2017年05月26日
クラウドリアルティ サービス正式公開&最初の案件を紹介
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*この記事のアップ後、クラウドリアルティより連絡をいただき、追加情報をお聞きしました。
その内容をこちらの記事に追記してありますので、併せてご覧下さい。
第一号ファンドは京都町屋
去年から始動していたクラウドリアルティがこのたび、サービスを正式稼働しました。
第一号となるローンファンドが公開されています。
・京町家再生プロジェクト(愛称)
予定利率:10%
期間:36ヶ月
貸付総額:7,200万円
担保:無し?
投資スキーム
投資スキームは以下のようになります。
*下記3つの表は、いずれもクラウドリアルティの該当ページより引用しました。
@出資者はクラウドリアルティと匿名組合契約を締結。
クラウドリアルティの子会社が貸付先となり、出資金で不動産所有者から物件を購入する。
また、施工業者にリノベーションを発注し、運営会社とは運営契約を締結する。
Aリノベーション後、運営会社は町家を宿泊施設として運営。収益を分配金に充てる。
B町家を転売することにより案件は終了。売却金額で出資金、分配金が支払われる。
リスク・メリット分析
まず物件ですが、場所は京都の五条坂エリアということで問題はないと思います。
観光客は外国人も含めて多く、宿泊施設の需要が高い地域です。
また、観光客の数は特に外国人を中心に増加しており、運用期間の3年の間に大きな変化が起こることは
考えにくいと推測します。
物件は瓦葺2階建てで、鍵のかかる仕切りがない事から、一棟貸しの宿泊施設と思われます。
稼働率80%と見積もると、年利12%(運用手数料2%含む)から考えて、宿泊単価は3万円+運営利益。
町家貸しのサイトで調べますと、この地域の町家一棟貸しの相場は1泊で2万円弱〜4万円。
(参考サイト:京都で遊ぼうSTAY)
運営会社の他の物件で宿泊単価が約35,000円とありますので、無茶な数字ではなさそうです。
運営実績が予定を上回った場合、追加配当が予定されているのも嬉しいところです。
(もちろん、予定を下回った場合はその逆ですが)
運営会社は他に京都で9棟の町家や古民家を有し、さらに3棟をリフォーム中。
設立3年、資本金8,300万円の会社です。
運営棟数としては決して多くありませんが、それなりの実績はあると思われます。
一方でリスクとしては、まず担保が明記されていないことが挙げられます
もし担保があるのなら町家そのものでしょうが、案件紹介にはその記載がありません。
また、町家の運営や転売がうまくいかなかった場合、分配が想定通りにいかない可能性があります。
これについては保証がないため、運営や転売結果が分配に直接影響します。
事業者についても、クラウドリアルティや運営会社の破綻リスクが存在しています。
また、36ヶ月という長い投資期間も、これらのリスクを増大させている要因です。
まとめますと、通常のソーシャルレンディング案件と比べ、リスクは高いと判断します。
町家のリノベーションがうまく行けば、需要は高い地域ですので安定した運用は期待できますが、
一連のプロジェクトのどこかで歯車が狂った場合、安全装置となる保全は万全ではありません。
その分が、年率10%という高い利率に反映されているものと思います。
投資判断
以上を踏まえまして、私自身の投資は見送る事にします。
最大の理由は、36ヶ月という運用期間です。
新しいソーシャルレンディング業者に投資をする場合、投資期間はなるべく短いものを選び、
最初の償還を受けてから本格的に投資したいと思っていますので、初案件で36ヶ月は厳しいです。
(せめてこれが12ヶ月であれば、投資を検討していました。
貸付期間が36ヶ月必要なら、12ヶ月案件×3でリファイナンスするなどの工夫を期待したいところです)
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posted by SALLOW at 12:20
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