2018年07月10日
【続報】SBI SLの遅延ファンド状況について:SBI SLからの回答
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SBI SLからの回答がありました
以前の記事の続報となります。
・SBI SLでも一部ファンドで遅延が発生。SBI SLの回収能力に期待します
この件について、SBI SLに問い合わせを行い、回答を得ましたので記事にします。
なお、当ブログにコメントをお寄せいただいた方からも情報をいただき、当記事の内容と同等であることを
確認済です。
回答内容について
Q:今回、複数のバイヤーズファンドにおいて、遅延が発生している。
これら滞納している事業者は同一か?
A:同一の事業者。
おおよそ予想はしていましたが、やはり同じ事業者でした。
せっかくローンファンドを分けたとしても、貸付先が同じであっては複数ファンドが同時に遅延することも
起きる、ということですね。
このあたりは今期中に匿名化が解除される予定なので、その後が楽しみです。
貸し倒れを起こした事業者の役員名が出回り、ブラックリストに載るような展開もあり得るわけです。
(それを見越して、一部貸付先は名前を出さないで欲しい、と要請してくることも考えられます。
よほど妥当な理由がない以上、そういう相手の案件には投資すべきではないでしょう)
Q:遅延を起こした貸付先はどういった状況にあるか?
A:連絡が取れないため、速やかに競売にかける予定。
担保捨てて逃げたようです。びっくり。
踏み倒した相手の状況を思っても仕方ないのですが、いったい何があったのでしょう。
これが身内貸しなら、担保評価を甘く見積もって貸す事もあり得るのですが、SBI SLの場合は身内貸しを
行っていないので、その担保評価は信頼性が持てると思います。
Q:案件説明にはLTVは80%未満とあるが、これは合計平均か、各貸付先平均か?
A:貸付先平均。
これも良い情報です。
もともと不動産バイヤーズローンファンドの紹介ページには、「LTV 80%未満」と書いてあります。
しかし、これが各貸付先ごとのリミットなのか、全体のリミットなのかは書いていませんでした。
おそらくSBI SLの事なので安全側に振っているのだろうと思いましたが、予想通りでした。
Q:償還に関して、現在何か懸念事項はあるか?
A:競売の結果以外の懸念事項は認識していない。
このまま競売がうまくいけば、元本の損害はゼロか、最小限程度で食い止める事ができそうです。
少なくともSBI SLの場合、事業者リスクを気にする必要がほとんどないのは良い事です。
まあ、首都圏・LTV 80%・第一順位担保をあっさり捨てて逃げ出すというのも考えにくいのも確か。
最悪、反社でも絡んで来なければいいけど・・・と、ちょっと思っています。
(貸付時に間違いなくチェックは行っているはずなので、あまり懸念とは思っていませんが)
ということで、SBI SLオーダーメイドファンド初の遅延事態ということで少しびっくりしましたが、今の
ところ大きな問題には発展しなさそうです。
(元本の一部が削れるくらいは折り込み済みです。投資なので)
ここでさくっと回収を済ませられれば、SBI SLの評価は雨降って地固まるというものでしょう。
今後の手腕に期待したいところです。
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posted by SALLOW at 14:30
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SLが画期的であった理由は、ハレルヤ様がおっしゃる通り。もう少し単純に言えば、「小資本の個人投資家が、お金を貸す側に回る事ができるようになった」ということだと思います。
一方、SLに関するリスクリターンは、その人による視座の違いが明確に出ているのだと思います。
リターンについて、小資本では仕方がないという主張は正しいです。レバレッジをかけられるわけでもなく、キャピタルゲインもないSLでは、小資本ではリターンも知れています。
他方でリスクについてはおっしゃる通り、事業者ごと飛ぶようなことは例外として、少額から投資できる以上はリスクコントロールがかけられるでしょう。
その二つは本来独立なのですが、どうしても混ざってしまうもので、結果として「SLは大したリターンがない代わりに全損リスクがある」という極論も飛んでしまうのでしょう。
M社の追い込みについては、私は同感です。
契約を破れば報いは当然。「借りた金を返す」という当然のことを怠ったのなら、命以外は差し出しても仕方ないと受け入れるべきでしょう。
いつかは必ず当たる場面で心積りをしてもいざとなると動揺はしますね。(バイヤーズローンは、入れれなかった案件…)
最近いろんなホームページや投資仲間との話で、事の本質を考えると、
