2018年07月23日
クラウドクレジット社長のブログで「ソーシャルレンディング事業者の見分け方」が掲載されています
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タイムリーなネタです
タイトルの通りです。
クラウドクレジット 杉山社長のブログで、「ソーシャルレンディング事業者の見分け方」という記事が
掲載されていました。
・クラウドクレジットの社長が考えるソーシャルレンディング事業者の見分け方
言うまでもなく、昨今のソーシャルレンディング事業者リスクを背景にしての内容でしょう。
クラウドクレジットは少し前にも、「投資管理部」「投資管理委員会」を立ち上げ、投資商品の組成に
関する透明性の向上を図ろうとしていました。
・参考記事:クラウドクレジットからお知らせ:投資管理部・投資管理委員会の新設
ブログの内容紹介と所感
内容は、大きく分けて以下の3つです。それぞれの紹介と所感を書いていきます。
@運用業者の評価基準 – 5つのP
・フィロソフィー(投資哲学)
・ピープル(人材)
・プロセス(投資プロセス)
・ポートフォリオ(ポートフォリオの構成)
・パフォーマンス(運用効果)
杉山社長は一般的な評価基準として、上記の5つを挙げています。
これはソーシャルレンディングに限らず、アクティブ運用をする場合には必須の視点とのこと。
クラウドクレジットにおいては、上3つは他事業者と比べても十分に実現されていると思います。
4番目のポートフォリオについては、クラウドクレジットの性質上仕方のないところもあるのですが
これまでのところ、海外の小口債権、しかも外貨建てに偏っていると考えています。
5番目においては、クラウドクレジットも明言を避けている印象です。
本来ならここは、ソーシャルレンディングの他事業者と比べるべきではないでしょうか。
カメルーンでロックアップを食らっている身としては、この点は是非振り返ってもらいたいものです。
Aクラウドクレジットが重要視していること
記事の中で、「案件は日常的に遅延・デフォルトを起こし、元本割れもすると繰り返し言っていた」と
ありますが、少なくともカメルーン以前にはそれほどの警告があった印象はありません。
あったとしても、ソーシャルレンディングの他事業者と同等だったように思います。
カメルーンの遅延を受けて改善を行った、ということなのでしょう(その前にやって欲しいですが)。
その後のリスクマネジメントとアカウンタビリティ(説明責任)に関しては、クラウドクレジットは
他の事業者と比べ、高いレベルにあると思います。
投資家としては説明責任より元本が返ってくるかの方が大事なのですが、今どのような状況で、何を
行おうとしているのか、その説明を欠かさないという姿勢は評価されるべきでしょう。
B基本的な管理体制を構築できていない可能性が高い事業者の簡単な見分け方
これは面白いですね。
杉山社長が示したのは、通帳の束です。
現代の金融システムの中でソーシャルレンディング事業を行い、かつ分別管理を徹底するのであれば、
このように通帳の数が取り扱う案件の数の分できてしまうとのこと。
杉山社長は「とても簡単な見分け方をひとつ気づきました」とおっしゃられた通り、目から鱗でした。
これすら偽造できるじゃないかと言われればその通りなのですが、手間がかかるのは確か。
少なくとも真っ当な分別管理をやる気がない事業者では、まず出てこない写真でしょう。
何かの折には、これを質問材料にしてみようと思いました。
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一方で、クラウドクジレットの案件について
一方で、当ブログでは何度か記事にしていますが、私はクラウドクレジットの案件の全てについて盲目的に
賛同しているわけではありません。
というのも、クラウドクレジットの案件はその全てが海外案件であり、
・その国独自のカントリーリスク
・日本と比べ、法秩序が曖昧であるリスク
・為替リスク
と言った、日本案件にはないリスクを抱えているのもまた事実だからです。
クラウドクレジットのどの案件に投資すべきかは、それぞれの投資家の考えにもよるところが大きいですが
一つの目安として、対象となる為替の政策金利との差を考える、という方法があると思います。
その考え方によるクラウドクレジット案件の評価については、下記の記事も併せてご覧下さい。
・リスクプレミアム差から考える、クラウドクレジットの実質利率
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posted by SALLOW at 18:00
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返信ありがとうございます。
それでは、どれだけ調べられるか(というか、記事になるのかどうか)分かりませんが、中国におけるSLの問題は調査してみることにします。
JC証券の取り消しの件、昨日に把握はしていましたがちょっとゴタついていて記事にできませんでした。先ほど、処分経緯の概略と所感をアップしましたので、よろしければご覧下さい。
ちょうどいまJC証券の登録取り消し処分の記事を見つけたので紹介します。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018072400980
「理財」です。財が簡体字だったので文字化けしていた様子です。
「現状の金融システムの中でソーシャルレンディング事業をやろうとすれば・・・」という一文に、杉山社長の微妙な不満が見え隠れしているように思えました。
新時代の金融とは言え、その実は数百冊もの通帳を作るという既存の金融システムに組み込まれているあたり、いつかは、と思っているのではないでしょうか。
そして、中国のソーシャルレンディングの件は関係無くなんてありません。有益な情報をありがとうございます。
中国でソーシャルレンディング(投資全般を指して「理财」というらしいですね)が行われていること、かなりはやっていること、そして相当数の危険な業者が混じっている事は知っていましたが、大手までこれとは。確かに、同時進行しそうですね。
このあたり、私なりにもう少し調べて記事にしてみたいと思ったのですが、いいでしょうか?
全然知りませんでした。
面白いですね。
関係ない話ですいませんが、ちょうど中国でもソーシャルレンディング事業者の淘汰が進んでいるという記事がありました。
こういうことは同時進行するものなんでしょうか、不思議です。
中国の事業者数はまさに桁違いですけどね。
http://www.afpbb.com/articles/-/3183398