2012年08月09日
強敵と書いて”とも”と呼ぶ。V
俺の家は、よくスタッフ会議の場所にもなったし、飲み会の場所にもなった。なにせ街に近いし、1次会で飲んだ後寄るのも最高。角部屋だし。下コンビニだし。深夜まで開いてる酒屋もすぐ近所。俺自身、カクテルとか作って振る舞うのが好きだったし。
(でも、その当時の隣の部屋の人、すいませんね。夜ごと、宴会のボケツッコミの声とか、女の喘ぎ声とか聞こえてましたよね。すいません。
たまに壁ゴンッって蹴ってましたよね。他の奴が壁打ち返したりしてすいません。でも、隣の方、言ってくれました。「君自身はそういうの止めようとしてるのわかってるんだけど」
・・・・・・・・・・やっぱり俺の声は聞こえてる。何せ重低音。素の声はまさにスーパーウーファー。ズンズン響くらしい。母にも最近言われた「あんたは、モノを言い出したらドスのきいとって、普通のもんは、それで萎縮してしまうもん」一番いろいろ伝導して聞こえてしまうような声だ)
その宴会で彼女の料理はやはり好評だった。そのはずだ。
単なるキムチ鍋とかでも、この人が作ると違うのだ。みんな感動してる。
ティーパックを煮出すだけでプロの味!【黄金の旨みだし】
S2は、もう司法試験の予備校に通い始めていた。日中はほぼ1日中そこにいるような感じだ。できるだけ早く合格するための超過密スケジュールのコース。確か1年で全過程を終えるコース。S2曰はく「俺は2浪なんだよ。のんびりしてられるか。お前みたいに若くないんだよ」
そのまま2年ぐらいが過ぎたかな? いろいろあった。俺も3回生から司法試験の勉強を始めた。俺は結構ゆっくりしたコースだ。2年で全過程を終えるようなコース。俺はこの当時特に完璧主義だった。予備校に行って、その講義を録音して、次の講義の前には聞き直す。そして事細やかにいろんな情報をテキストに書き込む。
予備校では多くの友人ができた。予備校が、ちゃんと懇親会を開いてくれるのだ。しかも事務員の人達まで2人ぐらいそれに参加する。小西真奈美と黒谷友香を足して2で割ったみたいな感じの、綺麗だけど何か冷たそうな感じに見えてた事務員のお姉さまと、初めて普通の話した気がする。意外と気さくな人だった。歳を聞いたら驚いた。3コしか年上じゃなかった。もっと年上の大人に見えてた。
予備校のメンバー達もいい奴らばっかりだった。同じことを志望する人間、考え方はやっぱり似てる。仲良くなったのは、ほぼ同年代の同志社や立命の男達。同じ大学の法学部の奴らもいた。(実は同じサークルの同回生の法学部の男の友人なのだが……。うちのサークルの同回生の男は、文系の男3人が3人とも司法試験を始めている)
法律資格・公務員試験のスクール【伊藤塾】
S2が、ほぼ最短?いやこれ以上早い記録ってないだろう(1年半)、で司法試験に合格した時、その司法試験の仲間集めて宴会をした。彼はバイトで俺達のクラスのチューターもしていた。
なぜかこの宴会の最後の方になるとS2が荒れていた。
こんな自分自身がめでたい時に、なんで荒れるんだ?と不思議だった。
実は俺は、ちょうどその頃、同棲してた彼女とはすでに別れて1か月ぐらい経ってた。
最後に言われた言葉は「あなたは強すぎるから、人の気持ちがわからない」だった。
俺はこの後、この言葉の意味を考えながら人生を生きることになる…………。
彼女が荷物を取りに来た時だったかな?少し会話した。俺はまだ未練があった。
だが、彼女は頑として応じない。
「誰か他に好きな人でもいるのか?」
「……………………………………S2さん」
「今、一番聞きたくない名前をお前は口にした」俺は混乱した。完璧なメダパニのセリフ。
呆然とした。
その後すぐに、もう二人が付き合っていることを知った。
俺は彼女との別れよりS2にショックを受けた。
…………そんなことが。がっかりし、怒りもした。