少額では、リスクリターンが合わないというのは間違いで少額から機関投資家や大資本家しかアクセスできなかった案件に1万円から投資できるようになったところがミソで、リスクコントロールはある程度可能と思います。
また、m社の回収状況の報告は、密に入れていただきたいと思います。当然資金ショートした相手に金を出させるわけですから、債務者の惨状を想起するに難くない報告書を見たくないと思いの方もいると思います。
しかし、慈善事業で出資しているわけではないこと、借りたら返すという当たり前のことであり、貸し手として適宜詳しい徴求状況は知りたいと思いますね。
コメントありがとうございます。
なかなか不動産のバイヤーというのも数が少ないでしょうし、発掘も難しいでしょう。そういう意味で数が限られるのは、仕方ないという側面もあるでしょうね。
ただ、モニタリングしていてもあっさり逃げ出すとは。何か兆候でもなかったのかと思ってしまいます。
SBI SLについては確かに少しドライな対応ですし、TATERUについては(私は確認していませんが)そのコメント通りであれば大したものだと思いますが、それはソーシャルレンディングと不動産投資型CFの事業者の違い、ということなのかもしれません。
不動産投資型CFでは建物の匿名性がないので、下手をすると問題になりますし、TATERU本業の方にも影響が及びそうですし。
SLが大資本投下でなければ中心になり得ない、というのは残念ながら、的を射ていると思います。もっとも多くの方にとって、中心投資である必要はそれほどありません。お小遣い稼ぎで良いのなら、一つの投資方法としては十分有望だと思っています。
katotomo 様
お褒めいただき、ありがとうございます。
現状で分かっていない状況が突然出てくる場合はさておいて、そうでなければ元本の大部分は安全と言えるのではないでしょうか(時間はかかりそうですが)。
yos 様
首都圏の第一順位担保、LTV80%を捨てて行方をくらますとは、考え付きもしませんでした。
なるほど、他に借金があるというのはあり得そうなパターンですね。
いずれにせよ担保はがっちり掴んでいるようですので、時間はかかってもいいからきちんと償還してもらえるようにお願いしたいところです。
SBI SLの個人案件に投資ですか・・・それはトラウマものですね。
maenoグループもしばらくの間は静観が続く(少なくとも処分確定までは)ので、私は少しTATERUへの投資額を増やすことにしました。
SBISL投資家 様
まあ、私のハッパ程度ではあまり役に立たないかもしれませんが、SBI SLの売りの一つには「法人デフォルトゼロ」がありますので(個人向けには既にデフォルトしているので名乗れません)、その看板を下ろす事はSBI SLにとっても痛手だと思っています。
SBIグループの中には不動産の専門会社もありますので、そのあたりともできれば協働して、何とか元本を戻してもらいたいですね。最悪、利金が多少削れても元本が戻れば、「貸し倒れ」ではなくなりますので。
SBISLには、看板の「法人貸し倒れゼロ」を降ろさない為にも
頑張るように、彼らに向けて今後もハッパかけて頂けたら嬉しいです。
この事案は、担保価値の見極めも含めて、SBISLの実力が測れますね。
SBI SL 以外にも借金なり何なりあったのでしょうか。
だとすると素早く競売にかける必要がありそうですね。
連絡が取れたら取れたで maneo の時みたいに相手を追い込んでる様子のメールを送って来られたりして気が滅入りますけどね。
私は SBI SL では初期の個人向けの案件でまだ完済していない案件を抱えているので、追加資金は投入していません。
今は SBI SL の口座の中だけで資金を回せなくなって出金される一方なので、今後はどうしたものかと思っています。
自分が知りたかった情報が全部書かれていました。
今回のSBISLの件、同一事業者を各ファンドに割り振ってはいるものの、殆どが各ファンド中心借り手に
なっている事が、SBISLのリスク回避に対する甘さかなーと思ってしまいます。
また、個人ローン他で見受けられる、遅延者に対する過去対応も、規約どおりといえば、そうですが
何が何でも元本回収するという意気込みは薄く、割り切ったドライな印象を受け
そこに一抹の不安がよぎります。
最後に全く関係ありませんが、
TATERUFandingにもリスク確認を行った所、仮に物件購入者が直前キャンセル或いは
支払い直前に不通になった場合であっても
TATERU側が一時的に物件を買い取るなど、リスク回避はあらかじめ複数手検討はしている
という回答があった事を雑話として報告させて頂きます。
今回の件から私はやっぱりソーシャルレンティング業者は銀行とは貸付前モニタリングの熱意が違うこと
リスクとリターン割合が現在見合わなくなってきている事から
余程の大金投資でないとソーシャルレンティングは中心投資商品になり得ないのかー…
と感じてきています。