2018年07月13日
【速報・所感あり】maneoマーケットに行政処分:業務改善命令
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行政処分決定です
以前の記事の続報となります。
・【速報・処分勧告決定】maneoマーケットに行政処分勧告
勧告から1週間後の7/13に行政処分、処分内容は業務改善命令だろう、という予想は当たりでした。
「根拠条文で金商法51条を引っ張ってきたら改善命令、52条だったらもっと深刻」
という見分け方は、どうやら信用していいようですね。
では、内容を紹介します。
内容紹介
公式な発表は以下の通りとなります。
・maneoマーケット株式会社に対する行政処分について (関東財務局)
1.maneoマーケット株式会社(本店:東京都千代田区、法人番号5010401091384、第二種金融商品取引業)(以下「当社」という。)に対する検査の結果、以下の問題が認められたことから、証券取引等監視委員会より行政処分を求める勧告が行われた。(平成30年7月6日付)
当社は、当社ウェブサイトにおいて、多数の事業会社を営業者とするファンドの取得勧誘(以下「プラットフォーム事業」という。)を行っている。
当社は、平成28年10月5日以降、プラットフォーム事業において株式会社グリ ーンインフラレンディング(以下「GIL社」という。)を営業者とするファンドの取得勧誘を行っており、同29年12月末における当該ファンドの出資者数は3,084名、貸付残高は約103億円となっている。
今回検査において、当社の業務運営の状況を検証したところ、GIL社を営業者とするファンドにおいて、以下の問題が認められた。
(1)ファンドの取得勧誘に関し、虚偽の表示をした行為
略
(2)当社の管理上の問題点
略
2.このため、本日、当社に対し、金融商品取引法第51条の規定に基づき、以下の行政処分を行った。
○ 業務改善命令
(1) 今般の法令違反及び投資者保護上問題のある業務運営について、責任の所在を明確にするとともに、発生原因を究明し、改善対応策を策定実行すること。
(2) 金融商品取引業者として必要な営業者の選定・管理に関する業務運営態勢等を再構築すること。
(3) 本件行政処分の内容及び改善対応策について、全ての顧客を対象に、適切な説明を実施し、説明結果を報告すること。
(4) 顧客からの問い合わせ等に対して、誠実かつ適切に対応するとともに、投資者間の公平性に配慮しつつ、投資者保護に万全の措置を講ずること。
(5) 上記(1)から(4)までの対応について、平成30年8月13日までに、進捗状況及び対応結果について報告すること。
まず感想として、不透明な状況が終わることは歓迎すべきだと思います。
下った行政処分も業務改善命令であり、その内容も想像通りでした。
また、これは今後の募集を見てみないとわかりませんが、現時点でGIL社以外のmaneoマーケットの募集は
通常通り行われていること、また上の赤字の通り、検査の結果問題が認められたのはGIL社を営業者とする
ファンドに限定されています。
これらの情報を合わせて考えますと、おそらくGIL社以外のmaneoマーケット案件は、通常通りの募集を
行うのではないか、と予想されます。
もしこの推測が正しいのなら、maneoマーケット全体の停止という事態は避けられそうです。
ともかく、これで一つの区切りです。
後はmaneoマーケット、GIL社、JCサービスが協働して最大限の返済を行うこと。
そして、maneoマーケットが管理体制の甘さと、二種金商を貸し出して儲けようとするリスクの大きさを
自覚し、内部統制を図っていくことを期待します。
重要なこと
また、一つ重要な事があります。
それは、今回の証券取引等監視委員会(SESC)の調査は、GIL社のみならず全てのmaneoファミリーに
対して行われた、ということ。
そして、他のmaneoファミリーには軽微な問題以外は確認されなかった、ということです。
GIL社やJCサービスの一連の問題と、その監視を怠ったmaneoマーケットの責任はもちろんあります。
ですが、その責任をmaneoファミリー全体に拡大解釈すべきではありません。
なおのこと、SESCの調査を受けて「大きな問題無し」と見なされたということは、他のmaneoファミリー
事業者への信頼性は高まったと言うべきでしょう。
と、言葉で主張をしているだけでは説得力もありませんので、今後も私はソーシャルレンディングに対して
投資を継続していくつもりです。
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posted by SALLOW at 17:10
