名前を変え(おそらくJCサービスに買収)、沖縄から東京に移った」
ということになりますので、状況証拠は百点満点です。
・JCサービス 代表ごあいさつ
・JCサービス Wilkipedia
次はA。
「対象の証券会社の取締役には、旧民主や維新の会の元国会議員が名を連ねる」
JC証券の取締役はこちらから見る事ができます。
・JC証券 会社概要
・代表取締役 久保田 厚志
・取締役(常勤) 神尾 正彦 野村證券→スマートエナジー
・取締役(常勤) 田村 謙治 民主党→希望の党(2017年衆院東京16区落選)
・取締役(非常勤) 松田 学 元財務官僚。維新→次世代→自民党(2017年衆院神奈川7区落選)
・取締役(非常勤) 和田 隆志 民主党(2012年衆院広島7区落選)
・監査役 関 常芳 監査法人、公認会計士
・監査役 遠藤 正明 (不明)
こちらもどストライクですね。
Bについては確認できませんでしたが、@とAだけ見ても、状況証拠は揃っています。
つまるところ、GIレンディングで集めたお金が目的外使用されていたというのは、よりにもよって政治資金
に使われていた疑いがある、ということなのでしょう。
それは確かに金融庁も全力で動きますし、確認に時間がかかるのも当然です。
というよりも、下手すると特捜部が動くような出来事ですし、口を噤むしかないでしょう。
朝日新聞のWebサイトには、今回のスキームが図付きで解説されています。
ぱっと見ても今回のGIレンディング案件との親和性は高すぎ、無関係と思う方がおかしい状況です。
(https://www.asahi.com/articles/ASL6V5WQKL6VUTIL045.html より引用)
これまでソーシャルレンディングでは各種の事件が起きてきましたが、政治絡みは始めてです。
非常に不謹慎なのは承知しておりますが、当事者の一人として俄然、行く末が楽しくなってきました。
また何かありましたら、記事にしたいと思います。
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posted by SALLOW at 09:45
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そうですね。今朝NHKの地上波でも取り上げられましたし、匿名化も解除される予定ですし、この際一気に透明化してもらいたいところです。
もういっそのこと、全ての貸付に「人的及び資本関係になく、かつ事業者と連帯責任を負う第三者の監査を要する」とかやってもいいのではないでしょうか。まあ、そんなことになればソーシャルレンディングの案件が激減しそうですが。
個人的には、maneoマーケットがどこまで強硬姿勢を取れるか、が今後のポイントになりそうな気がします。
yos 様
細野氏の件はそうでしょうね。
最初に報じたのが(確か)朝日新聞でした。細野氏がそのまま野党連合にいたのであれば、おそらく朝日が報じる事はなかったでしょう。その代わり産経あたりが報じそうですが。
一投資家として影響力を持てるわけではないのですが、政治絡みにまで巻き込まれるとは私もびっくりです。自分の出資金がどうなるかという事よりも、この事件がどこに落着するかの方がよほど興味があります。
(あまりこうやってはしゃいでいると、他の投資家の方からお叱りを受けてしまいそうですが)
親会社の株の件、なるほど。そういう見方もありますね。
それでどこからか、「ちょっと待てそれはストライクで会社法違反」というツッコミが入って、慌てて戻した、ということなのでしょうか。
親会社の株を買ったというのは、このための資金を親会社側に移すためだったのではないかと思いました。
一生縁がない話だと思っていました。
細野氏は野党連合から裏切り者として狙われた可能性があるかな、と想像します。
証券会社には左翼系の人も多そうですし。
グリフラひどすぎますよ(仮に事実だとしたら)
SLは不正の温床になっている部分があるので良い機会です。
膿をだしてしまうのが一番でしょう
私は笑うというか、一気に楽しくなってきました(当事者ですが)。
しかも、先ほど記事にしましたが、もう一つ別の話が。
JCサービスやGIレンディングのお知らせで、ファンド停止理由はただの「表現が誤解を招くものだったから」というまさかの内容が出てきました。
かといって、政治資金の話はどう考えても本当っぽいし、並列なのかそれとも裏で何かあったのか、そして金曜日には何があるのか。
もはや一事業者の話ではなくなってきてますね。着地点が楽しみです。
ちょろっと投資中の案件があり8月に償還される予定なのでそれまで耐えて欲しい。
感想としては、やれやれって感じしか言えません。
そうですね。確かにmaneoマーケットにしろGIレンディングにしろ、えらく歯切れが悪いなとは思っていたのですが、政治資金まで絡んでくるとは予想外でした。
瀧本氏、感情はどうあれ、maneoの行く末を考えるのであればキレなければならないでしょうね。
JC証券への資金の流れはJCサービスを絶対に通っているわけで、JCサービスとGIレンディングは代表取締役が同じですので、GIレンディングが知らなかったは通りません。
そう考えますと、直近の突然キャンセルになったGIレンディングの案件は、エスクローファイナンスが良い仕事をした、ということなのかもしれませんね。
ここ 様
コメントありがとうございます。
上の返信にもあります通り、細野氏に資金供給を行ったJC証券はJCサービスの子会社、そしてJCサービスとGIレンディングは代表取締役が同一人物ということで、GIレンディングが知らなかったという事はあり得ないと思っています。
細野氏がどうなるかは分かりませんが、最悪は特捜部のお仕事ですね(国会での追及は、野党同士ですのでないと思いますが)。
まあ、細野氏がどうなれ興味はないのですが、これを受けてJCサービスがこれまで通りのビジネスを続けられるかどうかは問題です。それができなくなれば、一部案件については元本が損害を受ける可能性はあると思っています。
GIに投資をしている私は気が気ではありません。ミンクレに100万以上やられ、続いてラキバン事件。
今度はGIかと・・・細野氏に5000万円と聞き、ふと思い出したのが同じ金額で退場した元東京都知事の猪瀬氏ですね。同じ金額である上、構図も似ています。資金提供した徳洲会とのつながり、議会でひつこく責められ結果知事辞職。公職選挙法違反で略式起訴されました。
GIからのお金の流れが今後どのように展開するのか?
潔白であることを祈るのみです。
なんというか予想外ですね。
私がマネオの滝本氏でしたらグリフラにぶちギレそうです。
いままでグリフラにやや同情的でしたが、本件が事実ならマネオファミリーからの追放が妥当でしょう。
マネオの上場は当面なくなりましたね