その後いてもたってもいられず、S2の家に行った。いろいろ話した。めちゃくちゃ酷いことも言った。
その後関係は断絶した。サークルの飲み会にも、もうS2は来なくなった。俺に遠慮したんだろう。S2は大学も中退した。
1年ぐらい経ってからか、サークルの飲み会に行ったら、久しぶりにオブジェが来ていた。飲み会の場でもオブジェに近い。(ノε`*)ンププ 親しい人とならしゃべれるが、いろんな人とは相変わらずあまり話せない。
久しぶりにちょっと話した。まったく無視するのも変だった。
「りゅうきさん、服装も昔と全然イメージ違うね」今はもうこの子にどういう呼び名で呼ばれていたのか忘れた。「さん」だったか「君」だったか。付き合ってる時は「お兄ちゃん」だったかもしれない。ん?思い出した。「クマちゃん」だった。クマのぬいぐるみが好きな子だった。
「…………変わらなきゃ精神が保てなかった」この子と付き合ってる時、俺はややキレイ目系の服装を好んでいた。しかし、この時着ていたのは、黒の牛革のライダースジャケットにカーキ色のカーゴパンツ。その当時好きな組み合わせだった。
そういえば、この恰好で、ある教授の教授室に入っていったら、「なんだねキミは」と驚かれ、警戒されてしまった。ちゃんと「失礼します」って言って入ったんだけど。確かにもともと骨格も太目で肩幅もある。この恰好してたらイカツイお兄さんだろう。街を歩いても確かに人も避けて通る。
おそらくは、外見からも武装してたんだろう。心を守るために。
「ねえ、S2さんに何であんなこと言ったの? 悪くないのに。悪いのはわたしでしょ」
「…………それだけお前の事が好きだったってことだ」そう言って、確かトイレか何かに立ったと思う。
戻って来たら、オブジェは宴会の場にいなかった。
しばらくして、オブジェと一番仲のいい子が俺に聞いてきた。
「りゅうきさん、何て言ったんですか? あの子外で泣いてますよ」
その後、二人は無事に結婚した。俺がまだ学生時代だ。もう俺にとってはどうでもいい話だった。
(もうちょっとだけ続く)
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(でも、その当時の隣の部屋の人、すいませんね。夜ごと、宴会のボケツッコミの声とか、女の喘ぎ声とか聞こえてましたよね。すいません。
たまに壁ゴンッって蹴ってましたよね。他の奴が壁打ち返したりしてすいません。でも、隣の方、言ってくれました。「君自身はそういうの止めようとしてるのわかってるんだけど」
・・・・・・・・・・やっぱり俺の声は聞こえてる。何せ重低音。素の声はまさにスーパーウーファー。ズンズン響くらしい。母にも最近言われた「あんたは、モノを言い出したらドスのきいとって、普通のもんは、それで萎縮してしまうもん」一番いろいろ伝導して聞こえてしまうような声だ)
その宴会で彼女の料理はやはり好評だった。そのはずだ。
単なるキムチ鍋とかでも、この人が作ると違うのだ。みんな感動してる。
ティーパックを煮出すだけでプロの味!【黄金の旨みだし】
S2は、もう司法試験の予備校に通い始めていた。日中はほぼ1日中そこにいるような感じだ。できるだけ早く合格するための超過密スケジュールのコース。確か1年で全過程を終えるコース。S2曰はく「俺は2浪なんだよ。のんびりしてられるか。お前みたいに若くないんだよ」
そのまま2年ぐらいが過ぎたかな? いろいろあった。俺も3回生から司法試験の勉強を始めた。俺は結構ゆっくりしたコースだ。2年で全過程を終えるようなコース。俺はこの当時特に完璧主義だった。予備校に行って、その講義を録音して、次の講義の前には聞き直す。そして事細やかにいろんな情報をテキストに書き込む。
予備校では多くの友人ができた。予備校が、ちゃんと懇親会を開いてくれるのだ。しかも事務員の人達まで2人ぐらいそれに参加する。小西真奈美と黒谷友香を足して2で割ったみたいな感じの、綺麗だけど何か冷たそうな感じに見えてた事務員のお姉さまと、初めて普通の話した気がする。意外と気さくな人だった。歳を聞いたら驚いた。3コしか年上じゃなかった。もっと年上の大人に見えてた。
