2018年07月11日
人生に必要なのは、計画と予測。それと少しのお金だ、という話
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「お金2.0」と同じ作者の本です
タイトルはお遊びです(元ネタはチャールズ・チャップリン)。
以前に紹介した「お金2.0」の作者、佐藤 航陽氏が書いているもう一冊が、今回の話題です。
「未来に先回りする思考法」という題名です。
・参考記事:「お金2.0」を読んでの所感:価値主義は既得権益を克服できるのか
この記事のタイトルに戻りますが、私は人生に必要なものは、計画と予測だと思っています。
(それ以外にも勇気とか想像力とか、妥協とか打算とかたくさんありますが、それはさておき)
計画というのは、自分の現状を正しく認識し、自分の目標を設定するところから始まります。
現状と目標が設定できれば、そこには問題と課題を見つける事ができ、そして解決法があるはず。
それら全てを包括したものが、「計画」なのだと私は考えます。
将来にわだかまる漠然とした不安の正体は、たいていが「分からない」事が理由です。
ですから、そのままにしていても決して不安は消えません。
自分の現状を認識するには痛みを伴うかもしれませんが、それでも行わなければ、それは将来にツケを回し
ているのと同じことです。
・参考記事:ライフマネープランC:ライフマネープランを作る理由
そしてもう一つ。人生に必要なのは予測だと思います。
この本は、その予測についてのひらめきやきっかけを与えてくれる書籍でした。
本の内容は、タイトルそのままです。
「将来こうなる、ということを予測して、必要な事を準備しておく」
これに尽きると思います。
もちろん私たちは預言者や超能力者ではないので、数十年も先の事は分かりません。
そんな超常能力を磨け、という書籍ではありません。
しかし例えば、近い将来にロボットやAIなどの技術が進化することにより、現在人間が行っている仕事の
一部が取って代わられる。これは誰にでも分かることではないでしょうか。
そうしたら、それに対して世の中はどうなるのか、自分にどんな影響があるのか、そういった事に思いを
巡らせる事が重要になります。
例えば、簡単ですが以下のようにです。
【世の中はどうなるのか】
・基本的には、お金の価値優先度は今よりも少なくなるはず
・既に技術の進歩で、昔に比べて安価な娯楽は世に溢れている
・例外はあれど、無形のサービスは無料の方向に向かう
・おそらく、昔の「モノ文化」との間に軋轢が起こる
・人間の仕事範囲は少なくなる → 余った労働力はどこへ行く?
・日本型の雇用習慣はおそらく限界 → ワークシェアはどこまで一般化するか?
【自分にはどんな影響があるのか】
・現在の会社が近い将来になくなる可能性は少ない
・現状私がやっている仕事は、単独人員での代替が難しい → 現状維持は当面可能
・アーリーリタイアを考えれば、仕事における必要以上の労力は既に不要
・であれば、投資と副業に労力を傾けるべき
・収入の複線化は必須。他にも面白そうな事があれば、そちらへも首を突っ込んでみよう
これはあくまでも私の場合ですので一般性はありませんが、こういった事を将来起こりうる出来事について
考え、それについての自分の動きをシミュレートしておくことは大事だと思います。
必要なのは、常に将来を視界に納めること。
タイトルに合わせて、チャップリンの名言を引用しますと
「下を向いていたら、虹を見つけることは出来ないよ」
ということなのではないでしょうか。
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posted by SALLOW at 08:30
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| アーリーリタイアと雑記
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そうですね。自然災害は「いつかは分からないが確実に起こる」という方向にベットすべきです。
私も最低限ではありますが、そういった準備をしています。
(今回の豪雨は、幸いにしてその準備が日の目を見る事はなかったのですが)
嵐山の川底もそうですが、今回は桂川上流にある日吉ダムの関係者の職人技も、水害を防ぐ一助となっていたように思います。
確か5年前だったか、その時には緊急放水で嵐山を水浸しにしてしまった教訓から、相当完成度の高いマニュアルを作り上げたのでしょう。通常水位上限値のさらに上、「設計的にはOKだけど使うな」というレベルまで水を貯めていたようです。
「将来こうなる、ということを予測して、必要な事を準備しておく」はとても大切なことですね。今は自然災害について特に感じます。私も先日起きた大阪北部地震で「いつか準備しよう」と思っていた災害準備を始めました。水道、電気、ガスが止まるので、ペットボトルの水、懐中電灯、カセットコンロを準備、さらに冷蔵庫、家具の固定など気がついたことから始めています。
ブロック塀で小学生が亡くなったことで、市がブロック塀の一斉点検と補修に動いたことも同じことですね。
それから、西日本の水害です。数年前の水害で、嵐山は渡月橋の下流を川底を広げて深くしたことで今回は無事だったそうです。まさに計画が役立ったということです。広島の場合は、これだけの死者が出たので、避難計画が十分だったのかどうか?、これからの計画に生かしてほしいです。