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ラッキーバンクもまだ音信不通というわけではないと思っています。
エビデンスを取れない情報ですが、W社の案件が売れた(売却案内しているサイトから無くなった)という情報もありますし、結果はどうあれやる気は一応あるのでしょう。
かと言って私も、満額返ってくるとは思っていませんが。
GIL社について、どのように動くか私からは何とも申せません。私としては弁護士云々は特に考えていませんが、それは投資している金額や個人の考えであり、どうこう言うべきではないと思っています。
ただ、これだけは言えます。業務改善命令が出ても、今はまだmaneoマーケットに問いあわせたところで返事は返ってきません。
なぜなら、現状でもまだmaneoマーケットは、全ての発表内容が金融庁のチェックを通る身だからです。1ヶ月後、金融庁への報告が行われるまでは、問いあわせても情報は出てこないと思います。
補助金返還該当のファンド以外にやらかしていたら・・・。
まだ不安材料はありますね。
ところで、GILではバイオマス・太陽光・海洋などは取り上げられますが道の駅のEVステーションの設置の案件もしばらくありました。私も少し投資しています。
JCサービスには事業内容として案内がないのです。どうなることやら・・・。
今回の業務改善を受けて投資家の中には弁護士に相談される方もいるかと思います。
私としてもどのように動くべきか・・悩み中なのです。
たとえ2年以上なりの時間がかかっても償還できる事が分かればいいのですが。ラキバンなどのように音信不通になってしまうのが怖いです。
maneo・GIL・JCサービス協力して、今後の方針を早く投資家に伝える努力をしてほしいです。
いままでmaneoにメールを送っても通り一遍の返事しか来なかったのですが、業務改善の命令が出ていえることが増えて情報も得やすくなるのでしょうか?
勉強代ではすまない金額を投資しており毎日生きた気がしません。
個人的に、引用が半分を超える記事というのは書きたくないので、色々準備はしていましたが少し遅くなってしまいました。まあ、速さを競うよりは所感をきっちり入れるという私なりの勝手なポリシーとしてご理解いただければ幸いです。
私はソーシャルレンディングそのものにはかなり偏向していますので、今回の事もmaneoグループがより良くなる切っ掛けになってもらえれば、と思います。
償還金ですが、おそらくもっと待ちます。
JCサービスの全ビジネスを精査するまで償還はできない(という金融庁からの圧力があると予想します)ので、最長で1〜2年は待つ覚悟がいると思います。
maneoマーケットとしても一蓮托生なところがあるだけに、ここは気合い入れて頑張ってもらいたいですね。
ハレルヤ 様
私も安心しました。
金商法51条引用でしたので改善命令だとは思いましたが、その上でGIL社以外の案件は募集継続とのことで、現時点ではmaneoファミリーは問題無さそうです。GIL社の件で全力出した金融庁の調査で問題が無かったというのは、かなりの好材料です。
(正直、某リースとかガイア某とかは何かあるかも、と覚悟していたのですが・・・)
インドネシア案件は私も見ていました。
まず結論から言えば、入れません。ただそれは資金がないためで、もし滞留資金があったら10〜20万までは入れたかもしれませんね。
担当者実績無し+担保が障子紙一枚、というのは、ネタ以外では入れる必然性はないと判断しています。
(いや、面白そうなんですけど)
JCサービスは、まさかの補助金召し上げ食らって瀕死の重体ですが、単体でダメならマネオなどでセレクトファンドで今進行中のファンド事業を完遂させEXITまで持っていかないと厳しいでしょうね。
本日夕方に、maneo内にインドネシア案件が来ましたね。実質的に権利書のような紙切れを預かり無担保融資で、担当者も実績なし、途上国で契約履行の問題などカントリーリスクも考えると様子見かなぁという感じですが、初物は気になる性分です。SALLOWさんは入れちゃいますか?
6月から今日まで長かった・・・。
また、これからJCサービス・maneo・GIL監視が続きますね。
長くなりそうです・・・。
でも、これで一区切りとして、ぜひ再構築してもらいソーシャルレンディングの見本となってもらいたいものです。
8/13までに報告義務があるようですが、それまでは償還金もないのでしょうね。
それとももっと待つことになるのでしょうか?
投資家保護を第一に動いてほしいともいます。