予備校のメンバー達もいい奴らばっかりだった。同じことを志望する人間、考え方はやっぱり似てる。仲良くなったのは、ほぼ同年代の同志社や立命の男達。同じ大学の法学部の奴らもいた。(実は同じサークルの同回生の法学部の男の友人なのだが……。うちのサークルの同回生の男は、文系の男3人が3人とも司法試験を始めている)
法律資格・公務員試験のスクール【伊藤塾】
S2が、ほぼ最短?いやこれ以上早い記録ってないだろう(1年半)、で司法試験に合格した時、その司法試験の仲間集めて宴会をした。彼はバイトで俺達のクラスのチューターもしていた。
なぜかこの宴会の最後の方になるとS2が荒れていた。
こんな自分自身がめでたい時に、なんで荒れるんだ?と不思議だった。
実は俺は、ちょうどその頃、同棲してた彼女とはすでに別れて1か月ぐらい経ってた。
最後に言われた言葉は「あなたは強すぎるから、人の気持ちがわからない」だった。
俺はこの後、この言葉の意味を考えながら人生を生きることになる…………。
彼女が荷物を取りに来た時だったかな?少し会話した。俺はまだ未練があった。
だが、彼女は頑として応じない。
「誰か他に好きな人でもいるのか?」
「……………………………………S2さん」
「今、一番聞きたくない名前をお前は口にした」俺は混乱した。完璧なメダパニのセリフ。
呆然とした。
その後すぐに、もう二人が付き合っていることを知った。
俺は彼女との別れよりS2にショックを受けた。
…………そんなことが。がっかりし、怒りもした。
その後いてもたってもいられず、S2の家に行った。いろいろ話した。めちゃくちゃ酷いことも言った。
その後関係は断絶した。サークルの飲み会にも、もうS2は来なくなった。俺に遠慮したんだろう。S2は大学も中退した。
1年ぐらい経ってからか、サークルの飲み会に行ったら、久しぶりにオブジェが来ていた。飲み会の場でもオブジェに近い。(ノε`*)ンププ 親しい人とならしゃべれるが、いろんな人とは相変わらずあまり話せない。
久しぶりにちょっと話した。まったく無視するのも変だった。
「りゅうきさん、服装も昔と全然イメージ違うね」今はもうこの子にどういう呼び名で呼ばれていたのか忘れた。「さん」だったか「君」だったか。付き合ってる時は「お兄ちゃん」だったかもしれない。ん?思い出した。「クマちゃん」だった。クマのぬいぐるみが好きな子だった。
「…………変わらなきゃ精神が保てなかった」この子と付き合ってる時、俺はややキレイ目系の服装を好んでいた。しかし、この時着ていたのは、黒の牛革のライダースジャケットにカーキ色のカーゴパンツ。その当時好きな組み合わせだった。
そういえば、この恰好で、ある教授の教授室に入っていったら、「なんだねキミは」と驚かれ、警戒されてしまった。ちゃんと「失礼します」って言って入ったんだけど。確かにもともと骨格も太目で肩幅もある。この恰好してたらイカツイお兄さんだろう。街を歩いても確かに人も避けて通る。
おそらくは、外見からも武装してたんだろう。心を守るために。
「ねえ、S2さんに何であんなこと言ったの? 悪くないのに。悪いのはわたしでしょ」
「…………それだけお前の事が好きだったってことだ」そう言って、確かトイレか何かに立ったと思う。
戻って来たら、オブジェは宴会の場にいなかった。
しばらくして、オブジェと一番仲のいい子が俺に聞いてきた。
「りゅうきさん、何て言ったんですか? あの子外で泣いてますよ」
その後、二人は無事に結婚した。俺がまだ学生時代だ。もう俺にとってはどうでもいい話だった。
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