2018年03月26日
クラウドクレジットの話題3題(損益分岐図、Ovamba来日、マイクロファイナンスファンドの考え方)
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投資家全体の損益分岐図
クラウドクレジットのお知らせに、損益分岐図が掲載されていました。
2017年12月時点における、各投資家の平均年利(税引き前)の分散を示したものです。
(https://crowdcredit.jp/operation/entry/201 から引用)
見ての通り、投資家全体の平均利回りは9.4%とのことです。
ちなみに自分でも計算してみたところ、かなり手順を簡略化した単純平均で10%弱でした。
あくまでも私の場合ですが、まずまず感覚的に近い値となっていると思います。
もっとも、このグラフの内容自体に間違いが無くても、その前提条件は調べるべきです。
言い方は悪いですが、統計というのはある意味、誤解と騙しを生む事ができる数学技術だからです。
具体的には、以下の但し書きを認識しておくべきでしょう。
注 1:(前略)2017年12月期分配時点における将来キャッシュフロー(利益分配額)の予想値をもとに算出した値(期待利回り)であり、将来の利回りを確約するものではありません。
注 2:グラフのIRR算出値は為替の変動を考慮に入れておりません。将来の為替の水準は2017年12月期分配時点から変わらないものと仮定して計算しています。
注 3:分配金のお支払が当初の予定分配スケジュールどおりでないファンドに関しましては、(中略)投資先に係る提携会社等から入手した情報をもとに弊社が独自にキャッシュフローを予測しております。(後略)
注 8:(前略)将来お客様にご負担いただく運用手数料は、IRRの計算においてキャッシュフローから控除しておりませんので、その分グラフの表示が高く表示されています。(後略)
つまり、この損益分岐図はあくまでもシミュレーションであって実質的なものではないということ。
そしてその内容にはある意味、クラウドクレジットの希望的観測を含んだものであること。
為替については不変として計算してあること。
最後に、運用手数料も込みであること、です。
2017年12月から後で、欧州関連のファンドについては利回りの低下が起きています。
2018年末くらいに、シミュレーションではない実質的な損益分岐図を出して欲しいものですね。
それで、クラウドクレジットの実力が測れる事になるでしょう。
クラウドクレジットへの投資をお考えの方は、こちらから検討いただけると嬉しいです。
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カメルーン案件の事業者が来日
もう一つのニュースです。
カメルーン案件の事業パートナーが、今月末に来日し説明会を開くとのことです。
・カメルーン事業パートナー初来日セミナー
セミナーは3/30(金)の18:30から、東京は茅場町で開催されます。
私は近畿圏在住のため参加できませんが、もし参加される方が読者の中にいらっしゃいましたら、土産話の
一つでもお聞かせいただければ幸甚です。
Ovamba社が事業パートナーとなっているカメルーン案件は、私も資金拘束を食らっています。
おそらくは元本毀損になる可能性が高いと思われます。
ですので個人的には、東京来る暇あるのならカメルーンできっちり取り立てしておけ、とも思いますが。
・参考記事:「ガイアの夜明け」を見て、クラウドクレジットへの投資を検討される方に情報提供します
私はある程度リスクを呑み込んで投資しているので覚悟はしていますが、クラウドクレジットの案件は
ソーシャルレンディングの中でも、特に元本の安全性が低いものです。
その点については、クラウドクレジットは責任を持って明確にすべきだと思います。
マイクロファイナンスファンドの考え方
最後は、クラウドクレジットから募集されている下記の案件に関してです。
・ペルーマイクロファイナンス支援ファンド
予定利率:2.5%(USD建て)
期間:約19ヶ月
貸付総額:未定
担保:無し
ペルー三大貯蓄信用組合の一つが債務保証
債務保証が付いているとは言え、USD建てで利率2.5%。
以前の私なら、「これは投資ではないです」とぶった切っていたはずです。
ですが、少しだけ考え直しました。
最初から投資ではないと考えるなら、この案件はいいのではないでしょうか。
つまり、この案件は元本の大部分が戻ってくる社会貢献であり、善行の一種として考えるという事です。
(無論、自己満足の類です)
とかくソーシャルレンディングは、購入型/ファンド型など他のクラウドファンディングの中で、唯一
「金貸し」として煙たがられる傾向があります。
(裏返すと、ソーシャルレンディングの優位性を煙たがっているようにも思えますが)
それなら、こういった案件に少し資金を回して、「リスク背負って国際社会貢献もやってるよ?」と
主張できる環境を作っておくのはどうでしょうか。
やらぬ善よりやる偽善、例え下心があろうがなんだろうが、資金を拠出しているのは事実なわけですから。
クラウドクレジットは最近、赤字体質からの転換の目処が付いているように思います。
・参考記事:クラウドクレジット 黒字化の見込み?
クラウドクレジットの財務状況は安定性を増していますので、私は投資対象として検討を再開しています。
その際には、こういうファンドにも少額を投資しようかと考えています。
クラウドクレジットへの投資をお考えの方は、こちらから検討いただけると嬉しいです。
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posted by SALLOW at 10:00
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片方のコメントは内容が重複していましたため、勝手な判断ですが削除させていただきました。
多分ですが、通り一遍以上の責任は感じていないのではないかと思います。
実際にそんな態度を取ると反発を招くので、それなりにしおらしくするものとは思いますが。
おそらくObamba社としては、「やるべきことはやっている」というのが本心ではないでしょうか。それ自体は責められる事ではないかもしれませんし、なのでなおさらクラウドクレジット社にはリスクをきっちり説明して欲しいところです。
yos 様
そうなのです。レバレッジはかかっていませんが、こうなると案件自体のリスク(貸付金が焦げ付く)よりも、為替変動リスクの方が大きくなってきていると感じています。
USD/JPYなら、今は金利差もさほど大きくありませんし、ヘッジ掛けて欲しいと思うのですが。
根拠のない考えですが、今の円高はファンダメンタルを考えると一時的なものだと思っています。ただ、アメリカのあのエンターテイナーが何してくるか分かりませんので、不透明性は増しています。
だからこそ、クラウドクレジットは外貨建て案件を増やすのであれば、もういっそ第一種を取って外貨預かり口座を作って欲しいものだと思います。
今年に入ってこの3ヶ月でドル円が1割近く動いてますからね。
ここから円安になると読むのならむしろお得でしょうけどFXをやるようなもんですね。
それです。まさに我が意を得たり、です。
人の役に立ったような気分を味わいたくて、私もこういった案件に対して多少なら投資してみようかな、と思うようになりました。
ただ、USD建てというのが、為替リスクで元本が削れる可能性があるので少し気後れしています。利率が下がったとしても、円建てにできないものでしょうか(表面利回りが低くなって募集が集まりにくいのかもしれませんが)。
たまには人の役に立ったような気分も味わいたいもので。