2019年08月15日
中小企業診断士の取得に向けて!(上)
中小企業診断士は難易度の高い資格であり合格するのは、平均で1.200時間の学習時間が必要だとされている。合格率は平均で1次・2次共に各20%で、通算で4%の過酷な試験である。単に合格率といった数字だけでなく、この資格を取得する人は一定水準以上の知識を有した人が殆どであり、それと共に難関を突破するといった覚悟を持った人ばかりの分母集団である。
よく「苦労して中小企業診断士を取得して、何のメリットがある?」と質問される。確かにうまく活用しないと費用対効果的に見るとしんどいところはある。
何を目的にこの資格を取ろうとするかだ。
そもそも自分がなぜこの資格を取得したのかと言うと、最初の動機は、「年齢を重ねる自分には人に誇れるものはあるか」と自問自答した時に、一抹の不安を覚えたことからである。同時に自分の職務上のレベルを人に端的に説明する際、国家資格を持ってたらすぐに評価してもらえるだろうと思ったからでもある。
そして勉強するうちに、頑張る中小企業社長のお手伝いがしたい、このクリエイティブな仕事を通じて自らのスキル向上に努めたいと強く思い始めたからである。こういった人から認められたいといった「承認欲求」や人の役に立って自分を更に磨いて成長したいといった「自己実現欲求」である。
志は立てたが、知らず知らずのうちに目的と手段が入れ替わっている「目的と手段の本末転倒」に陥ることはよくあること。目的があまり明確でない時によくある現象だ。目的がよくブレるときにも表れる。それが結果としていい方向に転がることもあるから、絶対に悪いという事でもないから面白いものだ。
「本末転倒」とは、物事の重要な部分とそうでない部分がひっくり返ること、・肝心なことを忘れてどうでもいいことにこだわっていること、という意味である。
中小企業診断士は他の士業のような独占業務はない。しかし働く人にとって一番なじみの深い経営を体系的・理論的に網羅した資格である。働く人、特に「企業戦士」にとって取得してて損はない資格だが、取得するのが大変だから躊躇する人は多い。最近は女性の受験生も増えているようではあるが。
中小企業診断士の資格取得では、企業活動において絶対的に必要な知識を勉強できて、会社員としての価値も上がり、独立開業も可能な資格である。
国家資格を取得する際に、独学にするか、予備校に通うか、と二つの選択肢がある。私は仕事で、予備校に通うのがムリで独学を選択した。でも中小企業診断士のような多くの学習時間を要する国家資格は予備校に通った方が無難であり、予備校通いが殆どである。
予備校を選択するメリットとしては、@費用負担が大きく使った以上は絶対取得しなければと強い気持ちになる、A効率的学習ができる、等である。
@に関しては投資した分の回収は絶対にしなければと思うのは自然だろうし、予備校に通えば仲間もできるし、診断士勉強を通じての仲間だから自分もみんなと共に頑張ろうとの思いが強くなるだろう。
Aに関しては、やはりこれだけ範囲が広く、しかも浅く広くではなく広く深くの試験では情報量の差が合否の分かれ目になると思う。経験と知識の豊富な講師陣に教わり効率的学習をすることは「時は金なり」で最良の選択であろう。
私も本当は予備校に通いたかったが、予備校の授業は一般の会社員に時間を合わせている関係上、平日の夜や週末が殆どであり、私のように、飲食店経営という仕事柄、夜の時間帯に通ったり週末に通うのは不可能な為、時間はかかるだろうなと思いつつ独学を選択したのである。
・・・・・続く
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