2019年03月13日
世界一品質基準が高い日本の消費者を相手する外食店は大変だ!
地方発の「高価格、高品質」の回転寿司が注目を浴びている。
くら寿司の3倍の客単価だが行列らしい。客も利用動機で
うまく使い分けしているようだが、日本ほど業態の陳腐化が
早い国はない。飽きやす惚れやすの国民性と成熟消費社会で
物が氾濫しているからやむを得ないところもある。一斉風靡した
店があっという間に消える日本。三ツ星レストランとして
マスコミに紹介されたら、客が殺到して対応がおろそかになり、
一瞬で酷評がSNSなどで拡散される。この高付加価値回転寿司も
TVで紹介されたから、また客が殺到して大変なことになるのでは
と心配する。そしてこの成功事例を見て、また各企業が参入し
この市場の競争が激化するだろう。いつも同じことの繰り返しである
進歩しない外食産業。模倣が容易で客に人気が出たらすぐ真似される
ので商品・サービスの企画・開発をする人も大変である。
知的所有権で保護されるほどのものでもないからどうやって
他社の追随をーに対抗するか知恵の絞りどころである。
単純化・標準化・専門化のチェーン理論で展開する外食店では
マス客のニーズは満たせても、個性的で付加価値を求める顧客の
ニーズを満たすことはできないのだろう。チェーン理論による
ローコストオペレーションでお客様に低価格で商品・サービスを
提供してきたチェーン店がなくなることはないが、独自性のある
オンリーワン店が人気を集めてくる潮流である。成熟経済の
日本だから成熟消費は自然の流れであろう。これからは
「成熟消費社会の消費者起点のマーケティング」をどこよりも
うまくやった企業がこの限られたパイの奪い合いの中で
生き残れるであろう。
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